明日の光をつかめ

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明日の光をつかめ
ジャンル 連続ドラマ
企画 西本淳一
脚本 清水有生
演出 阿部雄一(5年D組
植田尚・大塚徹(MMJ)
出演者 下記参照
製作
プロデューサー 市野直親・布施等
制作 東海テレビ放送
MMJ
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2010年7月5日 - 9月3日
放送時間平日13:30 - 14:00
放送枠東海テレビ制作昼の帯ドラマ
放送分30分
回数45
東海テレビ公式
明日の光をつかめ
出演者広瀬アリス渡辺いっけい
榊原徹士新選組リアン
藤田弓子不破万作
オープニングJYONGRIWithout You
放送期間2010年7月5日 - 9月3日
放送時間月 - 金曜日 13:30 - 14:00
回数45
明日の光をつかめ2
出演者小島藤子・渡辺いっけい
松下優也小川菜摘
オープニング真崎ゆか「Change Myself」
放送期間2011年7月4日 - 9月2日
放送時間月 - 金曜日 13:30 - 14:00
回数45

特記事項:
2011年8月29日放送の第41話は報道特別番組のため冒頭4分間未放送。
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明日の光をつかめ』(あすのひかりをつかめ)は、東海テレビ放送フジテレビ系列)で2010年2011年夏休み期間に放送された昼ドラのシリーズ作品である。放送時間は、月曜 - 金曜の13:30 - 14:00(JST)。本項では各シリーズについて詳述する。

第1シリーズ

概要

明日の光をつかめ』のタイトルで2010年7月5日から9月3日まで東海テレビ放送フジテレビ系列)で放送、全45話[1][2]。心に傷を抱え、哀しみ・寂しさのどん底から這いあがって人生に光を見出そうとしていく「たんぽぽ農場」の少年・少女たちと、それを応援する大人の姿を描く。

東海テレビ制作昼の帯ドラマ枠で、初めて少年・少女をキャストの中心に据えた作品となった。主演の広瀬は民間放送連続ドラマおよび昼ドラ初主演で、本枠の主演女優で史上最年少(当時15歳)であった[3]脚本清水有生が担当。制作はメディアミックス・ジャパンで、同社担当の作品が本枠で放送されるのは今作が初めてとなった。

製作局である東海テレビのみ、2011年6月16日から同年8月3日まで、3話連続で毎週木曜2:25 - 3:52に再放送された。

キャスト

沢口家

沢口 遙(17) - 広瀬アリス
主人公。高校2年生。翼が落としたキーホルダーを拾ったことがきっかけで翼やたんぽぽ農場に関わる。所属するバスケット部でいじめの標的となり退部、農場で夕飯の手伝いを開始。翼と参加した夏祭りの打ち合わせで農場に対する地域住民の考え方を目のあたりにし、激しく抗議をした。そんな中、アヤメから翼の犯罪を聞かされショックを受けるが、過去より現在の翼が大事だと気づく。後に翼から過去を聞き涙し、翼の支えになりたいと交換日記を開始。農場の仲間に迷惑をかけぬよう、農場へ出入りしないと父・祐介に宣言するが、アヤメたちの計らいで翼と再会。駆け落ちするが修治により家に戻される。電話で翼の覚悟を聞き、夏休みを農場で過ごすことに。祐介の妨害で取引先や直売に苦戦する農場を盛り上げようと、土・日のみ農場で食堂を営業することを提案し自ら店長を務め、豊子の出産に立ち会い精神的に成長。母・美佐子に夏休み後も農場で暮らし、祐介の妨害に全力で立ち向かう覚悟と、翼と共に高認試験を受験し大学進学し、農場の子供たちの様な子供を応援する家庭裁判所調査官になりたいと語る。農場の仲間と篭城に参加。翼の助言で家に戻り家族の絆になる決意をし、翔と共に農場を去る。祐介の故郷・岐阜で一家揃ってやり直すことに賛同し、南浜市を後にした。
沢口 祐介(50) - 川崎麻世
遙と翔の父。沢口家の婿養子。地元の野菜市場を経営。市議会議員も務め、猿沢池緑地の再開発をしニュータウン造成するため市長選へ出馬。野心家で強引な手腕を使い、その地位を築いてきた。後援会の婦人部により遙と農場の関わりを知り出入りを強く反対。貧乏な家庭に育ち、誰にも甘えずやってきたため、農場の子供達を悪く思っている。偶然遥と翼の交換日記を見つけ、翼に「娘との交際は認めない」と言い、遙を連れ戻しに農場に出向くが翼から怪我を負わされ、遙に「農場に行くなら翼を傷害事件として訴える」と脅迫。掛け合いに来た修治にも強固な態度を取り、農場の野菜の取引先に圧力をかける。遙から農場の皆の歌を聞いて欲しいと誘われるが、たんぽぽ農場が合唱祭に出場できないよう手を回す。過疎化した町を復興させ、美佐子の親を超え対等な立場に立とうと、農場の地主の長男・利晴に町の再開発用地買収を持ちかける。家族に捨てられ一人ぼっちになり、遙に家へ戻るように懇願するが振り切られると、市の児童課に電話し農場を閉鎖するよう掛け合う。遥と翔が家に戻ると市長選への立候補を取り消し、町の再開発も中止。一家で故郷の岐阜でやりなおす決意をし、野菜市場の業務も部下に譲った。
沢口 美佐子(41) - 舟木幸
遙と翔の母、祐介の妻。優しく理想的な母親で、常に夫を立てて家庭を支えているが、愛のない財産目当ての結婚と考えており、心療内科医の日向と不倫中。農場に出入りする遙の味方をし、自らケーキを作って農場を訪れるが、内心彼らを良く思っていない。祐介と離婚し日向の元へと行くことを決意。遙と一緒に居たいと日向を拒む翔を修治に頼む。翔の様子を伺いに農場に出向いた際、希美の出産を応援する翔と仲間たちに涙を流し、安心して修治に翔を託す。再び農場を訪れ、遙から覚悟と将来の夢を聞き、また翔も逞しく成長していることから農場を誤解していたと感じ、翼に遙と翔のことを頼む。祐介に離婚届を叩き付けており、祐介の「家族がやり直せるのはお前次第だ」という言葉に「あなたが変わらない限りやり直すことはできない」と反論。しかし遥と翔が家に戻ると日向と別れ、家族4人で岐阜へ向かった。
沢口 翔 - 清水優哉
遙の弟。裕也と同じ小学校に通う6年生。トラックに轢かれそうになったところを翼に助けられ翼に懐く。白金学園に入るため塾に通い猛勉強しているが、本当はイチローのような野球選手になるのが夢。両親の別居の際、美佐子と日向の家に行くが部屋に引き篭る。その時、翼と遥が製作したたんぽぽ農場ホームページの農業体験募集を見て農場にやって来る。はじめは農場の子供たちの言動や自分への扱いを見て遙に一緒に農場を出ようと訴えるが一蹴され、気を引くために置き手紙をして納屋に籠る。翌日帰ってきたが遙たちが何事も無かったように振舞うのを見て自分のことしか考えていないと激怒する。後に昌子から本当は皆が翔を心配し捜索してくれたと聞き、子供たちに心を開く。以前のように家族で仲良く暮らせる日が来ることを願っており、家に戻り、家族と岐阜に向かう。

北山家

北山 修治(53) - 渡辺いっけい
たんぽぽ農場主宰者、皆からおっちゃんと呼ばれている。「短気は損気」が口癖。かつては家庭を顧みない仕事人間だったが、非行少年や家庭の事情で預けられた子供と一緒に暮らし、農業を通じ社会復帰できるよう新田夫妻から農地を借り野菜を作っている。地域の冷たい目に晒されても、子供たちを励まし、一緒に世間と向きあっている。通り魔の少年に妻と息子を殺害され、少年の死刑を願ったがその少年が自殺。少年が死んでも身の回りが何も変わらないことに気づく。後に、彷徨ううちに新田夫妻に出会い「たんぽぽ農場」を始め、多くの少年少女を見守ってきた。沙也加から母親と一緒に暮らしたいと告げられるが、今はその時ではないと強く反対し、孝介と翼以外の子供達と有里から反発を受ける。沙也加の母親の家を訪れて沙也加の覚悟を話すが、彼女の態度を見て改めて沙也加と母親の同居が無理だという考えを強め、沙也加にも告げる。ある日、農場にやって来た豊子の母・松江と豊子の兄・正道が無理やり豊子を連れ帰ろうとし、正道と揉み合い負傷させ逮捕。面会に来た有里に子供達が出て行ったあと健吾と幸せになるように言い、有里から預かった子供たちからの手紙を見て涙する。農場に篭城する子供たちに篭城を中止するようメッセージを送るが聞き入れられない。俊道が刑事告訴を取り下げ釈放されるが、しばらく農場を閉め一人になりやり方を考え直す。そして3か月後、再開した農場で子供たちを迎えた。
北山 君子- 島ひろこ
修治の妻。10年前、大輔の中学入試に向かう途中通り魔の少年に襲われ命を落とす。
北山 有里(25) - 矢沢心 (10年前 - 優希
修治の娘。近くの病院で助産師をしている。農場の少年達のお姉さん的存在で信頼も厚い。最初はたんぽぽ農場に反対し東京の親戚の元へ行くことになっていたが、修治を見捨てられず農場へ。だが今も修治の行いを認めていない。幸宏の事件で修治と口論となり農場を出るが、子供たちの説得により戻る。妊娠中の希美に「母親になるなら覚悟が必要」と説く。ある日、勤務先に出産間近の患者が運ばれ異常に気づくが、医師の見落としが原因で胎盤早期剥離で赤ん坊を死なせた事が週刊誌の報道により全責任を負わされる。患者から「人殺し」と恨まれ、母と弟を殺した少年に対する憎悪と重なり苦悩。病院を退職し、恋人・健吾の元へ。医師の行動を証言する者が現れ示談となるが、自責の念にかられる最中、電話で希美の陣痛を知り、出産の指示をする。農場に到着すると希美を励ましながら男の子を取り上げた。希美のそばで過ごす間に結婚について考えると健吾に約束。子供たちが旅立つ朝に農場から締め出される。農場を閉めようとする修治に農場を続けるように言うが、健吾の元に戻るよう言われる。後に健吾と入籍し東京の病院で働いている。
北山 大輔 - 林凌雅
修治の息子。10年前、中学入試に向かう途中通り魔の少年に襲われ命を落とす。

たんぽぽ農場

桜木 翼(17) - 榊原徹士新選組リアン
父・俊一を包丁で刺し負傷させ少年院に送致、1年後に退院。事件が原因で母親の精神は崩壊。その母から貰った熊の人形を大切に持っている。いつも感情を抑えて真面目に作業をこなしていくが、父親を憎む気持ちは全く変わらない。大学入学を目指し高認試験の受験勉強をしている。自分の為に泣いてくれた遙に戸惑いながらも惹かれ、祐介に釘をさされ一度は遙を避けるが修治とアヤメの後押しにより再び接近する。そんな中、遙を連れて帰ろうとする祐介を突き飛ばし、負傷させる。その後遙と駆け落ちするが修治によって連れ戻され、遙に電話で自分の覚悟を語る。美佐子と翔を心配する遙に日向に会いに行くよう諭し、ともに日向の病院へ向かう。農場にピアノが届き、ピアノを弾くことになるが、その際に父から受けた暴力が蘇りパニックに。孝介から自身の過去を聞き再びピアノを弾く。農場のホームページを遥と作成。豊子の子・健が熱を出し、子供達も動揺していることから篭城をやめ修治を釈放する方法を考えつきその作戦に賭け、他の子供たちに続きベランダから自分の気持ちを訴える。遥と俊一と会いに行くが、やはり許すことは出来なかった。何も言わずに家族と共に岐阜へ転居する遙を呼びとめ自分の気持ちを伝える。
野原 大樹(17) - 松川尚瑠輝(幼少 - 宮内雄輝
農場のリーダー、皆の兄貴分的存在。実の母親を赤ん坊の頃に亡くし、傷害事件を繰り返すうちに親類から捨てられ農場へ。ぶっきらぼうで喧嘩っ早いが、幸宏を心配する優しい面もある。遙をよく思っていなかったが、遙が料理を作りに来るようになってから態度が軟化。翼の過去を調べ遙に話したアヤメに平手打ちをし「一番やっちゃいけないことだ」と責める。車好きで、自動車整備士の資格を取得しようと考えている。農場のことを考え遙と翼の交際に反対し、食堂の計画に反対し農場の子供達との関係がこじれる。そんな中、昔の仲間と再会し東京へ行き、兄貴分・三上の羽振りのいい姿に憧れ、三上の仕事を手伝うが、盗難車を扱う実態を知り、また三上が農場の野菜を粗末に扱う姿に反感を覚え農場へと戻る。白石を助けたことで野菜を直売できるようになったことから子供達からVIP扱いを受け仲間と和解する。工作が得意で、前年に裕也の宿題として作った作品が金賞をとり南浜市民会館に飾られていた。その後白石から家に来ないかと誘われるが自分だけいい思いをするわけにはいかないと断る。バラバラになってしまう子供たちを見てこのままでいいのかと問いかけ、修治釈放のための籠城を指揮する。その後葛飾の施設に身を寄せたが、農場が再開すると戻ってくる。
水島 アヤメ(16) - 外岡えりかアイドリング!!!
元窃盗団の一員。カラオケやボウリングを好む派手な少女。沙也加と同様に幼稚園教諭になりたいという夢を持つ。クモの刺青の男らによって強姦された経験があり、そのことを幸宏に打ち明ける。以前も同じような経験があり、事情聴取で嫌な思いをし告白出来ずにいた。そのため遺書を残し、自殺しようとした時に翼に助けられてから翼に恋をする。何も苦労のないお嬢様の遥が農場で翼と仲良くするのを憎悪し、嫉妬心から翼の過去を調べ遙に伝えてしまう。遙が来なくなったことを大樹に問い詰められ、修治に発覚するのを恐れ自分の行為を告白し、翼に謝罪し告白するがふられ、以降は翼と遙の恋を応援。ある日、農場に来た希美と再会、希美が農場に滞在できるよう修治に頼み込むが、仕事をしない希美に呆れる。希美が妊娠と出産の本を読んでいるのを見て妊娠に気づき、希美に出産の覚悟を問う。希美の出産途中で気絶してしまい出産の瞬間に立ち会えなかった。行政判断で修治が戻るまで埼玉の施設に預けられることになり強く反発、有里を悲しませないよう無理に明るく振舞う。篭城で団結する仲間から勇気を得、幸宏の事件の真実について告白し警察に行き全てを話すと告げ、再開した農場へ戻る。
成田 幸宏(17) - 吉武怜朗
過去に傷害事件で少年院に入っていたが、社会復帰に備えていた。しかし、バイト先のコンビニにアヤメを強姦した蜘蛛の刺青の男が現れ、口論の末誤って刺してしまい、たんぽぽ農場に逃げ込み遙を人質に取ってしまう。有里の通報により警察に捕まり、少年審判の結果、一年間の中等少年院送致となるが、アヤメが被害届を出したため予定より早く出所し、農場でまた暮らすことになる。
斉藤 孝介(15) - 高橋賢人
お調子者で人なつっこい。遙を気に入っている。希美がタイプだと言っているが、本当はアヤメが好き。明るく振舞っているが母や自分に暴力をふるう父親をはずみで殺してしまった過去があり、過去を気にされないように自分を偽って生きてきた。過去から逃げずに人前に堂々と本当の自分で出るために合唱祭に出たいと考え、父親を刺したトラウマで苦悩する翼を見て農場の皆の前で過失致死で済ませられたが父への殺意があった過去を語る。合唱祭では先頭に立ちリーダーシップを発揮するが、出場できなくなり他の子供達同様やる気を失う。希美の出産で何も手伝えないことを悔しがるが、扉越しに合唱祭で歌うはずだった「翼をください」を歌い出すと、農場の男子たちも続けて歌い出す。有里に同調し沙也加は母親と暮らすべきという意見が大半な中、一人だけ修治の意見に同調し他の子供たちから裏切り者扱いを受けた。農場篭城中にアヤメが真実を語った後、告白するが玉砕。大樹と同じ施設に身を寄せ、農場再開後に戻ってくる。
中園 満(13) - 齋藤隆成
模範的な優等生。一家心中で一人だけ生き残り農場に来た。現在もそのトラウマが残っており、母親の話題になると異常反応を起こし、パニックを起こしてしまう。三郎の葬式の際一人だけ「死」の意味が理解できず涙を流さなかったが、生前とは違い三郎の手が冷たいことを知り一人、家族との思い出の場所を回る。その時に「死」を理解し三郎の亡骸の前で涙を流す。希美の苦しむ声を聞き出産が命がけなことを知るが、なぜ母は自分を殺そうとしたのか疑問に思い涙ぐむ。農場篭城では元気をなくす。沙也加、裕也と同じ八王子市の施設に預けられたが、農場再開後に戻ってきた。
横山 沙也加(14) - 佐藤未来 (5歳時 - 小西舞優
主体性のない依存型の少女。5歳の時に母・恭子に捨てられ、親戚の元を渡り歩いた後に農場に。母親の男友達にいたずらをされた過去があり、大人の男性である修治を拒絶している。アヤメ同様に幼稚園教諭になりたいという夢を持つ。ラブストーリーが好きで、遙と翼の恋に興味津々。野菜の声を聞くことが出来、農場の野菜に話しかけている。希美が世話をしようとしない健に5歳の頃の自分を重ね、健の世話を懸命し、希美の頬を平手打ちする。希美の出産をきっかけに母親へ会いたいという気持ちが芽生え、有里らと母親の住むアパートを訪ねる。農場に帰りはじめて修治に「おっちゃん」と自分から話しかけ、母親と暮らしたいという自分の気持ちを伝えるが修治に反対され涙を流し、一人で母親の元へ行く。しかし母親が男性と親しくしているのを見てショックを受け農場に戻り、修治に謝罪し、ずっと農場に居たいと伝える。農場が閉鎖されることになり母親から一緒に暮らしたいという申し出を断り、満と裕也と同じ施設に預けられたが、農場再開後に戻ってきた。
小早川 裕也(8) - 平野心暖
農場で唯一の小学生。シングルマザーだった母親に捨てられ、農場へ。幸宏が事件を起こしたことにより学校でいじめられている。美佐子を見て母親に会いたくなり大樹とともに母親のもとを訪れるが新しい家族で幸せにしているところを見て身を引き、自ら姿を消した。祐介の圧力により苦戦する農場の中、一人で八百屋付近で直売をする。毎年夏休みの宿題が全く出来ず、その度に農場の子供たちに手伝ってもらっている。農場篭城後は、満、沙也加と同じ施設に預けられたが、農場再開後に戻ってきた。
漆原 豊子(16) - 大平奈津美
アヤメの友人。「金井希美 18歳」と名乗る。本名が嫌いで、妊娠・出産を両親に知られ子供と引き離されるのを恐れ名前と年齢を偽っていた。日本舞踊の家元の娘。好きでもないのに毎日踊らされ、暴力を受け、食事制限をされたりと虐待まがいに育つ。パンを万引きした際に平謝りする母を見て、そこから警察に捕まるようなことを繰り返し勘当、後に妊娠。恋人に妻子がいることを知るが、どうしても出産したく、アヤメに聞いた有里の話を思い出し農場へ。畑仕事もやる気がなく、遙の財布から金を盗んだり修治の部屋を物色したりと不審な行動をとる。そんな最中に陣痛がおき、女子部屋で出産。陣痛の最中に修治に本当の年齢と名前を明かし、農場の皆に励まされながら男児を出産。元恋人の名前をとり健と命名。だが健の面倒を見ず、両親に知らせることを拒み修治たちを困らせる。元恋人が妻子と幸せに暮らす姿を見て愕然し農場へ戻るが、有里から沙也加のネグレスト経験を聞き、沙也加に謝罪し健を育てると約束。連れ戻しにやって来た父・俊道に反発した子供たちに、修治は初めて自分のために真剣になってくれた最高の人と語る。告訴を取り下げるため健を連れ家に帰ろうとするが、有里たちから止められる。農場篭城に参加したが、健の発熱により中止し家に帰る。両親とは次第に関係が修復される。
品田 真 - 川村亮介
就職先が見つかり、翼と入れ替わりで退園した。子供たちの籠城を知り掲示板に応援の書き込みを残す。
ポーさん - 渡部雄作
「たんぽぽ農場」で働いている男性。なんらかの原因で言葉を発することが出来ない。5年前に畑のスイカを盗んでいたところを修治に見つかり、それから農場で手伝うようになった。名前の由来や本名は不明。
菅野 直也(27) - 北条隆博
9年前、「たんぽぽ農場」で初めて修治が預かることになった子供。傷害罪と窃盗で1年間少年院に入っていた。父親に虐待されたことにより大人への不信感を持っていた。その後結婚することになり修治へと結婚式の招待状を送る。子供たちの籠城を知り掲示板に応援の書き込みを残す。

町の人々

新田 三郎(70) - 不破万作
地元農家の有力者。妻と息子を亡くし放心状態になっていた修治と偶然出会い、農業をやってみないかと誘い修治が立ち直るきっかけを作った。1年後、修治の考えに賛同して自分の畑と所有する建物を無償提供し、たんぽぽ農場を支援。農場の子供たちから「じっちゃん」と慕われている。修治に祐介の目的を語り、家に戻った後病に倒れ病院に搬送されそのまま息を引き取る。葬儀は農場で行われた。
新田 昌子(65) - 藤田弓子
新田の妻。たんぽぽ農場の子供達に「ばっちゃん」と呼ばれて愛される存在。陶芸教室に通っている。「たんぽぽ食堂」の料理人的役割を担っている。息子・利晴が農場の土地建物を処分することを決めてしまったのを心苦しく思っている。町の再開発事業がなくなり、息子・利晴名義であった農場の土地建物は昌子の名義となり、夫の遺志を継ぎ修治に引き続き無償で貸し出している。有里が農場を離れると、農場の子供たちの世話係として働く。
新田 利晴 - 河野洋一郎
三郎と昌子の一人息子。ニューヨークから本社に呼び戻されて日本に戻ってきた。祐介から町の再開発の用地買収を持ちかけられる。昌子に畑を売り東京で一緒に暮らそうと持ちかけるが農場の皆を応援したいと断られ、農場がもう少しでなくなることを告げる。たんぽぽ農場の建物の名義人であり、建物を祐介に売るため立ち退きを願いに農場へやってきた。
白石夫妻 - 矢崎滋井上夏葉
「たんぽぽ食堂」の最初の客。製材所を営んでいる。車が故障した時に大樹に助けられ、大樹の紹介で妻・みねと食堂にやって来た。大樹の優しさに触れ、農場の子どもたちのことを誤解していたことに気付き、工場前を農産物直売所として提供する。農場閉鎖を知り、大樹に家に来ないかと誘うが断られ、彼の人柄に感心する。
沢口後援会の主婦たち - 鈴木美恵真下有紀渡辺杉枝
沢口夫妻の不仲を知らず、美佐子にも祐介の応援をするようしつこく迫り、選挙ポスターに祐介に無断で美佐子の顔写真を入れてしまう。「たんぽぽ農場」を良く思っておらず、雅義の工場前で野菜を売る遥を見つけて驚く。その後も野菜売りをする農場の子供たちを時々監視している。

たんぽぽ農場の子供の親族

桜木 俊一 - 大高洋夫
翼の父親。妻・綾子や勉強をせずにピアノが好きな翼に暴力を振るっていた。翼に刺され重体になるが、今は元気に暮らしている。農場が閉鎖されてから翼と再会し、過去の過ちを翼に詫びるが和解は出来なかった。
桜木 綾子 - 岩本千春
翼の母親。翼が父親を刺すところを目撃して精神が崩壊し、現在は精神科病院に入院中。
山口 マキコ - 建みさと
裕也の母親。裕也を育てていたシングルマザーだったが、裕也を手放した。現在は再婚し小学生の娘が1人いる。
中園 和正
満の父。一家心中の際、満の妹 友子とともに海へ飛び込み死亡。
中園 好江
満の母。一家心中の際、満とともに海へ飛び込み死亡。
中園 友子 - 浜野希莉
満の妹。一家心中の際、父親とともに海へ飛び込み死亡。
菅野 愛子 - 萬井真代
農場1期生、直也の妻。最初は両親が結婚に反対したが、直也の話を聞き結婚を承諾。
漆原 俊道 - 片岡弘鳳
豊子の父親。日本橋にある日舞・漆原流の家元。正道の6代目襲名披露を控えており、家出した豊子の存在を忘れたがっている。踊りの筋が悪い豊子には日舞の稽古中に暴力を振るっていた。豊子が出産したことが世間に知られ漆原流が世間の笑い物にならぬ様、豊子を連れ戻すため農場を訪れる。修治に対し損害賠償請求を起こそうと考えていたが、翼に「告訴を取り下げなければ豊子の出産を農場のホームページに発表する」と言われ告訴を取り下げる。豊子が家に戻ると徐々に態度が柔らかくなり、仲良く暮らしている。
漆原 松江 - 歌川椎子
豊子の母親。俊道と同様に幼い頃から正道を溺愛し、豊子に食事を与えないなど虐待に近い行為をしていた。健を養子に出すつもりでいたが、豊子が家に戻ってからは健を可愛がっている。
漆原 正道 - 日高圭智
豊子の兄。豊子とは違い両親から過保護ぎみに育つ。漆原流の6代目襲名を控えている。松江と共に豊子を連れ戻しに農場を訪れ、そこで修治と揉み合い階段を転げ落ち足を骨折してしまい襲名披露は中止となる。
横山 恭子 - 中島ひろ子
沙也加の母親。沙也加が5歳の時におにぎり5つを沙也加に残し、恋人と1週間旅行に行く。その間空腹に耐えきれなくなった沙也加がコンビニの食べ物をむさぼっていたのを知り、彼女を捨てた。現在は小さなスナックの雇われママをし、一人アパートで荒んだ生活を送っている。訪ねてきた沙也加を抱きしめ、好物だった煮込みうどんを振舞う。修治に今までの生活を変え沙也加と暮らせる覚悟を問われるが、交際中の男性と別れるように言われた瞬間、態度が一変する。

その他

安田 めぐみ - 村崎真彩、天野 理彩 - 野村涼乃、篠崎 舞 - 普天間みさき
遙が通う高校のバスケット部の同級生。遙とは仲が良かったが、遙が先輩からいじめを受けるようになってから、遙を避けるようになった。
篠原 雅也(19) - 落合扶樹
2か月前、仲間らと共謀しアヤメを強姦。腕に蜘蛛の刺青がある。アヤメが強姦されたことを知っていた幸宏に刺青を見られ問い詰められもみ合った結果刺される。
日向 和之 - 神尾佑
美佐子の不倫相手。横浜の心療内科医。祐介の目的に気づき不眠症になった美佐子のカウンセリングで知り合った。アヤメの保険証を借りて診察をするふりをして抗議しに来た遙の素性をすぐ見抜き、母親の気持ちをわかって欲しいと諭す。家を出た美佐子としばらく同居していた。
三上 - 阿部亮平
大樹の昔の仲間(兄貴分)。高級ホテルで暮らし羽振りがいいが、実は盗難車を売っている。
和志 - 浅野順平
大樹の昔の仲間。三上の盗難車売買を手伝っている。
岡本刑事 - 四方堂亘
幸宏の行方を追い「たんぽぽ農場」を訪れ、遙を人質にした幸宏を逮捕した。また、正道を突き落したことで修治を取り調べることになる。
通り魔の少年 - 深澤大河
仕事に行き詰まり、衝動的に通り魔無差別殺人を起こし、君子と大輔も巻き添えにした。その後獄中で自殺。修治あてに遺書を残した。
谷原 由季子 - 山下容莉枝
10年前に君子と大輔を殺害後に自殺した通り魔少年の母親。修治の元に謝罪に現れその度冷たく追い払われたが、根気強く修治の元にやって来る。三郎の「野菜は作り直せるのに人間は作り直せない」という言葉に心を動かされた修治から謝罪を受け入れてもらえ、息子の遺書を修治に手渡す。
松山 健吾 - 蟹江一平
有里の恋人。医療事故報道後に無理に明るく振舞う有里に何も出来ず、対処が分からなくなり修治に相談するが、修治から有里を幸せにしてやって欲しいと頼まれる。有里にプロポーズするが「愛しているが、自分は健吾にふさわしくない」と断られる。修治からの電話で希美の陣痛を知り、有里にお産を手伝うよう悟車で送る。有里のことを諦めたわけではなく、気持ちが変わるまで待ち続けることを修治に宣言。修治が逮捕されると農場のために友人の弁護士を紹介する。農場が閉鎖され有里と同居していたが、正式に入籍した。
小西 健 - 石田健
豊子の元恋人、健の父親。交際中は美里と結婚して1歳の娘がいることを隠していた。豊子の妊娠出産に関しては一切知らない。
小西 美里 - 高橋亜由美
健の妻。
松尾 - 累央
恭子の現在の交際相手。

副題・演出

第2シリーズ

第2シリーズの概要

第1シリーズの続編である『明日の光をつかめ2』が2011年7月4日から9月2日まで、前作に引き続き東海テレビ制作の帯ドラマ枠で放送された。主演は連続ドラマ初主演となる小島藤子。渡辺いっけいは前作に引き続き「たんぽぽ農場」の主宰者役で出演した。

放送開始前、東海テレビ、岩手めんこいテレビさくらんぼテレビ福井テレビジョン関西テレビ放送高知さんさんテレビテレビ新広島サガテレビテレビ長崎鹿児島テレビ放送にて第1シリーズ総集編『アンコールスペシャル#1「命の産声」』が放送された。また、『明日の光をつかめ2 みんなの絆SP』では松川と外岡によるミニドラマが収録され、前作のヒロイン・遥から二人宛に葉書が届き近況報告されている。

第15回(7月22日放送)で地上アナログ放送は終了となった(一部局[4]を除く)。

第41回(8月29日放送)は冒頭4分間ほど民主党代表選挙の報道特番が流れ、途中から番組が開始された。再放送はなく、未放送分のあらすじが公式サイトに掲載された。

第2シリーズのキャスト

たんぽぽ農場(第2シリーズ)

磯山 希望(17) - 小島藤子(幼少 - 北村燦來
主人公。中学2年の時、母・宏美の恋人に強姦されそうになり放火し、男に重症を追わせ少年院へ。出所後、母親から引取りを断られ、たんぽぽ農場に半年前にやってきた。蓮には東京の高校生だが祖母の見舞いに来ており、新田家の孫だと嘘をつく。蓮がたんぽぽ農場を実は嫌っていることや蓮の恋人が少年犯罪により殺害された事実を知り、本当の事が言えない。蓮の妹・優香が農場に突然やって来て嘘がばれる。蓮に真実を話すが激昂され自暴自棄に。蓮が自分探しのため農場の手伝いをすると、蓮のトラウマを追い払おうと懸命に愛するが、死亡した美咲には勝てないと落ち込む。優香から蓮に近づくなと言われ、優香から教えられた美咲の家から出てくる蓮を見かけてから、蓮を遠ざける。再び農場にやってきた蓮から愛を告白され、抱き寄せられ蓮の胸で涙する。母・宏美が農場に引き取りに来るが迷い、皆に別れを告げずに農場を去る。農場には「母親と楽しく暮らしている」という葉書を出すが、クラブで夜遊びする姿を真太郎に見つかり訳を聞かれ、読んでいた小説『にんじん』の主人公の境遇を自分と重ね、その主人公同様に一度は母親を愛することを決めるが自分を邪険に扱う態度で徐々に耐え切れなくなり母親を愛することを諦めたと話す。その後、農場に電話をし何事もなかったかのように振る舞う。真太郎の逮捕を知り衝撃を受けるが、修治が家や店に来て農場に連れ戻しに来ても帰らない。突然、スナックを訪れた蓮と大樹に驚愕、大樹の作戦によりようやく農場へ戻り、修治や農場の仲間から温かく迎えられる。
大石 真太郎(16) - 森田直幸(幼少 - 岩下修也
修治が森島から頼まれ農場で預かった不良少年。5歳の頃に母を亡くし、父は服役を繰り返し現在も服役中。入院中の苦しむ母親の点滴を止め、その直後母が死亡。親戚の家をたらい回しにされ育つ。傷害と殺人未遂で2度少年院送致。農場の仲間を信じないトラブルメーカーだが、母と同じ名のアイコという品種のミニトマトだけは大切に育てており、希望に気がある様子。ミニトマトの葉にアブラムシがついたのに気づいたポーさんがミニトマトに触っていた事実を知らずポーさんに仲間と暴行する。その後農場の仲間から孤立するが、徐々に心を許し、ポーさんに「ごめん」と言う。大樹とは似た者同士で、大喧嘩をした事で大樹と仲良くなる。修治が農場を始めたきっかけを大樹とアヤメから聞き驚く。夏になり、改めてポーさんに謝罪する。「ボンジョルノ」で宏美の素性を見抜き、希望の将来が不安になり幸介と殴り合いに。台風の夜、幸介とビニールハウスを守ろうとしたがミニトマトは全滅。やり直そうとするといつも何かに邪魔された過去を思い出しやけになり警察の世話になった夜、夜遊びする希望と再会し、農場を出てからのことをすべて知り、原因を作った蓮の父・亮介に激昂、加賀美家に乗り込み事実を聞き出そうと亮介に包丁を突きつけ、電話で修治に希望の現状を伝える。突入した警官に取り押さえられ修治や農場の仲間の前で「おっちゃん、ごめん」と謝り警察に連行。取調べでは何も語らず、少年審判で修治が涙ながらに母親死亡の真相や心情を語る。結局、少年院送致されたが亮介がすべてを話したため罪は軽くなった模様。
佐々木 萌子(17) - 新川優愛
小学2年の頃に母が男と家を出、父子家庭で育つ。会話時に自分のことを俺と言う。孝介が農場のリーダーであるのが気に入らない。元暴走族グループ「女王蜂」の初代総長。15歳の時に暴走族同士の抗争で相手に負傷させ少年院送致。少年院で出産した息子がいるが里子に出された。レディース時代の特攻服姿で蓮の高校に現れ、蓮に希望ともう一度交際するよう脅す様に伝える。その後高校で暴れ窓ガラスを割る。ある日息子に会いたいと修治に相談し、声を掛けない約束で勇太と名づけられた息子の姿を見守るが、翌日につい勇太と会って遊んでしまった事で誘拐容疑がかかるが、農場の仲間が目撃情報を求めるチラシを配り、無実が証明され釈放された。純也父子がもどかしく思い、漫画『クローズ』の「並んで話せば何とかなる」という台詞から二人を近づけようと計画。
石堂 由貴(16) - 西野実見
アイドル志望のため日焼けを嫌い農作業をあまりしない。かわいこぶった言動のせいで萌子から煙たがられている。小春からはアイドルを諦め学校に通うよう苦言を呈されている。孝介の妹・沙織が合格したオーディションに参加したが不合格だった。農場が台風で停電になった夜、中学1年の嵐の夜に暗闇の中血を流し死亡している父の横で包丁を持ち震えている母を発見した恐怖の体験を思い出し過呼吸になりパニックに陥る。萌子がどんなになだめても無駄だったが、嵐が去った翌日は何事もなかったように普段の由貴に戻る。あるオーディションの最終選考に残り、芸能事務所の松沼が農場に来た際、由貴の素性を隠してデビューさせたい修治や仲間の前で、農場に居ることを隠さないと宣言。母親に殺されそうになった過去を語る。アイドルの道は諦めたが、思いがけずオーディション合格の電話がかかる。
川島 拓(13) - 石田愛希
フィギュアや地下アイドル、秋葉原が好きなオタク。農作業が嫌なので中学に通学し、部活は鉄道研究会に所属。オタクの世界に夢中になり中学受験を失敗。それを恥じる母に自宅軟禁され、首吊り自殺を図るが失敗。母親をゴルフクラブで殴りつけた過去を持つ。大好きなアニメ「美少女戦士クリスタルジュピター」にそっくりな同級生の優香に憧れフィギュアと手紙を優香の鞄の中に入れ、優香から「迷惑だから二度と近づくな」と言われ、秋葉原で入手した「飲み込むと10秒で即死」というアイテムを飲んで自殺を図ろうとするが、中身は金平糖であった。農場に怒鳴り込んで来た蓮の父をアニメの悪役だと呟いたり、アニメの世界と現実世界の区別があまりできていない様子。学校のテストは全部白紙で出すと担任教師が農場にやってきて修治を困らせるが、農場の勉強の時間の課題はすべて正解している。インターネット中に小春の息子・孝弘が自殺しようとしている事に気づく。マスコミが農場に押しかけ、拓の過去を報道しようとするが農場の仲間が拓を守る。ヒーローだと囃し立てられるが、修治と孝弘を見舞った際に実は自分も自殺するつもりでいた真実を明かす。農作業を嫌がっていたが台風でめちゃくちゃになった農場を手伝うように。
峰下 純也(11) - 清水イブキ(幼少 - 酒井天満
趣味は釣りと将棋。母親は生まれてすぐに死亡、幼児期まで祖母に育てられたが祖母も死亡し施設で育つ。学校でいじめられ不登校になり、農作業をしている。ある日、父親・誠がやって来る。祖母からは父は交通事故死し、父のせいで母が死んだと教えられており動揺する。萌子の提案で一緒に釣りをするが、心を開かない。その後も万引きや特上寿司を注文したりわざと誠を困らせることばかり続けたが、農場の子供たちに熱心に勉強を教える姿や「ボンジョルノ」でチンピラ相手に立ち向かった姿に心を打たれ「釣りに行こう」と誠を誘う。急遽ニューヨークに戻る事になった誠と共に渡米し、農場を去る決意をした。ところが誠の仕事の都合で出発が1ヶ月延期になった。
熊谷 あかり(6) - 西川茉佑
農場最年少メンバー、小学1年生。人懐っこく元気で陽気、みんなのマスコット的存在。大好きな沙也加が農場を去ってから暫く元気をなくす。蓮が農場に来るとすぐになつく。学校ではリーダー的存在だが、孝介や萌子の発言を真に受け、宿題を友人にやらせたり、喧嘩をしたりしており、小春から「男は金だ、狙った獲物は一撃で仕留めろ」と言われ資産家の同級生に無理やりキスをすると担任教師がやってきて普段の素行を修治に伝える。農場に来た経緯は不明。
西川 小春 - 小川菜摘
農場の食事係。口煩くずけずけと子供たちの心に入り込むので年中子供たちと衝突している。徐々に子供たちとも親しくなる。小さな話をすぐ大きく盛り付けて話すので、子供たちからは「てんこ盛りの小春」と言われている。偶然純也の生い立ちを聞いてしまい、修治から固く口止めされたが農場の子供たちにあっさり話してしまう。一方、修治に思いを寄せており、修治に見合い話が出ると、やきもきして機嫌が悪くなる。女手ひとつで一人息子・孝弘を大学に通わせていると言っていたが、修治から息子に家庭教師のバイトを依頼されると口ごもる。孝弘の自殺未遂を知らせた拓に感謝する。一度は農場を辞めて町を離れるつもりでいたが、農場に戻ってきた。修治が書いた孝弘宛ての手紙を渡し、今までのことを謝罪。孝弘が農場に来るようになると、子供たちに優しくなり口煩い小言も言わなくなる。
西川 孝弘 - 森廉
小春の一人息子。小学生の頃に両親が離婚。東京大学入学後引きこもりに。小春のせいで人生がめちゃくちゃになったと恨んでいる。偶然インターネットで自殺志願を書き込んでいるのを拓が見つけ拓から励まされていたが、誕生日に自殺する様子をインターネットで生中継。それを見た拓が、前日にあかりが書いた誕生祝いの絵を発見し、修治と小春が駆けつけ一命を取り留めるが、まだ自殺する機会を狙っていたが、修治や小春の説得で心を開き、その後は農場で家庭教師をしている。

加賀美家

加賀美 蓮(17) - 松下優也(幼少 - 原田史葉
隣町の高校生。2年前に幼馴染の恋人・美咲をストーカーに殺害された心の傷から一時は引きこもりになったが、家族による懸命な献身で心を救われ、現在はサッカー部のエースでキャプテン。犯罪少年が暮らすたんぽぽ農場に偏見を持っている。真実が話せない希望が自分を避けていると思い元気をなくすが、希望から過去の犯罪を聞かされ激昂。オヤジ狩りをした後輩のせいで大会に出られず、ヤケになりサッカー部の後輩・春日を殴る。北山からの誘いや希望からの手紙を読み、たんぽぽ農場で働きながら自分探しを始める。当初は対立していた農場の少年少女と徐々に心を通わせ、逆に農場に対する偏見に固執する父・亮介と妹・優香と対立するようになってしまう。家族を思い農場に通うのを一時やめるが、母・章子の助言もあり、農場で再び働くようになり、美咲への想いを断ち切るかのように彼女が亡くなった場所で希望に愛を告白する。希望の願いでサッカーを再び始めるが、希望が農場を去った後、連絡が取れなくなり心配する。真太郎の篭城事件により希望の窮状と亮介の暗躍を知る事となり、亮介の望む検事ではなく、罪を犯した人達の味方になれる弁護士を目指す事を宣言、優香とともに家を出て農場で暮らし始める。そして自暴自棄になっている希望を説得し彼女を農場へ連れ戻した。事態の収拾後は家族で一からやり直すため家に戻ったが、希望とは深い絆で結ばれている。
加賀美 優香(13) - 未来穂香
蓮の妹、拓の同級生。蓮を心配しており、希望に蓮の悲しい過去を教え、蓮の心の支えになって欲しいと頼んだが、美咲を殺した犯人が今は少年院を出ていることに強い不安と憤りを感じており、更に父・亮介の悪影響から犯罪少年達を擁するたんぽぽ農場に対する排他的な偏見を持っている。「美少女戦士クリスタルジュピター」に似ていることから拓から好意を抱かれ手紙とフィギュアを渡されたことを迷惑し、文句を言いに農場へ来た事で希望が農場に居ることを知る。その際悪態の限りをつくしたため、農場の面々から「性格最悪女」と思われる。その後は希望を呼び出しては悪態をついていたが、蓮が農場に馴染み、亮介と口論するようになったのは希望のせいだと思い込み、希望に「犯罪者を社会から抹殺する側と裁かれる側は一緒になれない」と言い放つ。真太郎の篭城で警察に通報するが、亮介と宏美の間に何があったのかを亮介に真相を問う。亮介が真実を語るまで蓮とともに農場で暮らす。農場に戻った希望に今までの非礼を詫びた。
加賀美 亮介(50) - 新井康弘
章子の夫、蓮と優香の父。かつて修治の妻子が殺害された事件を担当した検察事務官。家族思いの父親だが、犯罪を犯した者達に対する冷淡さと強い偏見、そして曲がった正義感の持ち主で、特に優香に強い影響を与えてしまっている。1年前のたんぽぽ農場篭城事件への一方的な記事を鵜呑みにして以来、農場のことを良く思っていない。偶然修治と再会するが、陰惨な事件遺族である修治が問題児を預かる農場を主催するのか理解できない。蓮に殴られ重症を追い怒鳴り込んできた春日親子に土下座して金で解決したり、職場で農場の子供たちの犯罪暦を調べてそれを見せたりと、徐々に手段を選ばない行動に出ている。
自分が果たせなかった検事に蓮がなることに執着しており、そうするには犯罪少年と関わるのは不利と信じ、希望や農場との交流によって立ち直って行く蓮を認めることが出来ず、苦々しく思う。優香と同様、希望が蓮の農場通いの元凶と考え、蓮と希望を引き離すため拘留中の宏美に希望を引き取るよう、脅迫に近い裏取引を行うまでに至った。真太郎が立てこもり、宏美との真実を語るよう優香と章子から問われても一向にシラをきり続け、後に自分の元に訪れた修治にも、彼の考えを完全否定している。蓮から証拠を突きつけられてもなお、シラをきろうとしていたが、章子からやり直そうと言葉をかけられた後、ようやく警察で自分の行為をすべて告白した。
加賀美 章子(46) - 七瀬なつみ
亮介の妻、蓮と優香の母。子供思いの優しい母親。蓮に新たな恋人ができたことを喜び、希望が蓮の心の支えになるだろうと考え歓迎していたが、希望が農場の子だと知ってがっかりするが、客の老婆に優しくする姿を見ていた。修治の話を聞き、蓮が農場へ行くことで後輩に負傷させて加害者となった蓮の気持ちが落ち着くと確信する。蓮を心配し農場を訪ね、農場の仲間と楽しげに作業する蓮を見て安心する。夫・亮介のような凝り固まった偏見は持っておらず、直売所の常連客の一人。農場の面々に対し優しく接し過ぎたため彼等に親不在を思い出させ、寂しがらせてしまったことも。直売所にで希望に「蓮に生きる希望が出来た」と礼を言う。家族を気遣い農場へ行かなくなった蓮に、今までどおり農場へ行くよう諭す。加賀美家に立てこもった真太郎に優しく接し、希望との出会いが蓮を救い、希望のために何でもすると語る。蓮たちが農場に行ってから、亮介に真実を語るよう念を押す。真太郎が亮介にナイフを突きつけた状態でも、真太郎と冷静に話をする物怖じじない強靭な精神力も持っている。その後、強い説得で亮介から事実を聞きだし、蓮が弁護士になる夢や農場の皆がやり直そうとしていることを語り、今度は私たちが家族で一からやり直そうと申し出る。

たんぽぽ農場の子供の親族(第2シリーズ)

磯山 宏美 - 黒沢あすか
希望の母。希望が小学校3年の時に夫の飲酒と暴力のため希望を連れ家を出る。かつてはごく普通の母だったが、その後の交際相手・沢村との結婚にこだわるあまり母としての立場をすっかり見失い心も荒み果て、希望が沢村に性関係を迫られていたことさえも気付かず、寧ろ疎ましく思うようになる。思い詰めて放火をした希望を一方的に殴りつけ「あたしが幸せになれないのはあなたが邪魔をするからよ」と言い放ち、希望の少年院退院後も引き取りを拒絶。勤務先のスナックで起きた「さくらんぼ連続殺人事件」の容疑者として詐欺容疑で逮捕された。
ところが数日後、農場に希望を引き取りたいと姿を出すも、実は亮介から「希望を引き取れば無罪、引き取らなければ殺人罪で起訴」と脅されていただけにすぎなかった。希望には愛情の欠片も無く彼女を「疫病神」と口汚く罵り自分の子はお腹の子だけだとまでいっており、若い男と同居し妊娠した自分の代わりに希望を恋人の経営するスナックで働かせる等完全に奴隷扱いしている。真太郎の事件後に至っては亮介から口止めされており、修治が希望を連れ戻しに来た時にも最後まで嘘を突き通し続けている始末であった。
希望の父親 - 児玉貴志
いつも酒を飲みすさんだ生活をしており、希望を連れ宏美に逃げられる。希望と命名した。
大石 愛子 - ミツハシサエ
真太郎の母。服役を繰り返す夫のせいで一人で真太郎を育てていた。真太郎が5歳の時に持病の心臓病が悪化し倒れる。病気で苦しむ愛子を見かねた真太郎が点滴を止めて死亡したと考えられていた。実は病気の進行による死亡であり、真太郎の行為は関係がなかったことが修治により真太郎の少年審判の場で明らかにされた。真太郎には優しい母であり、トマトを育てていた。
中里 光子 - 萩原利映
愛子の姉、真太郎の伯母。入院した愛子の点滴を当時5歳の真太郎が止め、その後真太郎は誰にも心を開かなくなったと修治に証言する。暫く真太郎を育てていた。
拓の母 - 岩橋道子
拓を名門私立開栄中学へ入学させようと教育熱心。拓が地下アイドルに夢中になり成績が落ちると大切にしているフィギュアを全部廃棄する。中学受験に失敗した拓を自宅軟禁し、周囲には「開栄には合格したがイギリスに留学した」と嘘をつく。拓にゴルフクラブで殴られ頭を負傷し入院。
拓の父 - 牟田浩二
世間体を気にし、母親の怪我を転倒事故によるものとし、イギリス留学中としている拓を農場に預ける。
豊田 勇太 - 國分隆登
萌子が少年院で生んだ子供。父親である暴走族少年の家に引き取られた後に里子に出された。公園におもちゃを置き忘れた事を思い出し母親とはぐれ、萌子が誘拐したと騒動になる。
勇太の里親 - 吉村紗耶香
萌子が生んだ男児の里親。萌子が勇太を誘拐していないことを証言する。
小野 誠 - 長谷川朝晴
純也の父。外資系銀行に勤めるエリートサラリーマン。大学生の頃に交際中のゆかりを妊娠させ、逃げるように渡米。渡米後に大学に再入学し就職。2年前に日本支社に転勤、今までの償いをしたい気持ちでずっと純也を探していた。農場に突然現れ、修治に純也を引き取りニューヨーク転勤に連れて行きたいと修治に話す。修治の勧めもあり、リフレッシュ休暇を取り農場で暮らし始めるがマニュアル本どおりの子育てを純也に押し付ける純也と入った「ボンジョルノ」でチンピラが暴れるのを見て、真太郎から「強い父親になるんだろ」と発破をかけられチンピラに立ち向い、純也が心を開く。仕事の都合で純也より先に農場を去った。
峰下 ゆかり - 我妻三輪子
純也の母。19歳の頃に大学のサークルで出会った誠との間に純也を妊娠。子供は欲しくなかった誠に捨てられたが出産。出産後間もなく脳出血で死亡した。
純也の祖母 - 徐頼子
純也を出産時に死亡したゆかりに代わり純也を育てていたが、純也が幼い頃に死亡。誠のせいでゆかりが死んだと口癖の様にこぼしていた。
由貴の母 - 木村なおみ
嵐の夜に夫を刺殺。包丁を持ち呆然とする姿を由貴に目撃される。その後由貴も殺害しようとした。現在服役中。

その他(第2シリーズ)

森島 - 斉藤洋介
間もなく閉鎖する町工場の社長。非行少年を引き取って働かせていた。引き取り手がない真太郎を修治に託す。
沢村 正 - 阪田マサノブ
希望の母・宏美の交際相手。初対面時から希望に性的関心があり、希望の風呂を覗く。宏美の不在時に希望を乱暴しようとする。希望が起こした放火のため重症を追う。
阿部 直晃(17) - 鈴木悠人
蓮と同じ高校のサッカー部員。夜の繁華街で蓮とオヤジ狩りをしている部員を探し回る。サッカー部の謹慎が解けた事を蓮に伝える。
小川 祐二(17) - 藤村直樹
蓮と同じ高校のサッカー部員。親戚が猿池に住み、新田家を知っている。謹慎が解けた後、大会の組み合わせを蓮たちとボンジョルノで確認する。
加藤 航 (17) - 萩原成哉
蓮と同じ高校のサッカー部員。阿部とともに蓮にサッカー部に戻るよう説得に来る。
春日(16) - 高橋里央
蓮と同じ高校のサッカー部の後輩。オヤジ狩りをしていた2年生を黙認していた。蓮に暴力を振るわれ鼻骨骨折と眼底出血の大怪我をする。
春日の父 - 橋沢進一
蓮に暴力を振るわれた息子とともに加賀美家へやって来る。警察に行くと意気込んでいたが亮介から金を渡され示談が成立。
真太郎の不良仲間 - 崇岡白BETTANA!!大里祐貴
バイクで農場にやってきて農場で暴れる。真太郎と共にポーさんを連れ去り暴行する現場を小春に目撃される。その後も真太郎と夜遊びを繰り返す。希望をアパートに連れ込もうとし、真太郎に殴られる。
川上 美咲 - 小野明日香(幼少 - 細川璃花
連の幼馴染。幼い頃から蓮が好きで、成長すると蓮と交際する。蓮と同じ高校のサッカー部マネージャー。2年前、蓮にスパイクをプレゼントするためアルバイトをした弁当店同僚だった当時17歳の高校生にストーキングされ後に殺害された。
美咲の父 - 田村耕作
蓮一家とは美咲が幼い頃から家族ぐるみで付き合っていた。
美咲の母 - 阿南敦子
美咲殺害から1年後、落ち込む蓮に「美咲のためにもサッカーをまた始めて。きっと素敵な女の子に出会える、美咲が引き合わせてくれる」と励ます。お盆に訪れた蓮と優香を歓迎。その後、蓮に美咲の形見分けをし、蓮の新しい恋を喜び祝福する。
秋葉原の地下アイドル - 杉原由規奈前田有紀福田万優
拓が夢中になっているアニメ「美少女戦士クリスタルジュピター」のコスプレをして秋葉原で活動する地下アイドル。
美咲を殺した犯人 - 央川奈知
当時17歳の高校生。アルバイト先の弁当店で美咲に優しくされたが、クビにされる。その後美咲のストーカーになり、美咲を殺害。現在は少年院を出て社会に戻っている。
斉藤 沙織 - 木﨑ゆりあ(SKE48)
由貴がオーディションを受けたアイドルユニット『プチトマト』合格者サオリン、孝介の妹。握手会にやってきた孝介と数年ぶりの再会を悦び、母親が孝介を心配していると伝える。孝介に頼まれ農場に行くと約束したが…。
はるっち、れいれい - 間野春香山田澪花(SKE48)
由貴がオーディションを受けたアイドルユニット『プチトマト』合格者。
重野圭司 - 若杉宏二
『プチトマト』のマネージャー。農場に来るはずだった沙織の代わりにやって来た。孝介の犯罪歴を知り手切れ金を渡し、沙織をデビューさせければ二度と母親と沙織に会うなと孝介に迫る。沙織の経歴から孝介は幼い頃病死したことになったと告げ、理不尽な理由に怒った修治から怒鳴りつけられる。
プチトマトの応援者 - 山里亮太[5]
下柳先生 - 吉藤健太郎
拓の中学の担任教師。拓の通知表を届けるために農場にやって来た。
田野倉先生 - 柳岡香里
あかりの担任教師。あかりの素行を修治に伝えるために農場にやって来た。
相沢 - 内野謙太
修治の亡き息子・大輔の幼馴染。世田谷の北山家の近くに住んでいた。「ボンジョルノ」で偶然再会した修治に大輔が獣医に憧れていた話をする。
金丸検事 - 田中俊
新横浜地検の若手検事、亮介と「さくらんぼ連続殺人事件」を担当している。蓮が検事志望だと亮介から聞かされていたが、無理強いしない方がいいと亮介に忠告。亮介から宏美には確実なアリバイがあるとし、不起訴にする。
榎田 信二 - 関根真司
スナックさくらんぼ店主。店のホステスに結婚話で客を誘惑し金を貢がせ、自らは架空の投資話を持ち出し金を振り込ませた後に客が連続不審死する「さくらんぼ連続殺人事件」の容疑者として逮捕、起訴。
安江 美子 - 原妃とみ
スナックさくらんぼのママ、榎田の愛人。「さくらんぼ連続殺人事件」の共犯として逮捕、起訴。
松沼 - まいど豊
芸能事務所のスタッフ。由貴が受けたオーディションの審査員、由貴が最終選考に残ったことを伝えに農場を訪れ、自分の生い立ちを隠さない由貴をデビューさせる。

第1シリーズからのキャスト

斉藤 孝介 - 高橋賢人
農場のリーダー。農場に来たばかりの真太郎と大喧嘩をし、農作業もしない真太郎に腹を立て、修治に農場から追い出すようせがむ。ポーさん失踪により農場の仲間が元気をなくしてしまい真太郎への怒りが強くなる。由貴が参加したオーディションに合格したのが、生き別れになった妹・沙織と知る。修治に母親と会いたいと相談した矢先、沙織のマネージャー・重野から家族と絶縁するよう言われてしまう。漢字や計算が苦手なので農場の勉強会を嫌がっていたが、勉強を教えに来た孝弘にはなついている。
野原 大樹 - 松川尚瑠輝[6]
現在は農場を離れ、木工所の白石が経営する喫茶店「ボンジョルノ」の雇われ店長。希望が蓮のサッカー部仲間に新田家の孫のふりをしていることを修治に隠していた。農場の子供たちの相談相手。修治からビニールハウス設置を頼まれ、真太郎と殴り合いの大喧嘩になるが、男同士の決着がつき仲良しに。孝介が罪を犯しながらも明るく振舞うことが理解できない蓮に事情を説明する。修治に希望の母の素性を言い出せずにいる真太郎に代わり、電話で修治にその旨を伝える。希望が農場に戻らない事を心配し、蓮とともにスーツ姿で希望が働く店に希望奪還に向かう。
水島 アヤメ - 外岡えりか[6]
大樹と同じ喫茶店「ボンジョルノ」でアルバイトをしている。希望から「知らないふりをして」と頼まれた事を修治にうっかり話す。希望に蓮に本当の事を話すよう諭す。店では客に愛想がなく、すぐに店をサボって遊びに出かけてしまう。有里に「大樹とは付き合っているつもりでいる」と微妙な関係をこぼす。
横山 沙也加 - 佐藤未来[6]
現在も農場で暮らし、あかりの世話を焼いている。ある日、修治に連れられ工事現場で懸命に働く母・恭子の姿を見る。家に帰るよう修治に言われ動揺するが、希望の後押しもあり、恭子と暮らす決意をする。送別会が開かれ、見送る修治に名残惜しそうにしっかりと抱きついた。
ポーさん - 渡部雄作
現在も農場を手伝っており、子供たちからなつかれている。ミニトマトのプランターをさわっていると真太郎に暴力を振るわれ、ミニトマトに虫がついていることに気づき木酢液を持ってきた夜、真太郎と仲間たちに連れ去られ暴行を受け、姿を消す。本名を誰も知らないので捜索願が出せず、皆を心配させたが、突然農場に戻り真太郎にプチトマトの畑への移植を教え和解、常に真太郎の様子を気にかけている。後に正式に真太郎から謝罪されるが笑顔で受け入れる。
新田 昌子 - 藤田弓子
たんぽぽ農場の地主。子供たちの世話や食事作りをしていたが、持病の腰痛が悪化したため、農場の子供たちの食事係を小春に依頼した。希望が自分の孫のふりをしている事に理解を示し、蓮に希望の祖母である芝居をする。誠の出現で妻子を亡くした過去を思い出す修治に見合い話を持ってくる。
北山 修治 - 渡辺いっけい
たんぽぽ農場代表。現在の悩みの種は真太郎を引き取ってからトラブル続きの農場と、希望と蓮の恋により蓮の父と対立してしまったこと。ビニールハウスでプチトマトを育てようと思いつく。孝介の妹のアイドルデビューに際し、孝介を死んだことにしようとしたマネージャーに激怒。学校での拓とあかりの非常識な素行について聞き農場で勉強会を開始させる。突然やって来た純也の父・誠に動揺するが、農場で一緒に暮らさないかと提案。純也が徐々に誠に心を許す姿を見て、亡き息子を思い出し寂しい気持ちに。落ち込む姿を見た誠と子供たちにより1日送れのお盆の迎え火を炊いてもらい涙する。街を離れようとする小春を説得する際、興奮し小春と自殺の機会を狙う孝弘を叱り付けたが、小春が農場に戻り安堵。宏美に引き取られた希望の現状を真太郎から聞き、希望を迎えに行くが断られ落ち込み、農場を暫く休もうと提案するが子供たちから今までどおりにしようと言われ勇気づけられる。真太郎の少年審判の場で母・愛子死亡の真相や心情を涙ながらに語り、情状酌量を求めるたが真太郎は少年院送致に。だが亮介が警察で全てを告白し罪が軽くなったと農場の皆に話す。
横山 恭子 - 中島ひろこ
1年間修治のサポートを受け、沙也加を引き取り一緒に暮らす準備をしてきた。断酒し禁煙もし男性とも別れた。水商売を辞め昼はスーパー、夜は工事現場で働いている。話し方や表情も1年前のようなだらしなさはない。修治に感謝し、沙也加を引き取った。
谷原 由季子 - 山下容莉枝
修治が妻と息子の墓参に行き偶然再会。妻子への慙愧の念にかられた修治から憎しみの言葉をあびせられる。
北山 大輔 - 林凌雅
純也と誠を見て元気をなくした修治の夢の中や幻想の中に出てくる。
松山 有里 - 矢沢心
現在は山梨県に住んでいる。臨月だが落ち込む父・修治を励ましに大樹とアヤメから依頼され農場にやって来た。「お腹の子は母と弟の命と同じくらい大切な命。この命はお父さんにとっても大切な命」と修治に語る。第1子を出産、夫・健吾が有里の死亡した弟の名・大輔と命名した。

副題・演出

備考

  • 東海テレビ製作のローカルアニメ番組『かよえ!チュー学』に希望役の小島と真太郎役の森田が登場した。
  • 同局制作の『ぴーかんテレビ』での不祥事を受け、8月8日放送分から最終回まで殆どのスポンサーの提供クレジット表示が自粛されていた。

撮影場所

スタッフ

  • 企画:西本淳一(東海テレビ)
  • 脚本:清水有生
  • 広報:庄野俊哉・渡辺秀彦・高橋久美子・村野直子・胡桃千春・服部明宏(東海テレビ)
  • 音楽:富貴晴美
  • プロデューサー:市野直親(東海テレビ)、布施等(MMJ)
  • 制作著作:MMJ(第2シリーズ)
  • 制作:東海テレビ放送MMJ(第1シリーズ)、東海テレビ放送(第2シリーズ)

テーマ曲

書籍

DVD

  • 第1シリーズのDVDボックスセットが2011年8月26日にポニーキャニオンから発売された。
    • 「明日の光をつかめ」DVD-BOX 1(PCBP-61921) - 3枚組(第1話~15話収録)
    • 「明日の光をつかめ」DVD-BOX 2(PCBP-61922) - 3枚組(第16話~30話収録)
    • 「明日の光をつかめ」DVD-BOX 3(PCBP-61923) - 4枚組(第31話~45話収録+特典ディスク)
  • 第2シリーズのDVDボックスセットが2011年11月25日にポニーキャニオンより発売予定。

脚注

  1. ^ 清水有生日記 (2010年5月29日). “明日の光をつかめ”. 2010年6月29日閲覧。
  2. ^ 2009年度から東海テレビの昼ドラは従来からの3か月シリーズと新たに設定された2か月シリーズを交互に放送している。
  3. ^ nikkansports.com (2010年6月21日). “15歳広瀬アリス、昼ドラ最年少主演”. 2010年6月27日閲覧。
  4. ^ 東日本大震災の影響でアナログ放送停波が1年延期になった岩手めんこいテレビ仙台放送福島テレビの3局を除く。
  5. ^ 42話・回想シーン
  6. ^ a b c 清水有生日記(2011年4月29日)番組のご案内
  7. ^ 明日ピカ2オリジナルサウンドトラック配信! - 明日の光をつかめ2公式サイト 2011年8月11日
  8. ^ ひろはたえりこ『明日の光をつかめ』汐文社 ISBN 978-4811387284 発売日:2010年9月
  9. ^ a b 昼ドラ初の児童書に!「明日の光をつかめ」 (PDF) - 東海テレビ 2010年8月27日
  10. ^ 昼ドラ作品の児童書出版は、かつて放送されていたTBS系列の愛の劇場でも『ラブの贈りもの』『ラブレター』にて行われている(映画・テレビドラマ ノベライズ - 汐文社)。

外部リンク

東海テレビ放送制作 昼ドラ
前番組 番組名 次番組
娼婦と淑女
(2010年4月5日 - 2010年7月2日)
明日の光をつかめ
(2010年7月5日 - 2010年9月3日)
天使の代理人
(2010年9月6日 - 2010年10月29日)
霧に棲む悪魔
(2011年4月11日 - 2011年7月1日)
明日の光をつかめ2
(2011年7月4日 - 2011年9月2日)
毒姫とわたし
(2011年9月5日 - 2011年10月28日)