フォルクスワーゲン・ベルリンローマ速度記録車

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ポルシェ64

ベルリンローマ速度記録車ベルリン-ローマラリーに出場させるためポルシェ1938年[注釈 1]に製作したレーサーである[1][2]

フォルクスワーゲン・タイプ1の試作車であったKdFヴァーゲンをベースとし、流線型の空力ボディーを載せていた[1][2]。エンジンは1,131 cc、出力は40 hpに上げられていた[1][注釈 2]。一人乗り[1][2]。テストでは140 km/hという高性能を示したが、第二次世界大戦でラリーは中止されてしまった[1][2]

ポルシェとしてのタイプナンバーは60K10または64[3][注釈 3]

注釈

  1. ^ (講談社 1978)は1939年製作とするが、(小林彰太郎 1971)はベルリン-ローマラリーの開催予定を1938年6月としており、記述が具体的であるため信憑性が高いと判断して採用した。
  2. ^ (講談社 1978, p. 67)は排気量に言及なく「40馬力」としている。
  3. ^ (講談社 1978, p. 298)のタイプナンバー表ではタイプ60K10が「"KdF"ベルリン・ローマレース用のスポーツクーペ」、タイプ64が「"KdF"コンポーネント使用の1.5Lスポーツカー」となっている。

出典

  1. ^ a b c d e 小林彰太郎 1971, pp. 7–22, ポルシェ前史 最初の電気車からVWまで.
  2. ^ a b c d 講談社 1978, p. 67.
  3. ^ 講談社 1978, p. 298.

参考文献

  • 小林彰太郎『世界の自動車-5 ポルシェ』二玄社、1971年。ISBN 4544042054 
  • 講談社 編『われらがポルシェ ポルシェなんでも事典』講談社、1978年。ISBN 4061254766