ギョ

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ギョ
ジャンル パニックホラー
漫画
作者 伊藤潤二
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミックスピリッツ
レーベル ビッグコミックス
巻数 全2巻
OVA
原作 伊藤潤二
監督 平尾隆之
キャラクターデザイン 高橋ラクロヲ
アニメーション制作 ufotable
製作 アニプレックス
ufotable
クロックワークス
小学館
発売日 2012年2月15日
話数 全1話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

ギョ[1]は、伊藤潤二による日本ホラー漫画小学館の『週刊ビッグコミックスピリッツ』で掲載された。奇妙な奇形魚に翻弄されるパニックホラー作品。2012年にアニメ化された。

ストーリー

登場人物

忠(ただし)
原作での主人公。沖縄に旅行に来た華織の恋人。突如歩行魚の襲来に遭う。
華織(かおり)
忠の恋人。神経質で匂いに敏感な潔癖症の女。歩行魚の細菌に感染し奇形化した後自殺、その後小柳の実験材料にされた。
芳山(よしやま)
小柳の研究所の助手。瀕死の小柳によってどこかに連れ去られる。
小柳教授
発明家で忠の叔父。
団長
混乱する都内に突如現れた歩行器を見世物にする謎のサーカス団の団長。

刊行情報

アニメ

アニメ文庫第1期作品として『百合星人ナオコサン』、『みのりスクランブル!』と共にアニメ化された。伊藤潤二作品としては初のアニメ作品となる。2011年10月29日から11月4日までプレミア上映も行われている。当初は30分を予定していたが、完成作品は約70分にも及ぶ作品となっている[2]。2012年2月15日にDVD&Blu-ray発売。

原作では犠牲者だった華織が主人公となったため、華織と忠の立場が逆転するなど、配役変更やそれに伴うストーリー展開も大きく異なっている。また、制作側は「ufotable史上もっとも赤字率の高い作品」と語っている。

キャッチコピーは「体感せよ。アノ不思議な魚のフォルム、音、動き。」。

ストーリー(アニメ)

女友達と共に卒業旅行で沖縄へ旅行に行く事になった華織。しかし、旅行先に足が生え死臭がする奇怪な歩行魚が現れ、更に巨大なサメの様な奇形魚にも襲われる。東京にいる婚約者の忠に連絡をするも不自然に途切れたため心配になり、急遽東京に戻るも既に東京も歩行魚によって埋め尽くされていた。それでも華織は忠を探しに奔走するが、凄惨な悲劇に見舞われるのだった。

登場人物(アニメ)

華織(かおり)
声 - 片岡未来
アニメでの主人公兼ヒロイン。婚約者との結婚を控えている大学卒業間際の、真面目で恋人に一途な女子大生。大学の卒業旅行で沖縄に来たものの歩行魚に遭遇、次の日に忠との電話中に不自然に電話が途切れたため急遽東京に戻る。細菌汚染内で傷を負っても発症しなかった。
忠(ただし)
声 - 根岸拓馬
音響関係の仕事をしている華織の婚約者。実家である沖縄の別荘を提供するもののカナヅチである事と仕事の都合のため同行しなかった。東京で華織と電話中に歩行魚に襲われる。その後、小柳教授を手伝うものの、自身も感染し小柳教授の新型歩行器の実験に使われる。
原作の華織と同じ役割を担っている。
エリカ
声 - 谷口亜実
卒業旅行に来た華織の女友達。現在彼氏なしで旅行中に2人のナンパ男を別荘に連れ込む。サメ型歩行魚に襲われた際に感染し奇形化、アキに頭部を殴打され撲殺、その後歩行器に取り込まれる。凄まじいTバックを穿いている。
一部原作の華織と同じ役割を担っている。
アキ
声 - 佐伯まさみ
卒業旅行に来た華織の女友達。太っていて性格は暗く男性とは縁がない。歩行器に取り込まれたエリカから逃げるうちに溝に転落し、その中で蠢いていた歩行魚の群れに飲み込まれる。
白河剛(しらかわ つよし)
声 - 阿部英貴
華織が東京に戻る飛行機内で出会ったフリーカメラマン。華織の婚約者が小柳教授と面識があることを知り華織と同行する。父親が冤罪を苦に自殺し、母親もその後を追うように他界した過去がある。
原作の芳山に近い役割。
小柳教授
声 - 岡崎宏
忠の叔父で研究者。新型歩行器に取り込まれた忠に致命傷を負わされ、死ぬ間際に自ら開発した飛行型の歩行器に取り込まれる。ただし原作とは異なり歩行器に取り込まれ腐敗し、切断した片腕には義手は装着していない。
団長
声 - 金子森
謎のサーカス団の団長。

スタッフ

  • 監督・絵コンテ・演出 - 平尾隆之
  • 原作 - 伊藤潤二『ギョ』(小学館 ビッグコミックスピリッツ刊)
  • キャラクターデザイン - 高橋ラクロヲ
  • 作画監督 - 高橋ラクロヲ、中村誠
  • 脚本 - ufotable、平尾隆之、吉田晃浩
  • 色彩設計 - 千葉絵美
  • 撮影監督 - 寺尾優一
  • 3DCG監督 - 宍戸幸次郎
  • 美術監督 - 海老澤一男、中久木孝将、桑原悟
  • 編集 - 今井剛
  • 音楽 - 椎名豪
  • 音響監督 - 高桑一
  • 効果 - 柴崎憲治、赤澤勇二
  • 制作担当 - 吉田晃浩
  • 制作プロデューサー - 近藤光
  • 製作 - アニプレックス、ufotable、クロックワークス小学館
  • アニメーション制作 - ufotable

ソフト情報

脚注

  1. ^ ロゴ表記は『ギョ うごめく不気味』
  2. ^ 伊藤潤二の魚ホラー「ギョ」ufotableがビデオアニメ化コミックナタリー 2011年3月7日

外部リンク