甘草
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甘草(かんぞう、licorice, liquorice)は、地中海地方、小アジア、ロシアを原産とするマメ科の多年草で、多くの種類がある。狭義には、根(一部の種類は根茎を含む)を乾燥させた生薬の名称。
狭義の甘草をそのまま、またはエキス、粉末を甘味料として用いる。甘味成分としては、グリチルリチン、ブドウ糖、ショ糖などが含まれる。醤油の甘味料として使われる。
独特の香気があるため(いわゆる「薬臭い」香り)、甘味料としては使い方に注意する必要があるが、欧米では日本よりも多用され、リコリス菓子やルートビアと呼ばれるソフトドリンクの原料として利用されている。グリチルリチンの甘味は砂糖の50倍もあり低カロリーなため、欧米では甘草は健康的な食品添加物と認識されているが、大量摂取により副作用を生じるため、注意が必要。
現在、日本ではほぼ100%外国(中国・旧ソ連・アフガニスタンなど)からの輸入に頼っているが、グリチルリチンの含有量が一定でなく、乱獲による絶滅が懸念されているため、2008年度から佐賀県玄海町と九州大学の協力により栽培が試みられることになった[1]。
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[編集] 生薬
生薬として、漢方では緩和作用、止渇作用があるとされている。各種の生薬を緩和・調和する目的で多数の漢方方剤に配合されている。このため、漢方ではもっとも基本的な薬草の一つと考えられており、「国老」とも称された。安中散、四君子湯、十全大補湯、人参湯など多数の漢方方剤に使われる。 また、甘草だけで甘草湯という処方もあり(漢方で生薬を単独で使うのは稀)、喉の痛みや、咳を鎮める効果があるとされる。
グリチルリチンは肝機能障害、アレルギーに有効であるとされ内服薬或は輸液に製剤化されている。 グリチルリチンを加水分解して得たグリチルレチンはその消炎作用から目薬としても用いられている。
グリチルリチンやその他の甘草から得られる物質は消炎作用や美白の効果を持ち、医薬のみならず、化粧品や医薬部外品の原料としても重要である。
なお、日本薬局方においては、学名Glycyrrhiza uralensis(ウラルカンゾウ・東北甘草)またはG. glabra(スペインカンゾウ・西北甘草)の甘草が基原植物とされており、グリチルリチン(グリチルリチン酸)2.5%以上を含むと規定されている。
[編集] 副作用
- 主成分のグリチルリチンには低カリウム血症や血圧上昇、浮腫(偽性アルドステロン症)などの副作用が知られており、一時に多量に用いてはならない[2]。
[編集] 脚注
- ^ 漢方「甘草」の栽培研究 玄海町と九大が調印 輸入依存を脱却 安定供給目指す 2008/03/11付 西日本新聞朝刊
- ^ グリチルリチン酸等を含有する医薬品の取扱いについて 昭和53年2月 厚生労働省

