明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

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九州・山口の近代化産業遺産群(きゅうしゅう・やまぐちのきんだいかさんぎょういさんぐん)は、ユネスコ世界遺産(文化遺産)暫定リストへ追加掲載が決まった九州・山口地方にある近代化遺産産業遺産の総称。正式な名称は九州・山口の近代化産業遺産群-非西洋世界における近代化の先駆け-である。

2008年12月15日文化庁北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群北海道など)、宗像・沖ノ島と関連遺産群福岡県宗像市など)とともに追加申請を決め、翌2009年1月5日に暫定リストに追加掲載された。

構成資産は岩手静岡山口福岡佐賀長崎熊本鹿児島の8県に点在している。

なお、本遺産群のユネスコ世界文化遺産本登録に向けて、2009年10月22日に「九州・山口の近代化産業遺産群専門家委員会提言書」が登録推進協議会の諮問機関である専門家委員会より提出され、構成資産の加除が提言された。その内容を要約すると、テーマ別に9つのストーリーで構成されているほか、 旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓・煙突ほか筑豊炭田の遺産などが削除され、三重津海軍所跡(佐賀県佐賀市1858年)や橋野高炉跡岩手県釜石市)、三池炭鉱関連の三池港(福岡県大牟田市)・鉄道敷跡(福岡県大牟田市熊本県荒尾市)、韮山反射炉静岡県伊豆の国市)などが追加されている。「九州・山口の~」という名称であるが、岩手県や静岡県の遺産が含まれている。

構成資産

「九州・山口の近代化産業遺産群」は、広範囲に点在する複数の物件をまとめて一つの遺産とするシリアル・ノミネーションによるアプローチであり、9つのエリア、全30資産により構成されている。

エリア1:萩の工業化初期の時代の関連資産と徳川時代の文化背景 (山口県)
  • 萩反射炉(山口県萩市1856年
  • 恵美須ヶ鼻造船所跡(山口県萩市、1856年)
  • 萩城下町(山口県萩市)
  • 大板山たたら製鉄遺跡(山口県萩市、1854年
  • 松下村塾 (山口県萩市、1857年
エリア3:集成館の先駆的工場群(鹿児島県)
エリア3:佐賀(佐賀県)
エリア4:橋野鉄鉱山と製鉄遺跡(岩手県)
エリア5:三菱造船所施設、炭坑の島、その他関連資産(長崎県)
エリア6:下関砲台跡(山口県)
エリア7:三池炭鉱、鉄道、港湾(福岡県・熊本県)
エリア8:八幡製鐵所(福岡県)
エリア9:韮山反射炉(静岡県)

関連項目

脚注


外部リンク