クイーンズライク

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クイーンズライク
Queensrÿche
基本情報
別名 クイーンズライチ
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ワシントン州 ベルビュー
ジャンル プログレッシブ・ロック
ハードロック
ヘヴィメタル
活動期間 1981年-
公式サイト Queensryche Official Website
メンバー
トッド・ラ・トゥーレ
マイケル・ウィルトン
パーカー・ラングレン
エディ・ジャクソン
スコット・ロッケンフィールド
旧メンバー
ジェフ・テイト
クリス・デガーモ
ケリー・グレイ
マイク・ストーン

クイーンズライク、またはクイーンズライチ(Queensrÿche)はアメリカプログレッシブ・メタルバンド。

なお、バンド名Queensrÿcheは国内では初期の作品が「クイーンズライチ」として発売されたため、日本では2つの読み方が混在している。(現在の公称はクイーンズライクで統一されている)

来歴[編集]

1981年ワシントン州シアトルでザ・モブ(The Mob)という名前のコピーバンドを組み、地元のパーティーなどで演奏していたクリス・デガーモ(Chris DeGarmo、ギター)とマイケル・ウィルトン(Michael Wilton、ギター)エディ・ジャクソン(Eddie Jackson、ベース)、スコット・ロッケンフィールド(Scott Rockenfield、ドラム)は、オリジナルの楽曲を作成し演奏するバンドを結成。しかしながら、シンガーがいなかった為、以前からイベントの際に助っ人を頼んでいたジェフ・テイト(Geoff Tate、ボーカル)を仲間に入れて『Queen of the Reich』を自主制作レーベル206 Recordsからリリースする。1983年EMIと契約し、『Queen of the Reich』を『Queensrÿche』として再リリース(ビルボード81位)。次いで1984年に『The Warning』、1986年に『Rage For Order』をリリース。いずれも中程度の成功を収める。

1988年に『Operation: Mindcrime』を発表。レーガン政権下の当時、極度に保守化した社会に幻滅しアンダーグラウンドの反権力組織に暗殺者として属する麻薬中毒者ニッキーの物語を奏でるこのコンセプトアルバムは、商業的にも大ヒットする。

1990年にリリースした『Empire』は、ともすれば難解になりがちだったコンセプト志向から一転、独立した楽曲からなる作品で、楽曲のテーマは社会的なものから個人的なものまで多様だが、全体としてシンプルなメッセージとアレンジを基調としたものが中心となっている。他方で徹底的に各曲のクオリティにこだわった作品でもあり、彼らにとって初のトップ10入りとなる「Scilent Lucidity」をはじめ多くのシングルヒットを生むと同時に、アルバムはビルボード最高位7位、全米で300万枚を売り上げ、バンドにとって最大の成功となった。「Silent Lucidity」はMTVのビデオミュージックアウォーズ視聴者賞を受賞、続く1年半に及ぶツアーも大盛況のうちに幕を閉じた。

『Empire』以後は、バンドにとって迷走の時期となる。4年ぶりとなる1994年の『Promised Land』は、折からのグランジオルタナティブ・ロックのムーブメントの中で発表された本作が、時代の潮流であるヘヴィネス、重苦しさの影響下にあった。アルバムは初登場3位となるが、前作のような商業的成功を収めるには至らなかった。1997年の『Hear In The Now Frontier』のリリース後にデガーモが脱退(脱退理由については様々な憶測が飛び交っているが、正式には公表されていない)。1999年の『Q2K』からはケリー・グレイ(Kelly Gray、ギター)が加入。程なくしてクイーンズライクはEMI Americaの破綻により、所属レーベルを失った。2002年Sanctuary Recordsと契約し、2003年『Tribe』をリリース。収録された4曲においてデガーモがスペシャルゲストとして参加。ケリー・グレイは脱退し代わりにマイク・ストーン(Mike Stone)がセカンドギターとして加入する。

2006年に、『Operation: Mindcrime』の続編となるアルバム『Operation: Mindcrime II』をリリース。

2007年11月、カヴァーアルバム『Take Cover』を発表。ピンク・フロイド、ブラック・サバスU2クイーンポリスなどの楽曲をカヴァーした。

2009年、マイク・ストーンが脱退。同年に発表されたアルバム『American Soldier』では、マイケル・ウィルトンが全てのギターパートを担当した。後任にジェフのソロツアーで参加していたパーカー・ラングレンが加入(同年7月にジェフの娘と結婚している[1])。

2011年、ラングレン加入後のアルバム『Dedicated to Chaos』をリリース。

2012年6月、中心人物であるジェフの脱退が発表される。後任にクリムゾン・グローリートッド・ラ・トゥーレが選ばれた[2]

ジェフの脱退までの経緯に、ジェフを除く他のメンバーがトッドと接触し「RISING WEST」と言う新たなバンドを結成する話もあり[3]、4月のブラジル公演を前にバンド側は、バンドのマネージャーでありジェフの妻であるスーザン、及びファンクラブの管理を担当していた義理の娘ミランダとその夫(ラングレンとは既に離婚)のギター・テックを解雇するとジェフに宣言。その話を知ったジェフは激怒してメンバーに暴力行為を働き、演奏中にマイケル、スコットに唾を吐く等の行為を働いた為、関係が悪化[4]

2012年6月8日と9日、ジェフを除く4人とトッドはRISING WEST名義でシアトルのハードロックカフェでライブを行った。[5] その僅か数日後である6月20日、バンドを代表して、スコットより、ジェフを解雇する旨の声明が発表され、トッドを後任のヴォーカルに据え、クイーンズライクとして活動を続ける事もあわせて発表された。[6] 対するジェフはバンド側に対し、自身抜きでクイーンズライクの名前を使用して活動する事の差し止めをキング郡高等裁判所に要請したが否認された。また9月2日、ジェフ自身が旧友ケリー・グレイを含めたメンバーを集めた別バージョンのクイーンズライクの結成を発表したが、当初メンバーであった元メガデスのグレン・ドローヴァーは、リハーサルを行わないまま11月24日に脱退した。[7]

結成メンバー3人の側もジェフと同様、ファンの混乱を避ける為、とジェフに対するクイーンズライクの名前での活動差し止め要求を同裁判所に提出したが、同じく否認され、双方が11月の結審まではクイーンズライクを名乗って良いとの判断がくだされた。 どちらが正式にバンドの名前を継承するのかはまだ確定しておらず、2013年11月の裁判までは、双方がクイーンズライクを名乗る事となった。[8]


2013年1月、ジェフ・テイト・バージョンは、元ディオのサイモン・ライトとルディ・サーゾの弟であり元ハリケーンのロバートサーゾの加入、及びクレオパトラ・レコードとの契約をホームページ上で発表。当初のメンバーであったラットボビー・ブロッツァは、元ジューダス・プリーストK・K・ダウニングと共にゲスト・アーティストとしての参加も合わせて公表された。[9]皮肉な事に、バンドのリハーサルを行う前に脱退したグレン・ドローヴァーは4月、もう一方のクイーンズライクのショーにゲストで1曲参加、動画サイトにも公開された。 4月23日旧クイーンズライクの作品から4曲をリレコーディングしたボーナス・トラックに入れたニューアルバム、『Frequency Unknown』をクレオパトラ・レコードのサブ・レーベル、デッドライン・ミュージックからリリース。[10]共同作曲、及びプロデュースは旧クイーンズライクで『Operation:MindcrimeⅡ』以来、手がけている、ジェイソン・スレイター[11] 2013年4月からバンドは、クイーンズライクの旧作、『Oparation:Mindcrime』をセットリストのメインとしたツアーを開始した。


一方、マイケル、スコット、エディ・バージョンの側は2012年11月2012年12月から、トッド・ラ・トゥーレを迎えての初のレコーディングに入る事を発表。共同プロデューサーには、Operation:MindcrimeやEmpireのミックスを手がけ、Promised Landを共同プロデュースした旧友、James "Jimbo" Bartonを再び迎える事もあわせて発表された。[12]ほぼ同時にソーシャルメディアを通じてデモテープ段階の新作で作成したトレイラーを動画サイトで公開した。[13]

バンドは、"Return To The History"と銘打たれたデビュー時のEPからEmpireまでの曲をセットリストとした、2012年7月から続くツアーの合間にレコーディング作業をこなし、2013年3月、Century Media Recordと契約、2013年6月11日にアルバムを発売する事を発表。[14]当初、2013年6月11日発売としていたが、アルバムの発売は米国で6月25日、欧州では6月24日(米国時間では25日)の同時発売に変更、アルバム・タイトルもバンド名と同じく『QUEENSRŸCHE[15]』となる事が公表された。日本盤はアヴァロン・レーベルより8月21日に発売が決定[16]。ボーナス・トラックは欧米盤より1曲多い4曲(Queen Of The Reich ・En Force ・Prophecy ・Eyes Of A Stranger)、2012年10月シアトルで行われたライブ音源が収録された。

2013年9月3日、Tate側からの要望により、裁判の日程が1月27日に延期された事が公表された[17]。「自陣営の関係者の発言などを集めて来るのに充分な時間がない」との事から、6ヶ月延期の要望を出したが否認され、2ヶ月の延期が代わって承認された。

2014年1月24日、両サイドの調停にあと3週間は必要との判断がなされたため、再度3月3日までの延期が発表[18]、さらに続けて2月20日4月7日まで調停のための時間が必要であるとの発表がなされ[19]、現在は調停及び結審が待たれている。

メンバー[編集]

現在のメンバー[編集]

<マイケル・エディ・スコット・バージョン>

<ジェフ・テイト・バージョン>

  • ジェフ・テイト(Geoff tate)、ボーカル
  • ケリー・グレイ(Kelly Gray)、ギター
  • ロバート・サーゾ(Robert Sarzo)、ギター
  • ルディ・サーゾ(Rudy Sarzo)、ベース
  • サイモン・ライト(Simon Wright)、ドラム
  • ランディ・ゲイン(Randy Gane )、キーボード

過去のメンバー[編集]

  • クリス・デガーモ(Chris DeGarmo)、ギター
  • マイク・ストーン(Mike Stone)、ギター、ボーカル

ディスコグラフィー[編集]

アルバム[編集]

  • Queensrÿche (1983年) 全米81位
  • The Warning (1984年) 全米61位
  • Rage for Order (1986年) 全米47位
  • Operation: Mindcrime (1988年) 全米50位
  • Empire (1990年) 全米7位
  • Promised Land (1994年) 全米3位
  • Hear in the Now Frontier (1997年) 全米19位
  • Q2K (1999年) 全米46位
  • Tribe (2003年) 全米56位
  • Operation: Mindcrime II (2006年) 全米14位
  • Take Cover (2007年) (カヴァーアルバム) 全米173位
  • American Soldier (2009年) 全米25位
  • Dedicated to Chaos (2011年) 全米82位
  • Frequency Unknown(2013年)(ジェフ・テイト・バージョン、日本未発売)全米70位
  • Queensrÿche (2013年) 全米23位

ライブアルバム[編集]

  • Operation: Livecrime (1991年) 全米38位
  • Live Evolution (2001年) 全米143位
  • The Art of Live (2004年)

日本公演[編集]

1月29日 NHKホール、2月1日 フェスティバルホール、2月3日,4日 NHKホール、2月6日 横浜体育館
3月16日 東京厚生年金会館、17日 大阪厚生年金会館、18日 福岡サンパレス、20日 中野サンプラザ、22日 仙台 いずみホール、23日 川崎クラブチッタ、24日 五反田簡易保険ホール
5月31日,6月1日 東京厚生年金会館、3日 Zepp Nagoya、5日 NHK大阪ホール
8月22日,23日 東京、24日 大阪

脚注・出典[編集]

  1. ^ QUEENSRŸCHE Guitarist Marries GEOFF TATE's Daughter - July 18, 2009 BLABBERMOUTH.NET 2012年6月22日閲覧
  2. ^ クイーンズライクのフロントマンがジェフ・テイトからクリムゾン・グローリーのトッド・ラ・トゥーレに amass 2012年6月21日閲覧
  3. ^ ジェフ・テイトを除くクイーンズライクのメンバーがクリムゾン・グローリーのシンガーと新バンドRISING WESTを結成 amass 2012年5月30日 2012年6月22日閲覧。
  4. ^ クイーンズライク■ メンバー不和の噂、新バンド結成……真相は!? Billboard JAPAN 2012年5月31日 2012年6月22日閲覧。
  5. ^ ジェフ・テイトを除くクイーンズライクのメンバーがクリムゾン・グローリーのシンガーと組んだ新バンド、初ライヴを開催 amass 2012年6月11日 2012年6月22日閲覧。
  6. ^ {http://www.billboard.com/articles/news/482877/exclusive-queensryche-parts-ways-with-geoff-tate Exclusive: Queensryche Parts Ways With Geoff Tate} Billboard.com2012年6月20日閲覧。
  7. ^ GLEN DROVER Parts Ways With GEOFF TATE's QUEENSRŸCHE Before They Hit The Road Bravewords.com 2012年11月24日閲覧
  8. ^ Geoff Tate Allowed to Use Queensryche Name for Time Being, Judge Rules Billboad.biz 2012年10月21日閲覧
  9. ^ http://www.queensryche.com/news/ QUEENSRYCHE SIGNS WORLDWIDE RECORD DEAL WITH CLEOPATRA RECORDS 2013年1月25日閲覧
  10. ^ http://www.amazon.co.jp/Frequency-Unknown-Queensryche/dp/B00BKBCGDW
  11. ^ http://blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=187003 "Geoff Tate's Queensrÿche: New Album Details Revealed". Blabbermouth. 2013-03-04. 2013年3月5日閲覧
  12. ^ http://www.blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=183094 ^Todd La Torre-Fronted Version Of Queensrÿche Begins Recording New Album. Blabbermouth.net. 2012年11月26日閲覧
  13. ^ http://www.blabbermouth.net/news.aspx?mode=Article&newsitemID=182244 "Todd La Torre-Fronted Version Of Queensrÿche Releases First Trailer For Forthcoming Album". Blabbermouth.net. 2012-11-14. Retrieved 2012年11月26日閲覧
  14. ^ http://www.billboard.com/articles/news/1550557/queensryche-ink-new-record-deal-new-album-due-june-11 "Queensrÿche Ink New Record Deal, New Album Due June 11". Billboard. 2013-03-04. 2013年3月5日閲覧
  15. ^ [http://en.wikipedia.org/wiki/Queensr%C3%BFche_(album)
  16. ^ http://www.marquee.co.jp/avalon/ AVALON online 2013年6月19日閲覧
  17. ^ [http://www.blabbermouth.net/news/queensryche-trial-delayed-until-january/#4g0FO3lpBHlVUJzw.01 QUEENSRŸCHE Trial Delayed Until January 2013年9月3日閲覧
  18. ^ http://www.blabbermouth.net/news/geoff-tate-and-former-bandmates-request-three-more-weeks-to-hammer-out-queensryche-settlement/#yCyMjKI83htwHpQB.99 GEOFF TATE And Former Bandmates Request Three More Weeks To Hammer Out QUEENSRŸCHE Settlement 2014年1月24日閲覧
  19. ^ http://www.blabbermouth.net/news/geoff-tate-and-former-bandmates-request-four-more-weeks-to-hammer-out-queensryche-settlement/#LfLPxvrdPkHxqwIA.99 GEOFF TATE And Former Bandmates Request Four More Weeks To Hammer Out QUEENSRŸCHE Settlement 2月20日閲覧

外部リンク[編集]