今池停留場

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今池停留場
到着する列車と構内踏切と駅出入口階段
いまいけ
IMAIKE
HN52 新今宮駅前 (0.4 km)
(0.3 km) 今船 HN54
地図
所在地 大阪市西成区萩之茶屋2丁目2-7
北緯34度38分43.97秒 東経135度30分7.86秒 / 北緯34.6455472度 東経135.5021833度 / 34.6455472; 135.5021833座標: 北緯34度38分43.97秒 東経135度30分7.86秒 / 北緯34.6455472度 東経135.5021833度 / 34.6455472; 135.5021833
駅番号 HN53
所属事業者 阪堺電気軌道
所属路線 阪堺線
キロ程 0.9* km(恵美須町起点)
駅構造 地上駅(ホームは盛土上)
ホーム 2面2線
開業年月日 1911年明治44年)12月1日
* 2020年2月1日より恵美須町駅ホーム移設に伴う営業キロ減少[1]
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今池停留場(いまいけていりゅうじょう)は、大阪市西成区萩之茶屋2丁目にある阪堺電気軌道阪堺線停留場駅番号HN53

本項では近接して設置されていた南海電気鉄道天王寺支線今池町駅(いまいけちょうえき)についても述べる。

阪堺電気軌道・今池停留場[編集]

歴史[編集]

停留場構造[編集]

盛土上に2面2線の相対式ホームがあり、住吉寄りの階段で出入りする形になっている。高架駅とも言える。それぞれのホームは、構内踏切で結ばれている。 かつては南海平野線への分岐線[注 1]があり、南海天王寺支線今池町駅との連絡駅であった。今でも駅南方に平野線の分岐跡が残されている。

南海電気鉄道・今池町駅[編集]

今池町駅
南海線のりばに到着する列車(1991年)
いまいけちょう
IMAIKECHŌ
天下茶屋* (1.1 km)
(0.4 km) **飛田本通
所在地 大阪市西成区萩之茶屋2丁目
所属事業者 南海電気鉄道
所属路線 天王寺支線
キロ程 0.0 km(今池町*起点)
天下茶屋から1.1 km
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1949年昭和24年)6月20日
廃止年月日 1993年平成5年)4月1日[2]
乗換 阪堺電気軌道阪堺線 今池停留場
* 1984年までは天下茶屋駅が起点
** 1984年までは天王寺駅が隣駅
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南海天王寺支線と阪堺線の交差地点にあった駅で、大阪大空襲により被災・焼失した曳舟駅大門通駅の代替駅として開業した。

当初は天王寺支線の中間駅であったが、1984年天下茶屋駅 - 当駅間が部分廃止された後は当駅が起点となったと同時に、他の南海の路線と一切接続しない孤立路線となったため、当駅から高野線萩ノ茶屋駅までが徒歩連絡扱いとなった。1993年に天王寺支線が全線廃止されたのに伴い廃駅となった。

廃止後に駅設備は撤去され空き地となっているが、駅直上で天王寺支線を跨いでいた阪堺線の「天王寺線跨線橋」が現役施設として残っている。

歴史[編集]

駅構造[編集]

晩年には北側のホーム1面と線路1線のみ使用していて、無人駅となっていた。部分廃止前は対面式ホーム2面2線を有する有人駅であった。

停留場周辺[編集]

今池本通商店街

バス[編集]

大阪シティバス今池駅前停留所)

その他[編集]

  • 黒岩重吾小説『飛田残月』では、「今池町から電車に乗って天王寺に行って飛田遊郭に…」というくだりの話を書いている。しかし、地図を見ればわかるが、今池町駅から飛田遊郭は目の前にあるため、若干矛盾している。

隣の停留場[編集]

阪堺電気軌道
阪堺線
新今宮駅前停留場 (HN52) - 今池停留場 (HN53) - 今船停留場 (HN54)
  • ()内は駅番号を示す。

かつて存在していた路線[編集]

南海電気鉄道
平野線
(南霞町停留場 -) 今池停留場 - 飛田停留場
天王寺支線
天下茶屋駅 - 今池町駅 - (飛田本通駅) - 天王寺駅

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 当駅から飛田停留場の間は、最大25‰の急勾配があった。今池停留場で電車が輻輳すると、平野線の電車は、急な上り勾配の途中で止まらなくてはならなくなった。その為の停止位置票が、坂の途中に設けられていた。平野線運転士の腕の見せ所ともいわれたという。

出典[編集]

  1. ^ 阪堺線 恵美須町停留場が2月1日(土)に新駅舎へ移設します。”. 阪堺電気軌道. 2020年1月8日閲覧。
  2. ^ a b “南海天王寺支線 なにわの庶民の足 93年の歴史に幕”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1993年4月1日) 

関連項目[編集]