キンメダイ

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キンメダイ
Splendid alfonsino ( Beryx splendens ).jpg
キンメダイBeryx splendens
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: キンメダイ目 Beryciformes
亜目 : キンメダイ亜目 Berycoidei
: キンメダイ科 Berycidae
: キンメダイ属 Beryx
: キンメダイ B. splendens
学名
Beryx splendens
R. T. Lowe, 1834
和名
キンメダイ
英名
Splendid alfonsino
金目鯛の煮付け
目玉に金箔があしらわれている

キンメダイ(金目鯛、Beryx splendens)は、キンメダイ目キンメダイ科に属する深海魚

分布[編集]

世界各地の深海に生息。

特徴[編集]

が金色に輝き、魚体の色が赤いことから「キンメダイ」の名があるが、マダイクロダイなどのスズキ目スズキ亜目タイ科とは異なる種類である。

近似種[編集]

キンメダイ属にはキンメダイの他にナンヨウキンメフウセンキンメ英語版ドイツ語版の2種があり、体型や特徴が微妙に異なる。 食味はキンメダイ(本キンメ)より劣るとされ市場価格もやや低めだが、切身として販売される場合はキンメダイとして流通している事も多い。

利用法[編集]

旬は冬だが四季を通じてよく脂が乗っているため、煮物にすると特に美味であるほか、白身であらゆる料理に利用できる。身は軟らかく小骨が少ないため、老人や子供にも食べやすい。しかし旬が冬季である為に荒天の影響を受け漁の安定性が確保できない事、扱う漁師の減少などの影響で漁獲高も年々減少し、水揚げが最も多い伊豆半島などで地産地消の一環でブランド化して、価格の高騰と流通量の減少が続いている。

調理法
刺身煮魚干物味噌漬け粕漬け酒蒸し鍋物ブイヤベースムニエル

人間との関わり[編集]

食料として見た場合、キンメダイの体内に含まれる微量の水銀に注意する必要がある。 厚生労働省は、キンメダイを妊婦が摂食量を注意すべき魚介類の一つとして挙げており、2005年11月2日の発表では、1回に食べる量を約80gとした場合、キンメダイの摂食は週に1回まで(1週間当たり80g程度)を目安としている[1]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課 (2003年6月3日). “妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて(Q&A)(平成17年11月2日)”. 魚介類に含まれる水銀について. 厚生労働省. 2013年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月15日閲覧。