日系イギリス人
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総人口 | |
63,017人(2008年10月、日本国籍)[2] | |
居住地域 | |
グレーター・ロンドン サウス・イースト・イングランド | |
言語 | |
イギリス英語、日本語 | |
宗教 | |
キリスト教、仏教、神道 | |
関連する民族 | |
日本人 |
日系イギリス人(にっけいイギリスじん、英語: Japanese British)は東アジアの日本に起源のあるイギリス市民や永住者である。
背景
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d3/Japan-British_Exhibition.jpg/220px-Japan-British_Exhibition.jpg)
歴史と移住
最初の移住は、19世紀後半に教育を受けた自費留学の日本人教授や生徒、その召使いの到着とともに始まった。1884年には約264人がイギリスに住み、その大半は官吏と学生であった[1]。就業は日本人社会の拡大とともに1900年代初頭には多様化し、1900年代の終わりまでに日本人は500人を超えた[1]。
第二次世界大戦を通じて日英間に緊張が高まると、イギリスを去る日本人もいた。主に経済を目的としたもう一つの移民の波が1960年代に始まった。最近の10年でこの数は伸びていて、移民、学生、実業家が含まれている。イギリスの一部特に北部ロンドンのゴールダーズグリーンやイースト・フィンチリーのようなロンドンでは、日本人の人口が多い。ロンドンを主として10万人を超える日系イギリス人が現在いるが、世界の各地で見られる日系人のようなものではなく、イギリス人は伝統的に日本人社会を一世、二世、三世というように総括した呼び方はしていない[2]。
学生
最初のイギリスの日本人学生は、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで学びに長州藩と薩摩藩、後に江戸幕府から送られて19世紀に到着した。後に多くの学生がオックスフォード大学で、僅かの学生がケンブリッジ大学で明治時代末まで学んだ。学生を送り込んだ理由は、西洋文明により日本を近代化するためであった。1980年代からイギリスの日本人学生は、安い空路を利用するようになっている。
人口統計
イギリスの2001年の国勢調査によると、日本生まれのイギリスに定住する国民は37,535人。2008年10月現在の日本の外務省の発表では、63,017人の日本国籍の日本人がイギリスに定住している。
日本語は日本での第一言語だが、エスノローグのウェブサイトによれば、イギリスでは12000人が日本語を第一言語としていると見積もっている[3]。
著名人
下記の人名は、日本に起源のある著名なイギリス人の一覧で、一時滞在者や帰化した人は含まず、Category:Japanese expatriates in the United Kingdomで見ることができる。
イギリス生まれの日系人
- ミキ・ベレニ - 日本とハンガリー系の歌手
- チャイナ・チョウ - アジアとヨーロッパの混血女優
- イアン・ダンカン・スミス - 1/8日本人の血を引いている政治家
- ジュン・タナカ - チャンネル4のCooking ItのTVシェフ
日本人移民
- タカ・ヒロセ - 1990年代初頭からイギリスに暮らすバンドフィーダーのベーシスト
- カズオ・イシグロ - 1954年に日本で生まれ1960年にイギリスに移住した小説家
- ハルカ・クロダ - このロンドン女優はヌードル(ゴリラズ)の声を担当したことで知られる
- カオル・ムフォーメ - イギリスで成長し教育を受けたエンターテイメントプロデューサー
- 森尚子 - 成長してからの大半をイギリスで暮らし働く女優
- ダイアナ湯川 - 2歳からイギリスで暮らすものの日本で生まれたヴァイオリニスト
関連項目
注
参照
- Itoh, Keiko (2001), The Japanese Community in Pre-War Britain, RoutledgeCurzon ISBN 0-7007-1487-1