デザイナーフーズ計画

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デザイナーフーズ計画 (designer foods project) とは、アメリカ合衆国で実施された、植物に含まれる物質、すなわち、フィトケミカルの中で、がん予防の役立つ物質を含む食品を見い出し、がんの予防に役立てようとした計画である。

歴史

デザイナーフーズ計画は1990年代[いつ?]アメリカ国立癌研究所 (NCI) によって、2000万ドルの予算を投じて、がんを予防するために、役に立つ可能性のあるフィトケミカルを特定し、それを加工食品に加える目的で開始された計画である[1]。がんの予防に有効だと考えられる食品を公表した後、デザイナーフーズ計画は無くなった[2]

選定した食品

デザイナーフーズ計画では、がん予防に有効性があると考えられる野菜類が40種類ほど公開された[3][4][5]

以下の表は、公表された食品群である。

デザイナーフーズ計画によって選定された食品群(重要度順)
にんにく
キャベツ甘草リコリス )、大豆ショウガセリ科の植物(ニンジンセロリパースニップ
タマネギお茶ウコンターメリック)、玄米全粒小麦亜麻柑橘類果実(オレンジレモングレープフルーツ )、ナス科の植物(トマトナスピーマン )、アブラナ科の植物(ブロッコリーカリフラワー芽キャベツ
マスクメロンバジルタラゴンカラスムギハッカオレガノキュウリタイムアサツキローズマリーセージジャガイモ大麦ベリー

出典

  1. ^ Brody, Jane E. (1991年2月19日). “Fortified Foods Could Fight Off Cancer”. The New York Times. http://www.nytimes.com/1991/02/19/science/fortified-foods-could-fight-off-cancer.html 2011年6月28日閲覧。 
  2. ^ Christine Theisen (2001). “What Ever Happened To . . . Looking Back 10 Years”. JNCI Journal of the National Cancer Institute 93 (14): 1049-1050. PMID 11459863. http://jnci.oxfordjournals.org/cgi/content/full/93/14/1049. 
  3. ^ 矢野友啓、「食品成分による癌予防」『日本未病システム学会雑誌』 2006年 12巻 1号 p.56-58, doi:10.11288/mibyou1998.12.56
  4. ^ Caragay, A. B.: Cancer preventive foods and ngredients. Food Technol. 4 : 65-68, 1992.
  5. ^ 大澤俊彦、「がん予防と食品」『日本食生活学会誌』 2009年 20巻 1号 p.11-16, doi:10.2740/jisdh.20.11

関連項目