グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | ファミリーコンピュータ[FC] |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | [FC]ロムカセット |
発売日 | [FC]1987年3月18日 |
『グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦』(THE GOONIES II -[1]、グーニーズツー フラッテリーさいごのちょうせん)は、コナミが1987年3月18日に発売したファミリーコンピュータ用のゲームソフト。
概要
映画『グーニーズ』を原作とし、1986年にファミリーコンピュータ用ゲームとして発売された『グーニーズ』の続編作品。基本的には前作同様サイドビューのアクションゲームであるが、本作では3D画面のダンジョンが追加され、アドベンチャーゲームの要素も加わった。また、前作は欧米のNintendo Entertainment System(NES)では発売されなかったが、本作はNESでも『The Goonies II』として発売された。
「このゲームは映画『グーニーズ2』が原作である」との誤解が一部で見られるが、映画の続編は2011年現在も制作されておらず、本作のストーリーはゲーム独自のものである。また、登場キャラクターの一人「アニー」は原作映画にも登場せず、グーニーズに加わった経緯も作中で語られないため不明。
ストーリー
前作『グーニーズ』で海賊船の財宝を手に入れ、フラッテリー一味を一旦は壊滅させたグーニーズ。それから1年後、壊滅したと思われていたフラッテリー一味が、グーニーズの仲間に加わった人魚のアニーを人質に取り、最後の挑戦を仕掛けてきた。「一人ずつ来い」という条件の下、グーニーズはアニーを助けようとするが次々に捕えられ、残ったのはマイキー一人。マイキーは仲間たちとアニーを救うため、フラッテリーのダンジョンに乗り込んでいった。
ゲームシステム
アクション画面は表と裏2つのステージに分かれている。2つのステージは各所に置かれたワープの部屋を通して行き来する。マップが広大になったため、前作で存在した時間制限はなくなった。前作同様ライフ制と残機制を併用しており、ライフは初期状態が2ゲージで、グーニーズの仲間を1人助けるごとに1ゲージずつ増えていく(最高は8ゲージ)。敵の攻撃や滝などのトラップに当たるとライフが4分の1~2分の1ゲージ減り、ライフが0になったり、穴に落ちたり、海底に沈んだりすると残機が減る。なお、残機が0になった場合の扱いは後述する。
プレイヤーが操作するキャラクターは前作と同じマイキー。通常の攻撃手段はヨーヨーで射程が短いが(ヨーヨーが武器として選ばれたのは当時『スケバン刑事』がブームだったからという説がある)、アイテムのパチンコやブーメランを入手すると遠距離攻撃が可能になり、また爆弾や火炎瓶を入手するとそれによる攻撃も可能になる(本作では爆弾の爆風に巻き込まれても、ライフが減るだけで前作のように即死とはならない)。ヨーヨー・パチンコ・ブーメランはBボタンで、爆弾と火炎瓶は上ボタン+Bボタンで使用する。なお、水中ステージではヨーヨーの代わりに水中銃がメインの武器になり、ブーメラン・パチンコ・火炎瓶は使用できない(爆弾は使用可能)。
アクション画面ではスタートボタンでメイン画面とサブ画面の切り替えができ、武器や靴の交換はサブ画面の中で行う。サブ画面の右側にはマップが表示されている(表ステージと裏ステージの切り替えはBボタンで行う)。赤い丸がマイキーの居場所、青い丸が仲間の居場所を示している。青い丸はアイテムの受信機を入手すると表示される。
アクション画面の各所には扉が設けられており、そこから3Dダンジョンへと出入りする。3Dダンジョンでは中にいる人から話を聞いたり、アイテムを入手したり、牢屋に閉じ込められているグーニーズの仲間を助けたりする。壁を素手、もしくはハンマーで叩くことで、アイテムや隠し扉が現れる場合も多い。なお、表と裏のステージを行き来することが出来る場合は、画面の手前側(下ボタン)が表ステージ、奥側(上ボタン)が裏ステージとなる。
前作同様ゲーム中のBGMには、シンディ・ローパーが歌う映画の主題歌『グーニーズはグッドイナフ』をアレンジしたものが使われている。ただし、今作ではマップが広くなった分オリジナルの曲も増加した。
グーニーズを6人全員助けた後、最後にアニーを助けるとエンディングとなる(5人以下しか助けていない場合でもアニーの居場所に行くことは可能だが、助けることは出来ない)。
残機が0になった場合の扱い
今作は前作と異なり、残機が0になってもゲームオーバーとはならない(ゲームスタート時の残機は3)。フラッテリー一味が画面に現れ、コンティニューをするか、パスワードを取るかを選択しろといってくる。この画面で、スタートボタンを押すとコンティニューを、セレクトボタンを押すとパスワードを取ることになる。
コンティニューをすると、最後にやられた画面から以下の条件で再開する。
- 残機は3。
- 鍵・爆弾・火炎瓶(これらは画面上に残り個数が出ている)については、ストックが0となる。また、パチンコは残りの弾数に関係なく消滅する。
- その他のアイテム、及びすでに助けたグーニーズはそのまま残る。
- ライフは最大値が4ゲージ分以下の場合は全回復し、それ以上の場合は4ゲージ分残った状態になる。
一方「パスワードを取る」を選ぶと、カタカナ14文字のパスワードが画面に出てくる。パスワードを入力することによってゲームを再開できるが、この場合はスタート画面から始めることになる。その他の条件はコンティニューした場合と同じ。
アイテム一覧
- 武器
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- ヨーヨー
- マイキーの初期装備。
- ブーメラン
- 遠距離攻撃が可能。行って戻ってくる特性から、一撃で倒せない敵にも二度ダメージを与えることができる。上下左右および斜めの8方向に投げることが可能(ただし爆弾および火炎瓶使用の操作となるため、上方へ投げるにはジャンプする必要がある)。ある敵に食べられることがあり、その場合はあった場所まで取りに行かなければならない。威力はヨーヨーと同じ。
- パチンコ
- 画面の端まで攻撃することが可能。弾数は40。威力はヨーヨーと同じ。無くなった場合はあった場所まで取りにいけば、弾数40の状態で復活する。また、まれに敵が落とすことがある。
- 爆弾
- その場に置いて敵を攻撃したり、隠し扉を見つけるのに使用。ヨーヨー・ブーメラン・パチンコよりも威力のある攻撃が出来る。スケルトン系の敵を一撃で倒す事が出来る。水中でも使用可能。
- ボンブボックス
- 爆弾を持てる上限が5増える(最大20)。発音としてはBombの"b"は読まないので誤った表現である。
- 火炎瓶
- 敵に投げつけて攻撃するアイテムで、投げると前方に放物線状に飛ぶ。威力は爆弾と同じ。剣を持つ白いアーマー系の敵(アーマ・ゲッター)とブーメランを食べる敵(アイアンマスク)に限り、耐久値に関係なく一撃で倒す事が出来る。
- ファイヤーボックス
- 火炎瓶を持てる上限が5増える(最大20)。
- 靴
- 3Dダンジョンで使用するアイテム
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- 鍵
- 金庫・牢屋を開けるために必要。クリアに必須である。
- キーホルダー
- 鍵を持てる上限が2増える(最高8)。クリアに必須である。
- ハンマー
- 壁を叩いて、隠し扉・金庫などを見つける。クリアに必須である。
- ロウソク
- 暗い場所を明るくする。あるすぐには思いつかない場所を叩いて入手するが、クリアに必須ではない。
- 眼鏡
- 見えない扉などが見えるようになる。クリアに必須である。
- トランシーバー
- 仲間からヒントを聞くことが出来る。ロウソク以上に思いつかない場所を叩いて入手するが、やはりクリアに必須ではない。
- 潜水服
- 水中のステージに行くのに必要。水中ではAボタンを押すことで空中連続ジャンプのようにして泳ぐことができる。水中銃はBボタンで発射でき、2連射が可能。クリアに必須である。
- 梯子
- 天井や床の穴に入る時に使う。クリアに必須である。
- その他のアイテム
- ハートと手紙以外は持っているだけで効果を発揮する。
※なお、鍵・爆弾・火炎瓶は敵を倒すとランダムで現れ、取ると残り個数がそれぞれ3増える(それぞれキーホルダー・ボンブボックス・ファイアーボックスを入手しないと出てこない)。また、キーホルダー・ボンブボックス・ファイアーボックスを入手すると、そのアイテムが入手後の最大値まで補給される。
敵キャラクター
- スネイキー
- ヘビ。床の上を左右に移動する。先のステージになるとマイキーが同じ高さに来たときダッシュするようになる。
- スパイダー
- クモ。ジャンプで左右に移動する。
- クロウ
- カラス。後方から波型に飛んできて、マイキーに近づくとスピードを上げて水平に突っ込んでくる。
- フラッテリーギャング(大)
- 通常の人間大のギャング。マイキーに向かってきて、床の切れ目にくると大きくジャンプする。ヨーヨー2発分の耐久力を持ち、前作のギャングのように倒してもダウンするだけで、一定時間で復活する。攻撃方法の違いで2種類が存在し、前方へ銃弾を放つものと前方3方向へ弓で矢を放つものがいる(双方は顔の輪郭と手にした銃の有無で判別できる)。前作のギャングとは異なり、音符攻撃や梯子の昇降はしない。
- フラッテリーギャング(小)
- 小柄なギャング。攻撃や方向転換はせずひたすら一方向に歩き、床の切れ目や壁にくるとジャンプする。一撃で倒すことが可能で、倒すと通常のザコのように消滅する。
- スコッピー
- 大型のサソリ。床の上を左右に動き、時おり尻尾から弾を撃ってくる。ヨーヨー3発分の耐久力を持つ。
- アイアンマスク
- 灰色の頭蓋骨のような敵。マイキーに向かって飛んでくる。接触してもダメージを受けないが、ブーメランを持っていると奪われてしまう。ヨーヨー3発分の耐久力を持つ。
- スケラーウイング
- 翼のような骨のある骸骨。ジャンプでマイキーに向かってくる。耐久力がかなり高い。
- ホワイトボビー
- 白クマ。氷のステージに登場し、一定の範囲を左右に往復する。ヨーヨー3発分の耐久力を持つ。
- サイドステッパー
- カニ。水中のステージに登場し、床の上を左右に動く。水中銃2発で倒せる。
- オックル
- タコ。水中のステージに登場し、ジャンプするように左右に動く。水中銃1発で倒せる。
- ギャンビー
- サメ。水中のステージに登場し、S字を描くように左右に往復する。水中銃2発で倒せる。
- ジェラー
- クラゲ。水中のステージに登場し、一定の範囲を上下に往復する。倒すことはできず、マイキーの攻撃は全てすり抜ける。
3Dダンジョン内の登場人物
- 座布団ばあさん
- 主に情報を提供してくれる。 ある場所で数回叩くとアイテムが入手できる。
- 仙人
- おもにワープの部屋にいる。
- コナミ大使
- 主に情報を提供してくれる。
- エスキモー
- 「ワタシ、エスキモー」としか言わないキャラ。
- 半魚人
- アイテムをくれたり1UPしてくれたりする。
- コナミマン
- 体力を回復してくれる。殴ると次以降回復してくれなくなる
備考
- 前作と違ってスコアの概念がないため、残機を増やすためには1UPを取るしかないのだが、絶対数が少ない上に、隠し扉を見つけないと取ることが出来ない。また、ライフはコナミマンを見つけると全快してもらえるのだが、普段の回復手段(ハート)は貧弱である。ゲーム終盤に近づくにつれ、敵キャラの耐久力が格段に増し倒しづらく、またやや高度なアクションを要求されるケースも見られ、全体として前作よりも難易度は上がっている。コンティニューあるいはパスワードなしでクリアするのは難しい。
- マップが広くなった分、道には迷いやすくなった。特に「6人目の仲間を助けた後にどこに行っていいか分からない」との声が続出した。実際には、ある意外な場所に行き、あるアイテムを使うことになる。
- アニーが閉じ込められている部屋に入ると、アニーが閉じ込められている扉しか見えない。このため、仲間が6人揃っていない、もしくは鍵を持っていない状態で入った際に戻る必要がある場合、コマンド「ススム」を使用しても部屋から出ることが出来ない。一見「詰まり」状態に陥ったように感じるが、実は「潜水服」を使用すれば部屋から出ることが出来る(この部屋には「潜水服」を使用する為の穴が見られないため気付きにくくなっている)。
- エンディング終了後に画面に現れるテロップは、なぜか「THE END」ではなく「GAME OVER」である。
- 「マイキーくん愛用の(?)ヨーヨーが当たる」という抽選プレゼントキャンペーンが存在した。
脚注
- ^ パッケージなどの日本語ロゴ表記ではアラビア数字の「2」だが、ゲーム中のタイトル画面における英語表記ではローマ数字の「II」になっている。