大忠臣蔵 (1989年のテレビドラマ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。118.238.237.196 (会話) による 2022年11月2日 (水) 03:46個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

大忠臣蔵』(だいちゅうしんぐら)は、1989年(昭和64年)1月2日テレビ東京で放送された12時間超ワイドドラマ(のちの新春ワイド時代劇)。全6部。

概要

原作は森村誠一の小説「忠臣蔵」。テレビ東京開局25周年記念特別番組。元号が「昭和」としては最後の作品となった。

本作は所謂「赤穂事件」と呼ばれる類の作品の中では定番の見せ場として著名な、堀部安兵衛の活躍や、安兵衛と清水一学の一騎打ちなどが描かれていない(一学がそれなりに奮戦するシーンはある)。代わりに、赤穂側では不破数右衛門が、吉良側では小林平八郎山吉新八郎などが活躍するシーンの方が多く演出されている点で一般的な作品と大きく異なっている[1]。また、吉良上野介は、潔く切腹して果てるシーンが採用されている点でも他の作品とは異なっている[2]。なお、山吉新八郎は作中では討たれて死亡しているが、史実では流罪となった吉良義周の御供、勘定頭、槍組頭などを歴任し、事件から50年後に死亡している[3]

  • 第一部 「刃傷・松の廊下」
  • 第二部 「風雲赤穂城」
  • 第三部 「浪士の危機」
  • 第四部 「吉良の逆襲」
  • 第五部 「いのち雪に散る」
  • 第六部 「討ち入り」

スタッフ

キャスト

脚注

  1. ^ 山吉新八郎が大々的に活躍する作品は少なく、殆どの作品で端役もしくは登場すらしない。
  2. ^ 史実では、「物置から脇差を抜いて吉良が斬って出た処を、間が槍で突き、武林が一刀のもと斬り殺した」(『大熊弥一右衛門見聞書』)などとあり、吉良は切腹などしていない。
  3. ^ 佐々木(1983) p439

関連項目

テレビ東京 12時間超ワイドドラマ
前番組 番組名 次番組
大忠臣蔵
(1989年)
宮本武蔵
(1990年)