アマ (植物)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| ?アマ | |||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アマ |
|||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Linum usitatissimum | |||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||
| アマ(亜麻) | |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| Flax, Linseed |
アマ(亜麻、学名:Linum usitatissimum)は、アマ科の一年草。ヌメゴマ(滑胡麻)、一年亜麻、アカゴマなどの異称もある。
目次 |
[編集] 特徴
比較的寒い地方で栽培される。茎の繊維はリンネル(リネン)製品となる。アマはアサと間違えられることがあるが、アサよりも柔らかくかつ強靭で上等な繊維である。フランス語ではランと発音され、ランジェリーはアマの高級繊維を使用した女性の下着に由来する。また繊維の強靭性から、高級でない繊維はテントや帆布としてかつて広く利用され、大航海時代の船の帆布はアマの繊維であった。
現在はアサがロープや麻袋などに使われるのに対して、アマは、通気性・吸湿性に優れて肌触りが良いことから織られて高級な衣類などになる。
古代ではカフカス地方から中東にかけての一帯を原産地としており、必ずしもエジプトが原産地ではなかった。
日本では、北海道開拓の初期に榎本武揚によって導入され、第二次大戦中をピークに繊維用として北海道で広く栽培されたが、化学繊維の台頭で1960年代半ばに栽培されなくなった。2000年前半に、種子を食用に利用するために北海道の一部で栽培が復活している。
種子からは亜麻仁油(あまにゆ、リンシードオイル)が採れ、これは食用や塗料・油彩に用いられる。
[編集] アマニ油
アマニ油(亜麻仁油、linseed oil / flaxseed oil)は、成熟したアマの種子から得られる、黄色っぽい乾性油(空気に触れると固まる油)。食用のほか、油絵具のバインダーや木製品の仕上げなどに用いられる。
アマの種子を圧搾、又はこれをつぶして溶媒で抽出することで得られる。α-リノレン酸、ω-3脂肪酸をはじめとする不飽和脂肪酸に富み、栄養サプリメントとしても販売されている。栄養学的には 100 gのアマニ油には 450 kcalの熱量があり、脂肪 41 g、食物繊維 28 g、タンパク質 20 gを含む。
沸騰させたアマニ油は油絵具のバインダーや、「オイルフィニッシュワニス」として木製品や皮革の仕上げに使われる。加熱することでアマニ油は簡単に重合・酸化するようになる。
最近では、VOCを放出しない溶剤としてシックハウス 症候群対策の塗料に使われている。
[編集] フラックスシード・パウダー
日本は厚生労働省のシアン含有量の規制値、1ppm(ppmは百万分の1)以下と定められているので、これを避ける為、日本ではアマニ油が多く製造、販売されている。 また、亜麻の種やパウダーも販売されているが、シアンの規制値をクリアする為に、熱処理されているので、亜麻が本来持っている多くの栄養素は殆ど失ってしまっている。 また、亜麻の種をそのまま食べても亜麻の栄養素は体内に吸収されずに、排出されるだけである。 これは、種の外皮が消化を妨げる自然のシステムなので、種を発芽させて栄養素を増やし、パウダーにしたものが室温での長期保管も可能になった。 (昨年、カナダの会社が、特殊技術により栄養素を残したまま日本の規制値以下にする事に成功している)。 亜麻は繊維質を多く含んでいるので、パウダーを食べた方が好ましい。
[編集] 亜麻色
アマの繊維の色。「亜麻色の髪」等、金髪などの形容に用いられる。ただし、辞書によれば「黄みを帯びた茶色」、色の16進法表記によれば下のような色(左は「亜麻色」。右は「エクルベージュ」で、これも「亜麻色」とされる)であり、金髪の色とは少しイメージが異なる。金髪ではなく栗毛の形容に用いられることもある。
[編集] 関連項目
- 麻 (繊維)
- 亜麻色の髪の乙女(クロード・ドビュッシーによる曲など)

