ショウナンナデシコ

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ショウナンナデシコ
欧字表記 Shonan Nadeshiko[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2017年2月6日(7歳)[1]
オルフェーヴル[1]
ショウナンマオ[1]
母の父 ダイワメジャー[1]
生国 日本の旗 日本北海道日高町[2]
生産者 天羽牧場[1]
馬主 国本哲秀[1]
調教師 須貝尚介栗東[1]
競走成績
生涯成績 25戦9勝[1]
中央:17戦5勝
地方:8戦4勝
獲得賞金 2億8714万9000円[1]
中央:9124万9000円
地方:1億9590万円
(2022年11月30日現在)
勝ち鞍
JpnI かしわ記念 2022年
JpnII エンプレス杯 2022年
JpnIII マリーンカップ 2022年
JpnIII スパーキングレディーC 2022年
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ショウナンナデシコ(欧字名:Shonan Nadeshiko2017年2月6日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍は2022年かしわ記念エンプレス杯マリーンカップスパーキングレディーカップ

馬名の意味は、冠名撫子

戦績

2歳(2019年)

2019年9月29日の2歳新馬阪神ダート1800m)でデビュー。逃げて上り最速を叩き出し、後続に7馬身差をつけて初戦を勝利で飾る。デビュー2戦目のもちの木賞は1番人気に推されたが4着に敗れた。

3歳(2020年)

3歳初戦、3歳1勝クラスは7着と惨敗。続くネモフィラ賞は先行し、勝ち馬に1馬身1/4差の2着に粘った。次走、君子蘭賞では芝を使われ6着、ダートに戻した3歳1勝クラスでリネンファッション以下に3馬身差をつけて2勝目を手にした。昇級初戦、青竜ステークスは0.2秒差の4着に入る。次走、3歳以上2勝クラスで1.8倍の1番人気となったが、3着に敗れた。その後は休養を取り5か月後、11月の西湖特別で復帰し6着に敗れた。

4歳(2021年)

4歳初戦、4歳以上2勝クラスで3着に入るが、続く矢作川特別、4歳以上2勝クラスと2戦続けて勝ち馬から1秒以上離された9着に敗れる。その後、3歳以上2勝クラスで後続を6馬身離す快勝で3勝目を挙げた。3か月後、JRAアニバーサリーステークスで5着に入ると、続く西脇ステークスで前を行くキタノインディをクビ差捕らえて1着、オープン昇級を果たした。昇級初戦、カノープスステークスは3番手から、直線でグレートタイム、ヒロイックテイルの間を突き抜け、1馬身半抜け出して連勝でオープン初勝利を挙げた[3]。次走、ベテルギウスステークスは3番手につけたが逃げるアイオライトを捕まえられず2馬身半差の2着となった。

5歳(2022年)

5歳初戦、初の重賞挑戦となったTCK女王盃はいったん先頭に立ち、テオレーマにクビ差差し切られるも2着と好走。2回目の重賞挑戦となったエンプレス杯は好位のインでレースを進め、逃げ粘るサルサディオーネに1馬身半差をつけ優勝。重賞初勝利を飾った[4]

続いて4月13日に行われたJpnIIIマリーンカップに出走。道中は2番手でレースを進め、逃げる1番人気サルサディオーネを直線で交わすとどんどん差を開いていき、最後はこれに8馬身差をつけ優勝した[5]

次走に、5月5日に行われたJpnIかしわ記念を選択、単勝4.1倍の2番人気に推され[6]出走した。レースでは最内1枠1番に入り、好スタートからハナを奪い切って半馬身差のリードを保ち向正面を通過、3コーナーで並びかけられるも、4コーナーで加速し1馬身ほどのリードで直線に突入。ソリストサンダーの猛追を凌ぎ切り1と1/2馬身差をつけ1着で入線、重賞3連勝、自身のGI級競走初制覇となった。牝馬によるかしわ記念制覇は1990年のフジノダンサー以来となり、中央・地方交流重賞となって[注 1]からは初めて[7]。オルフェーヴル産駒としても地方GI初制覇となった。

7月6日に行われたスパーキングレディーカップ (JpnIII) に出走。単勝オッズ1.3倍の圧倒的1番人気に推された。レースでは2番手に付け直線で先頭に立って押し切り、追い込んだ3番人気レディバグにクビ差をつけ優勝。重賞4連勝とした[8]

5歳秋初戦として10月6日に行われたレディスプレリュード (JpnII) に出走。ここでも単勝オッズ1.4倍と圧倒的な支持を受ける。レースでは押し出されるような形でハナに立つ。最後の直線では一度は2番人気プリティーチャンスを抜かすも差し返され、4番人気テリオスベルにも差され3着に敗れた[9]

11月3日に盛岡競馬場で行われたJBCレディスクラシック(JpnI)に出走。単勝オッズ1.7倍の1番人気で迎えたレースでは、スタートを決めて内目の3番手を追走。最後の直線では内を突くも伸びきれずに3歳馬のヴァレーデラルナグランブリッジに次ぐ3着に敗れた[10]

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[11]およびnetkeiba.com[12]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2019.09.29 阪神 2歳新馬 ダ1800m(良) 16 4 8 015.50(6人) 01着 R1:54.3(37.6) -1.2 0岩田望来 51 (アカボシ) 460
0000.11.16 京都 もちの木賞 1勝 ダ1800m(良) 10 1 1 003.60(1人) 04着 R1:53.3(37.7) -0.3 0岩田望来 54 レーヌブランシュ 460
2020.01.06 京都 3歳1勝クラス ダ1800m(良) 9 6 6 002.70(1人) 07着 R1:55.3(38.1) -1.7 0川田将雅 54 ヴォルスト 468
0000.01.19 小倉 ネモフィラ賞 1勝 ダ1700m(重) 7 4 4 005.00(3人) 02着 R1:45.6(38.3) -0.2 0西村淳也 54 ミヤジコクオウ 470
0000.03.28 阪神 君子蘭賞 1勝 芝1800m(稍) 12 8 11 013.10(6人) 06着 R1:48.8(34.9) -0.7 0浜中俊 54 ボンオムトゥック 470
0000.04.11 阪神 3歳1勝クラス ダ1800m(良) 14 7 11 007.70(4人) 01着 R1:52.7(37.7) -0.5 0岩田望来 53 (リネンファッション) 474
0000.05.17 東京 青竜S OP ダ1600m(良) 15 8 14 019.90(6人) 04着 R1:36.4(37.0) -0.2 0石橋脩 54 デュードヴァン 468
0000.06.13 阪神 3歳上2勝クラス ダ1800m(不) 12 3 3 001.80(1人) 03着 R1:51.9(36.6) -0.3 0岩田望来 51 ダイアナブライト 470
0000.11.21 東京 西湖特別 2勝 ダ1600m(良) 16 5 10 003.40(1人) 06着 R1:38.1(38.5) -1.2 0石橋脩 54 テオレーマ 458
2021.02.27 阪神 4歳上2勝クラス ダ1800m(良) 12 2 2 002.40(1人) 03着 R1:55.3(36.0) -0.2 0岩田望来 54 ラヴォアドゥース 488
0000.03.20 中京 矢作川特別 2勝 ダ1800m(良) 16 8 16 004.50(2人) 09着 R1:54.8(39.2) -1.1 0幸英明 54 ダノングリスター 486
0000.04.04 阪神 4歳上2勝クラス ダ1800m(良) 15 1 1 003.80(1人) 09着 R1:54.3(40.2) -1.7 0吉田隼人 55 ルコントブルー 484
0000.06.12 中京 3歳上2勝クラス ダ1800m(良) 13 5 6 005.60(4人) 01着 R1:52.4(36.8) -1.0 0松山弘平 55 (ピクシーメイデン) 478
0000.09.20 中京 JRAアニバーサリーS 3勝 ダ1800m(良) 16 7 14 005.40(3人) 05着 R1:51.5(37.4) -0.3 0吉田隼人 55 トランスナショナル 480
0000.10.30 阪神 西脇S 3勝 ダ1800m(良) 16 2 4 009.70(3人) 01着 R1:52.4(36.8) -0.1 0藤岡康太 55 (キタノインディ) 480
0000.11.28 阪神 カノープスS OP ダ2000m(良) 16 3 5 005.60(2人) 01着 R2:05.0(36.7) -0.3 0吉田隼人 52 (グレートタイム) 480
0000.12.28 阪神 ベテルギウスS L ダ1800m(良) 16 7 13 002.60(1人) 02着 R1:52.1(37.1) -0.4 0吉田隼人 55 アイオライト 482
2022.01.26 大井 TCK女王盃 JpnIII ダ1800m(良) 12 5 5 005.30(4人) 02着 R1:54.2(37.4) -0.0 0吉田隼人 55 テオレーマ 482
0000.03.02 川崎 エンプレス杯 JpnII ダ2100m(良) 13 4 4 002.10(1人) 01着 R2:15.7(38.5) -0.3 0吉田隼人 55 サルサディオーネ 480
0000.04.13 船橋 マリーンC JpnIII ダ1600m(良) 13 8 13 002.80(2人) 01着 R1:41.3(38.5) -1.7 0吉田隼人 57 (サルサディオーネ) 479
0000.05.05 船橋 かしわ記念 JpnI ダ1600m(稍) 14 1 1 004.10(2人) 01着 R1:38.9(38.4) -0.3 0吉田隼人 55 ソリストサンダー 484
0000.07.06 川崎 スパーキングLC JpnIII ダ1600m(良) 10 8 10 001.30(1人) 01着 R1:41.1(39.4) -0.1 0吉田隼人 58 (レディバグ) 480
0000.10.06 大井 Lプレリュード JpnII ダ1800m(重) 12 2 2 001.40(1人) 03着 R1:51.9(37.3) -0.2 0吉田隼人 57 プリティーチャンス 478
0000.11.03 盛岡 JBCLクラシック JpnI ダ1800m(良) 11 2 2 001.70(1人) 03着 R1:50.3(36.5) -0.2 0吉田隼人 55 ヴァレーデラルナ 474
0000.11.30 船橋 クイーン賞 JpnIII ダ1800m(稍) 14 5 7 002.20(1人) 03着 R1:56.3(42.5) -1.9 0吉田隼人 57.5 テリオスベル 480
  • 競走成績は2022年11月30日現在

血統表

ショウナンナデシコ血統(*印は海外産の日本輸入馬) (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系/ヘイロー系
[§ 2]

オルフェーヴル
2008 栗毛
父の父
ステイゴールド
1994 黒鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ *ディクタス
ダイナサッシュ
父の母
オリエンタルアート
1997 栗毛
メジロマックイーン メジロティターン
メジロオーロラ
エレクトロアート *ノーザンテースト
*グランマスティーヴンス

ショウナンマオ
2009 鹿毛
ダイワメジャー
2001 栗毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ *ノーザンテースト
*スカーレットインク
母の母
*ショウナンハピネス
1995 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Rambling Barb Cormorant
Bouncy Barb
母系(F-No.) ショウナンハピネス(CAN)系(FN:8-c) [§ 3]
5代内の近親交配 サンデーサイレンス 3×3、ノーザンテースト 5・4×4、Hail to Reason 5×5・5 [§ 4]
出典
  1. ^ [13]
  2. ^ [14][15]
  3. ^ [13]
  4. ^ [13][15]


脚注

注釈

  1. ^ かしわ記念は、ダートグレードの格付け制度開始前年の1996年から交流重賞として行われている

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n ショウナンナデシコ”. JBISサーチ. 2022年11月30日閲覧。
  2. ^ ショウナンナデシコ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2022年11月30日閲覧。
  3. ^ “【阪神11R・カノープスS】ショウナンナデシコが連勝でオープン初V”. スポーツ報知. (2021年11月28日). https://hochi.news/articles/20211128-OHT1T51136.html 2022年3月8日閲覧。 
  4. ^ “【川崎・エンプレス杯結果】ショウナンナデシコが抜け出して重賞初V | 競馬ニュース”. netkeiba.com. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=200353 2022年3月8日閲覧。 
  5. ^ “【船橋・マリーンC結果】ショウナンナデシコが8馬身差の圧勝劇で重賞連勝”. netkeiba.com (株式会社ネットドリーマーズ). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=201985 2022年4月16日閲覧。 
  6. ^ かしわ記念(Jpn1) 出馬表 | 2022年5月5日 船橋11R 地方競馬レース情報”. netkeiba.com. 2022年5月5日閲覧。
  7. ^ “【かしわ記念】ショウナンナデシコG1初挑戦V 交流重賞となってから牝馬Vは史上初”. 日刊スポーツ. (2022年5月6日). https://www.nikkansports.com/keiba/news/202205050001389.html 2022年5月7日閲覧。 
  8. ^ “【川崎・スパーキングレディーC結果】ショウナンナデシコが押し切って重賞4連勝”. https://news.sp.netkeiba.com/?pid=news_view&no=204910 2022年11月30日閲覧。 
  9. ^ “【レディスプレリュード】1番人気のショウナンナデシコはまさかの3着 吉田隼人騎手「差し返されたのは予定外」”. https://news.sp.netkeiba.com/?pid=news_view&no=209147 2022年11月30日閲覧。 
  10. ^ “【JBCレディスクラシック】断然人気ショウナンナデシコは3着 吉田隼人騎手「勝ち切れず残念」”. https://news.sp.netkeiba.com/?pid=news_view&no=212023 2022年11月30日閲覧。 
  11. ^ 競走成績:全競走成績|ショウナンナデシコ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年3月2日閲覧。
  12. ^ ショウナンナデシコの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年3月2日閲覧。
  13. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ショウナンナデシコ”. JBISサーチ. 2022年3月2日閲覧。
  14. ^ ショウナンナデシコ - Shonan Nadeshiko - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2022年3月5日閲覧。
  15. ^ a b ショウナンナデシコの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2022年3月2日閲覧。

外部リンク