コンテンツにスキップ

椅子取りゲーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

椅子取りゲーム(いすとりゲーム)は、子供の遊びの一つ。音楽の停止を合図に、複数人で限られた椅子を取り合う。最後は椅子が一つになるため、椅子の後ろ側にいる人が圧倒的に不利になる。そのため、音楽を止める人が勝敗を握っているといえるが、背もたれ無しのスツールであれば、この問題は無くなる。

椅子取りゲーム

一般的なルール

[編集]
  1. 椅子を外側に向け円状に配置し、その周りに参加者が立つ。椅子の数は参加者の総数よりも少なくする。
  2. 音楽と共に参加者は椅子の周りを回る。
  3. 音楽が止められると即座に椅子に座る。この時に椅子に座れなかった参加者はそこで負けとなる。
  4. 椅子の数を減らしていき、最後まで椅子に座っていた人の勝ち。

もし、3. で椅子に二人以上座ってしまった時の対処法は

  • じゃんけんで決める。
  • 第三者が椅子の表面積により多く座っていた人を見分ける。
  • 無理矢理相手を押しのける。

などで「椅子を取った」と認める。

椅子取りゲームの音楽

[編集]

椅子取りゲームの音楽はオクラホマミキサーが主流。[要検証]

比喩としての椅子取りゲーム

[編集]

椅子取りゲームのルールから、ポスト争いや競争社会の比喩として使われる。

また、ラッシュ時における始発駅での座席の取り合いも「椅子取りゲーム」と揶揄されることもある。

テレビ番組などでの椅子取りゲーム

[編集]

ルールが単純なため、テレビ番組でも使われることがある。

  • がっちり買いまショウ毎日放送制作・NETTBS系列)
    冒頭のコース決めゲームで、不定期に行われていた。3チーム6名の出場者が椅子取りを行い、あぶれた出場者が1チーム分となったら少額コース、次が中額コースとなり、そして最後まで残った出場者の居るチームが高額コースとなる。
  • ヤッターマンフジテレビ系列)
    ヤッターパンダ&コパンダ・ヤッタードジラ・ヤッターブルがそれぞれ登場した第58~79話で、アクションメカ選びに使われていた。3体を格納しているヤッターキングの中で、グー子・チョキ子・パー子の3人の少女メカが椅子取りゲームを行い(椅子は1脚なので一発勝負)、グー子が勝てばパンダ&コパンダ、チョキ子が勝てばドジラ、パー子が勝てばブルが、それぞれ出動出来た。なお第66話では、メカ選びに「なんて待ってるほど暇じゃ無いんだよ!!」と癇癪を起こしたドロンジョがキングを攻撃したため、椅子取りは出来ず、キングがビックリドッキリメカを出撃させた。
  • アメリカ横断ウルトラクイズ日本テレビ系列)
    第7回(1983年ジャスパーの、雪中でのコロンビア大平原で、「氷河イス取り早押しクイズ」が行われた。まず全解答者で椅子取りを行い、座れた者は解答権が有り、あぶれた解答者は雪上に置かれた風呂敷の上に座る。解答権の有る者同士で早押しクイズを行い、不正解の者は風呂敷上の解答者と交代。全員がスルーとなったら、風呂敷上の解答者に解答権が移動する。勝抜け者が出たら、再び椅子取り→クイズを繰り返し、敗者1名が出るまで続ける。
  • ゲーム・(加ト茶の)史上最大の作戦(TBS系列)
    椅子取りゲームを流用したゲームが行われていた。椅子の数は挑戦者+1と通常とは逆。そして椅子の中には、金の玉(勝抜け分だけある)と黒玉が入っており、全員が座ったら椅子の中の玉を調べ、金が出たら勝抜け、黒玉が出たら失格。また座らなかった椅子の中に金が有ったら、失格者の中から1名敗者復活が出来る。椅子回りの音楽は、司会の加藤茶が所属するザ・ドリフターズのヒット曲「誰かさんと誰かさん」が使われた。
  • ミスター味っ子テレビ東京系列)
    第23話「激突! 超豪華シーフードカレー」での「味皇グランプリ」第1回戦「シーフードカレー勝負」で、「イカのシーフードカレー」を出品した味吉陽一、「キンメダイカレー」を出品した下仲基之、「のカレー・バターライス添え」を出品した小西和也、「イセエビカレー」を出品した堺一馬のうち、決勝戦2名進出を決める時に、それぞれを模した人形が審査員(甲山・岡田・江川)のスイッチ作動で動かし、椅子取り形式で行われた。だが開始直前、下仲が皿に残ったキンメダイの骨を見て見苦しく思い、リタイヤを表明したため、残りの3名で行い、結果は陽一と一馬の人形が椅子に座って、2人が決勝進出となった(小西は貝を煮込んで味を出そうとしたため、身が固くなってしまった)。なお原作ではこの様な形式では行われず、単に失格者と思われる札を出して決めていた。
  • 新春オールスター大運動会(TBS系列の正月特番)
    1985年(10社対抗時代)に「ヒップパワーゲーム」を行った。参加者は女子選手80名、これに対し椅子は当初4脚スツールを使い、40→30→20→10脚と減らした後、最後は1脚ではなく5脚、それも円柱状の椅子に変えて行い、全部の椅子に選手が座ったところで底の紙を破って、出た得点が点数となる。
  • 輝け!!人気スターチーム対抗大合戦!(日本テレビ系列の正月特番)
    1986年から1989年までのラスト近くで、「人間椅子取りゲーム」が行われていた。ルールは通常と同じだが、参加者は女性、男性は椅子の上に座って「人間椅子」と化す。そのため、女性が座るとあられもない行動をする者もいた。なお最後となった1989年の決勝戦は、オール巨人が座った椅子に対し、ダンプ松本マッハ文朱といった、元女子プロレスラー同士が対決。結果は巨人の椅子にダンプが襲い掛かり、マッハを突き飛ばして優勝となった。
  • スーパークイズスペシャル(日本テレビ系列の期首特番)
    1996年春から1999年秋にかけて、「椅子取りクイズ」が行われていた。椅子取りをした後、あぶれた出演者は敗者復活クイズを行い、正解すれば座った出演者に向かって「どけ!!」と言って交代する事が出来る。そのため、出演者には若手芸人やコワモテ芸能人を入れる事が多かった。
  • キングオブチェアー
  • LIAR GAME
    原作の四回戦本戦のゲームはイス取りゲームである。ただしルールは大幅に変更されている(ディーラーは「実際の椅子取りゲームとほぼ同じ」と説明している)。音楽がなく、スタートの合図から10分後にイスに座っていなければ何人でも即敗退。着座時間が終了する度に多数決にて「親」を決め、消すイスは「親」が指定するなど、オリジナルのゲームと言える。
  • 千原ジュニアの座王
    椅子取りゲームで対戦者とテーマを決定する即興お笑い対決番組。
  • ラヴィット!
    不定期で「ビリビリイス取りゲーム」を行っている。通常のイス取りゲームと異なり、人数分のイスが用意されているが、MCの川島明が1つ番号を秘密裏に指定してからゲームを始める。全員が着席した後、指定された番号に座った人はアウトとなり、座面に電気が流れる。レギュラー放送では1ゲームごとに1人脱落、概ね1放送で3ゲーム行われる。2023年の「ゴールデンラヴィット!」では、65名で開始し、最後の1人を決めるまで1ゲームごとに複数人を落としていく特別仕様で行われた。

各言語でのゲーム名

[編集]

()内は英語での意味

関連項目

[編集]