トレイン・オブ・ソート
『トレイン・オブ・ソート』 | ||||
---|---|---|---|---|
ドリーム・シアター の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2003年3月 - 4月 - Cove City Sound Studios and Pie Studios (ニューヨーク) | |||
ジャンル | プログレッシヴ・メタル | |||
時間 | ||||
レーベル | エレクトラ・レコード( ワーナーミュージック・ジャパン) | |||
プロデュース | マイク・ポートノイ、ジョン・ペトルーシ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ドリーム・シアター アルバム 年表 | ||||
|
『トレイン・オブ・ソート』 (Train of Thought) は、プログレッシブ・メタル・バンドのドリーム・シアターによる7作目のスタジオ・アルバムである。
概要[編集]
ドリーム・シアターがコンサートツアーでヘヴィな曲を演奏しているときの観客の反応に触発されたこともあり[1]、「トレイン・オブ・ソート」は今日まで最もヘヴィなアルバムとして幅広く捉えられている。アルバムは3週間で書き上げられた[2]。Doug Oberkircherによりエンジニアリングされ、ケヴィン・シャーリーによってミックスされた[3]。アルバムには7曲が収録され、前作(シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス)は6曲、次に発売されたオクタヴァリウムは8曲がそれぞれ収録されている。また『イメージズ・アンド・ワーズ』以来初めてランニングタイムが70分を下回るフルレンスアルバムと成った。
CDは発売当初、CDエクストラ仕様であり、CDをパソコンに挿入して特設サイトにアクセスするとボーナス・コンテンツを楽しむことが出来た。
アルバムジャケットやブックレット中の写真は、アメリカの写真家ジェリー・ユルズマンの作品から抜粋したものである。
ドリーム・シアターのオフィシャルブートレグ専門のレーベル「YtseJam Records」より、本作のデモ音源を収録したアルバム『Train Of Thought Instrumental Demos 2003』が販売されている。
楽曲[編集]
- 最初の曲「アズ・アイ・アム」は、楽曲「シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス」の終わりのシンセストリングスの音を逆再生したものから始まる。
- 「アズ・アイ・アム」の一部歌詞は、クイーンズライクと2003年夏にまわったツアーに触発されたものである。マイク・ポートノイはこのツアーについて「しゃくに障るショーだ」と述べている。ポートノイによれば、クイーンズライクのギタリスト、マイク・ストーンは、ジョン・ペトルーシが授けたギター演奏のコツを試したことが、"Don't tell me what's in, tell me how to write"という歌詞をペトルーシが書くことにつながったという。
- 「ディス・ダイイング・ソウル」は、「シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス」の「グラス・プリズン」に始まり、この曲を挟み「オクタヴァリウム」の「ザ・ルート・オブ・オール・イーヴル」、「システマティック・ケイオス」の「リペンタンス」と続き、「ブラック・クラウズ・アンド・シルヴァー・ライニングズ」の「ザ・シャタード・フォートレス」("The Shattered Fortress")で終わる、マイク・ポートノイの"Alcoholics Anonymous suite"の続編である。これらの曲は、いくつかの歌詞とメロディを共有している。
- 「オナー・ザイ・ファーザー」はマイク・ポートノイの義父について歌っている。何がこの曲を書くきっかけとなったかを尋ねられて、彼はIRCのチャットで「ラブソングを書くのは得意じゃないから、ヘイトソングを書くことにしたのさ!!!」と述べている[4]。
- 「ストリーム・オブ・コンシャスネス」は、今日まででもっとも長いドリーム・シアターのインストゥルメンタル曲である("Instrumedley"のようなライブでのマッシュアップは含めない)。
- 「イン・ザ・ネイム・オブ・ゴッド」の12:56から南北戦争のリパブリック讃歌が右チャンネルから聞こえてくる。
- ジョーダン・ルーデスはアルバムの最後の音(「イン・ザ・ネイム・オブ・ゴッド」の14:08で聞ける)を鼻で演奏していることが、"Making The Train of Thought"のドキュメンタリーで確認できる。これはマイク・ポートノイも同意している。この音は、「オクタヴァリウム」の「ザ・ルート・オブ・オール・イーヴル」の最初の音でもある。
収録曲[編集]
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「アズ・アイ・アム "As I Am"」 | John Petrucci | Petrucci, John Myung, Jordan Rudess, Mike Portnoy | |
2. | 「ディス・ダイイング・ソウル "This Dying Soul"
| Portnoy | Petrucci, Myung, Rudess, Portnoy | |
3. | 「エンドレス・サクリファイス "Endless Sacrifice"」 | Petrucci | Petrucci, Myung, Rudess, Portnoy | |
4. | 「オナー・ザイ・ファーザー "Honor Thy Father"」 | Portnoy | Petrucci, Myung, Rudess, Portnoy | |
5. | 「ヴェイカント "Vacant"」 | James LaBrie | Myung, Rudess | |
6. | 「ストリーム・オブ・コンシャスネス "Stream of Consciousness"」 | (インストゥルメンタル) | Petrucci, Myung, Rudess, Portnoy | |
7. | 「イン・ザ・ネイム・オブ・ゴッド "In the Name of God"」 | Petrucci | Petrucci, Myung, Rudess, Portnoy | |
合計時間: |
チャート順位[編集]
- Billboard 200: Train of Thought - #53
- Billboard Top Internet Albums: Train of Thought - #53
- UK Album Charts: Train of Thought - #146
- オリコン - #12[5][6]
メンバー[編集]
- ジェイムズ・ラブリエ – ヴォーカル
- ジョン・マイアング – 6弦ベース(エレクトリック・ベース)
- ジョン・ペトルーシ – 7弦ギター, エレクトリック・ギター, バッキングヴォーカル
- マイク・ポートノイ – ドラムス&パーカッション, バッキングヴォーカル
- ジョーダン・ルーデス – キーボード
サポートメンバー[編集]
- Eugene Friesen – チェロ(「ヴェイカント」)
脚注[編集]
- ^ ライヴDVD「スコア」のthe 20th Anniversary Documentary "The Score So Far" におけるジョン・ペトルーシの発言
- ^ The writing of Train of Thought
- ^ For immediate release: Dream Theater - Train Of Thought
- ^ You can read the chat log excerpt at DTFAQ.com Archived 2007年8月27日, at the Wayback Machine..
- ^ “2003年11月24日付(11/10~11/16集計)オリコンチャート”. Oricon. 2009年5月30日閲覧。
- ^ “トレイン・オブ・ソート”. Oricon. 2009年5月30日閲覧。
外部リンク[編集]
- The writing of Train of Thought - ウェイバックマシン(2007年8月5日アーカイブ分)
- The recording of Train of Thought - ウェイバックマシン(2007年1月12日アーカイブ分)