パロディ映画
パロディ映画(パロディえいが)とは、ヒット作、有名作、カルト作などの全編またはワンシーンや、時事ネタなどをパロディにした、コメディ映画の1ジャンルである。
中にはシリーズ化されるものもあり、主にヒット作を中心に、随所にストーリーとは直接関係のないところまで、パロディにしていくものも少なくない。そのため、一般には予備知識がなくとも楽しめるように作られてはいるが、元ネタを知っていればいるほど、より楽しめるようになっていることが多い。
次項で、パロディ映画と言われる作品を例示する。
パロディ映画の例
- 007 カジノ・ロワイヤル(1967年)
- イアン・フレミングの原作の正式な映画化権により作られた映画だが、内容はそれまでの007映画のパロディ。
- 0093 女王陛下の草刈正雄
- 「日本初、本格スパイパロディ映画」と銘打っている。
- アイダホ・ポテト・ライブ
- テレビ番組のパロディなどで構成されている。
- オースティン・パワーズシリーズ
- 007シリーズを初めとするスパイ映画のパロディ。
- ヤング・フランケンシュタイン
- 『フランケンシュタイン』を初めとするフランケンシュタイン映画のパロディ。
- キャノンボール・シリーズ
- 007役者のロジャー・ムーアが実名で登場し、ボンドカーのような車でレースに参加するなどのパロディが見られる。
- 金田一耕助の冒険
- 『犬神家の一族』(1976年)と同じ角川春樹の製作で、テレビ版で金田一耕助を演じた古谷一行が主演。金田一耕助シリーズだけでなく、それまでの角川映画のパロディにもなっている。
- クイーン・コング
- 『キング・コング』のパロディ映画。
- ケンタッキー・フライド・ムービー
- 『燃えよドラゴン』などの映画を始め、・テレビ番組・CMなどのパロディが満載。
- シベリア超特急シリーズ
- 映画評論家の水野晴郎が製作・原作・脚本・監督・出演した作品。ヒッチコック監督作を始め、さまざまな映画のパロディが散りばめられており、カルト的な人気を得ている。
- 下落合焼とりムービー
- タイトルは『ケンタッキー・フライド・ムービー』のパロディだが、内容自体は必ずしもパロディでない。
- 13日は金曜日 PART25/ジャクソン倫敦へ
- 『13日の金曜日』のパロディ。
- 大英雄
- 香港のパロディ映画。過去の香港映画のパロディ。
- チキン・パーク
- 『ジュラシック・パーク』のパロディ。
- ドムドム・ビジョン
- テレビ番組のパロディなどで構成されている。
- 日本以外全部沈没
- 筒井康隆の原作が小松左京の小説『日本沈没』のパロディであるばかりでなく、映画版も1973年の映画『日本沈没』や、テレビ版『日本沈没』の主演俳優が登場するのを始めとして、徹底したパロディになっている。
- 裸の銃を持つ男シリーズ
- 『フライングハイ』を手がけたデヴィッド・ザッカーが監督。刑事映画を始め、さまざまな映画のパロディ。デヴィッドの弟ジェリー・ザッカーが監督したヒット作『ゴースト/ニューヨークの幻』までパロディにしている。
- パロディ放送局 UHF
- 『ランボー』や『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のパロディがある。
- フライングハイ・シリーズ
- エアポート・シリーズを初めとする航空パニック映画のパロディ。
- 名探偵登場シリーズ
- サム・スペードなどの世界の名探偵をパロディにしたキャラクターが登場。
- メル・ブルックス/新サイコ
- ヒッチコック映画のパロディ。
- スペースボール
- 『スター・ウォーズ』を中心に、多数のパロディが盛り込まれている。
- 親指タイタニック
- 『タイタニック』の全キャラクターが、人間の「親指」で演じられている。
- 最終絶叫計画シリーズ
- ホラー映画のパロディをベースに様々なパロディを盛り込んだ作品。
- ロビン・フッド/キング・オブ・タイツ
- 『ロビン・フッド』のパロディ。
- レスリー・ニールセンのドラキュラ
- 『魔人ドラキュラ』を初めとするドラキュラ映画のパロディ。
- ショーン・オブ・ザ・デッド
- ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画三部作と『ドーン・オブ・ザ・デッド』のパロディ。
- ジョニー・イングリッシュ
- 『007』シリーズのパロディ。
- アホリックス
- マトリックスシリーズのパロディ。