国営アルプスあづみの公園

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国営アルプスあづみの公園(こくえいあるぷすあづみのこうえん)は長野県にある国営公園

「自然と文化に抱かれた 豊かな自由時間活動の実現」をテーマにして、2004年7月24日に全国で16番目、甲信越地方では国営越後丘陵公園に次ぐ2番目の国営公園として、長野県安曇野市堀金穂高)に堀金・穂高地区部分が暫定的にオープンした。2009年7月18日には大町・松川地区部分(大町市北安曇郡松川村)が開園。2014年堀金・穂高地区で新しいエリアがオープンし、新しく穂高口が新設された。

将来的には現在の大町・松川地区で約253ha(現在の約3.5倍)の規模での整備が計画されている。

堀金・穂高地区は長野自動車道安曇野ICの西約7kmに位置し、烏川を中心とする扇状地と古城山から角蔵東側山麓のエリアにあり、西側に県営烏川渓谷緑地が隣接している。

大町・松川地区は安曇野ICから約25kmほど。乳川(ちがわ)を中心とした扇状地エリアにある。

公園は塩島大建設省公園緑地課長(後に衆議院議員)が考案した。建設省令で長野県は関東地方と合わせて1つと定められており、先に国営ひたち海浜公園の整備が進む中、大蔵省は計画に難色を示した。竹下登自民党幹事長の力により、国営公園の配置基準が緩やかになり1990年に事業は開始された[1][2]。塩島大が亡くなった後は地盤を引き継いだ村井仁(衆議院議員、後に長野県知事)が事業を推し進めた[1]

2009年度までの事業費は穂高・穂高地区が300億円、大町・松川地区が260億円。 当初は完成まで約600億円の見込みであったが、工事の進行状況は約3分の1に過ぎず、すでに560億円かかっているため事業費が見込みを大幅に超えるのは確実な情勢である。 完成までの具体的な予定は明確になっていない。

営業時間

  • 春(3月1日~6月30日) 9:30-17:00
  • 夏(7月1日~8月31日) 9:30-18:00
  • 秋(9月1日~10月31日) 9:30-17:00
  • 冬(11月1日~2月末日) 9:30-16:00
  • 休園日 - 月曜日(祝日の場合は直後の平日)、12月31日、1月1日

料金

  • 大人(15歳以上) 410円(20名以上の団体は290円)
  • 小人(小中学生) 80円(20名以上の団体は50円)
  • シルバー(65歳以上)210円
  • 幼児 無料
    • ほかに発行から1年間有効の年間パスポート(大人4,100円、小人800円、シルバー2,100円)もあり
    • また、同日内であれば堀金・穂高地区と大町・松川地区は1回分の入園料で利用可能。
    • 身体障害者手帳療育手帳精神障害者保健福祉手帳を提示した者及び付き添いの方1名は無料。

アクセス

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

堀金・穂高地区

※この他、ゴールデンウィークなどの繁忙期にはJR豊科駅からのシャトルバスが運行される(片道200円)

大町・松川地区

  • JR信濃大町駅からタクシーで約20分、約3000円。
  • JR安曇沓掛駅からタクシーで約10分、約2000円。
    • 安曇沓掛駅はタクシーが常駐していないので、別途迎車料が必要。
  • 長野自動車道安曇野インターチェンジから、約30分。
  • 駐車場 普通車 約600台(大型バス 5台/身障者専用 8台)

周辺施設

田淵行男記念館
安曇野ちひろ美術館
安曇野ジャンセン美術館

脚注

  1. ^ a b 政治の産物”. 読売新聞. 2011年6月8日閲覧。
  2. ^ 公園のあゆみ”. 国営アルプスあづみの公園. 2011年6月8日閲覧。
  3. ^ 大町市役所/周遊バス「信濃大町ぐるりん号」

外部リンク