ガンダムエボリューション
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ガンダムエボリューション Gundam Evolution | |
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ゲーム | |
ゲームジャンル | ガンダムチームシューター ヒーローシューター[1] |
対応機種 | Windows 10(64-bit)、11 PlayStation 5 PlayStation 4 Xbox Series X/S Xbox One |
ゲームエンジン | Unreal Engine 4[2] |
開発元 | バンダイナムコオンライン |
プロデューサー | 丸山 和也[3] |
音楽 | 牧野 忠義 |
プレイ人数 | オンライン対戦:12人(6対6) |
発売日 | PC:2022年9月22日 PS5・PS4・XBX/S・One:2022年12月1日[4] |
レイティング | CERO:A(全年齢対象) |
通信機能 | オンライン専用 |
テンプレート - ノート |
『ガンダムエボリューション』(Gundam Evolution)は、ガンダムシリーズを題材にしたファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)。略称は『ガンエボ』。基本プレイ無料(一部有料コンテンツあり)。キャッチコピーは「目覚めよ、 限界操縦――」[5]。
対応プラットフォームはWindowsPC、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox Series X/S、Xbox One。サーバーはPC、PS、Xboxで分けられ、クロスプレイは対応しない[6]。
2022年9月22よりPC版サービス開始、なお日本におけるPCプレイはバンダイナムコ独自のPCゲームクライアントソフト「バンダイナムコLauncher」を通してとなる。(海外では「Steam」のクライアントソフトを使用)[5]
家庭用は12月1日よりサービス開始予定[5]。シーズンは約2ヶ月[2]。
ガンダムシリーズで『オーバーウォッチ』(OW)のようなゲームシステムを採用していることから「ガンダムOW」がTwitterでトレンド入りした[7]。
登場機体
- RX-78-2 ガンダム
- RGM-79 ジム
- RX-75 ガンタンク
- WD-M01 ∀ガンダム
- ZGMF-XX09T ドムトルーパー
- NRX-044 アッシマー
- RGM-79SP ジム・スナイパーII
- MSA-005 メタス
- MSN-04 サザビー
- ASW-G-08 ガンダム・バルバトス
- MS-06 ザクⅡ [射撃装備]
- RX-80PR ペイルライダー
追加ユニット
- GN-001 ガンダムエクシア
- RMS-108 マラサイ[UC]
- MS-06 ザクⅡ [格闘装備]
- G-838 マヒロー
- RX-0 ユニコーンガンダム(シーズン1)[8]
- RX-93 νガンダム(シーズン2)
沿革
- 2021年7月15日 ガンダムエボリューション正式発表。
- 2022年3月10日 PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox Oneでも発売決定。
- 2022年4月8日-4月12日 日本でのPC版クローズドβテスト実施。
- 2022年6月24日-6月28日 家庭用のクローズドβテスト実施。
- 2022年9月22日 PC版正式サービス開始予定。
- 2022年12月1日 家庭用正式サービス開始予定。
開発
企画・スタッフィング
元々ガンダムのオンラインゲームは日本とアジアの一部地域のみで展開していたが、ガンダムシリーズ40周年の2019年の時点では、欧米にアニメやガンプラのファンが増えてきたことから、より幅広い地域に展開するため、競技性のあるゲーム作品を作ろうということになった[9]。
その準備として、バンダイナムコオンラインは、2018年に開発ラインを増やして、Unreal Engine 4に詳しい者を雇った[10]。 このうち、『クロスファイア』のクラン・Vaultの一員だった穂垣亮多は対戦型シューティングゲームに対する造詣の深さを買われて、ディレクターとして起用された[10]。 また、『サドンアタック』のトッププレイヤーであるObliviousこと堀越亮と、Vaderこと松島裕樹もそれぞれ本作の参加している[11]。 このうち、松島は『オーバーウォッチ』と『PUBG』のプロゲーマーとしても活躍していただけでなく、幼少期にはスーパーファミコンの『SDガンダム』シリーズに親しんでいたほか、劇場版『機動戦士ガンダム』も視聴していた[11]。一方堀越は高校生の時に対戦型トレーディングカードゲーム『ガンダムウォー』を通じて機体とキャラクターを知っていた程度であり、2人の知り合いであるファミ通のミス・ユースケは、彼らへのインタビューの中で「狙ったようにバランスがいい。ふたりを足して2で割ったら最強の開発者ができ上がるな。」と述べている[11]。松島は、主に機体のコンセプトや仕様の構築だけでなく、調整や最終的な判断に携わっている[11]。
丸山は企画時当初から競合製品が多数出ることが予想できていたということと、多人数用タイトル『機動戦士ガンダムオンライン』がすでに企画されていたことから、本作のジャンルをバトルロイヤルではなく、チーム対戦型のタクティカルシューターにした[10]。 その一方で、日本における対戦型シューティングゲームの間口を広げたいという思いから、無理に独自性を出して難解にするのではなく、バトルロイヤル作品や『オーバーウォッチ』をはじめとする他社作品を参考にした[10]。
制作
本作の初期の開発コンセプトは「スピーディーで没入感あるチームバトル」であり、操作体系もキーボード(WASDキー)とマウスというFPSでは一般的な組み合わせが採用されている[10]。 ただし、純粋なFPSにするとガンダムらしさが弱まってしまうため、競技性への影響を考慮しつつも、柔軟に別ジャンルの要素も取り入れられている。たとえばアッシマーの変形時には操作キャラクターの後頭部が見えるサードパーソンシューティングゲームに切り替わったり、∀ガンダムが月光蝶を発動する際は全身が見える演出がとられている[10]。 また、建物を越えた戦いも基本コンセプトに組み込まれており、上下移動の概念が存在するほか、従来のFPSよりもキャラクター間の操作性の差異が大きくつくられている[10]。 一騎打ちには勝利しつつも負傷によって戦闘の継続が困難になったことを防ぐため、どの機体にも攻撃行動をとらない限り自動回復する「オートリペア機能」がつけられているほか、競合作品における「スキル」に相当するものとして、「Gマニューバ」が用意されている[10][9]。 加えて、シューティングゲームでは音で状況を判断するため、同じ効果音では他者の位置を特定できなくなるため、細かな調整が施されている[10]。
競合作品では「ヒーラー」や「タンク」[注釈 1]といった役割が割り振られているのに対し、本作では戦略の都合上仕方なく好きでもない機体を選ぶということを避けるため、どの機体でもダメージを出せるようにするという方針がとられた[10][9]。
たとえばシールドはダメージを出すために利用する特性という位置づけにあり、競合作品ではシールドを使えるキャラクターがタンクに割り振られるのに対し、本作におけるサザビーはシールドで防御しながらの一騎打ちに強いという性質を持っている。また、メタスは味方の修理ができると同時に敵の攻撃もできる機体として位置づけられている[10]。
また、競技性や各機種の多様性確保の観点から、一チーム内で二つ以上の同一機体を使えないようにするという制限がかけられた[10][9]。このため、ドムトルーパーのジェットストリームアタックが成立できない代わりに、範囲内の味方の移動速度を上昇させるGマニューバ「スクリーミングニンバス」が用意された[10]。
ユーザインタフェースにおいても、あえてガンダムらしさから離れたFPS寄りのデザインが採用された[12]。 たとえば、モビルスーツのコックピットは機体の腰部にあるが、FPSでは視点を人間の目の位置において手元を映すため、本作もFPSに倣っている。本作でリードUI・UXデザイナー/アシスタントマネジャーを務めたHayashiはCGWorldとのインタビューの中で、「コックピットの位置にカメラを設定していた時期もありましたが、遊びにくいという結論になりました。遊ぶのに最適化しつつ、FPSファンが楽しめることも念頭に入れた結果、今のUIに落ち着きました」と話している[12]。
セッティング・機体選定
新しくガンダムを知ったプレイヤーに原作を知ってもらうため、あえてゲームオリジナルのストーリーは作らず、モビルスーツの特徴や多様性に焦点を当てる方針がとられた[10][9]。 機体の選定は、「どの武器でどのような戦いかたをさせるのか」という戦闘上のコンセプトを定め、それを実現できそうな機体を候補を挙げ、デザイナーやエンジニアと相談するという流れで行われた[10]。松島はミス・ユースケとのインタビューの中で、1000種類以上のモビルスーツの中から、全体のイメージを明確化したうえで、それに合わせた機体を選んでいると説明している[11]。その一方で、本作はシューティングゲームであることから、コンピュータゲームファンの意見が通ったこともあると述べている[11]。 PCでのクローズドβテスト時点に登場した12体[注釈 2]は、使用武器や特性、ならびに設定を基準に選定された[10]。また、穂垣はGameWatchとのインタビューの中で、ガンダムに疎いプレイヤーが混同するのを防ぐため、選定に当たっては見た目の多様性も意識したと説明している[9]。
ミス・ユースケは松島らとのインタビューの中で、この12体には主役機だけでなく、量産機も含まれていてバランスが良いと述べており、松島も「主役機だけをフォーカスするのではなく、量産機なども入れたいという思いはプロジェクト全体として意識しています。」と話している[11]。特に、多数の可変機の中からアッシマーが選ばれたことについては丸山の意向もあったと松島は答えている[11]。松島は、自分だったら原作で様々な活躍を見せてきた主役機や人気のある機体を選定してしまうと話しつつも、丸山からは「それでは、主役機やライバル機の集まった人気機体のランキングになってしまうので、より特徴的な機体を選定できないか」ととよく言われて納得したとも話している[11]。
また、本作に登場するモビルスーツのサイズは原作通り[注釈 3]であり、プロデューサーの丸山和也とディレクターの穂垣亮多は、ファミ通のミス・ユースケとtakatokoとのインタビューの中で調整に苦労したと話している[10]。 前述のサザビーの場合、大きく出っ張った肩が狙われる可能性があるため、肩への攻撃を部位ダメージとして扱うことでダメージを減らす措置が取られている[10]。 穂垣は、各機体のサイズを統一すれば少しは調整しやすいかもしれないが、小さくなったザザビーを見ても原作のファンは喜ばないうえ、原作を知らないプレイヤーがジムと同サイズのサザビーを見ても、サザビー特有の圧迫感を感じられないと、ファミ通とのインタビューの中で説明している[10]。 ただし、各機体の強さを合わせるため、原作の設定を踏襲しない場合もある[注釈 4][10]。また、原作においてGマニューバに相当する必殺技や武器が登場しない機体については、ゲームオリジナルのGマニューバが用意された[10]。
脚注
注釈
出典
- ^ “開発ブログ「本作のコンセプトやテーマについて」”. 2022年10月18日閲覧。
- ^ a b ASCII. “PC版が超好調!「GUNDAM EVOLUTION」の開発者インタビュー!誕生経緯やコダワリとは?”. 週刊アスキー. 2022年10月23日閲覧。
- ^ “プロジェクト:GUNDAM EVOLUTION”. バンダイナムコオンライン 採用サイト. 2022年10月21日閲覧。
- ^ 『ガンダムエボリューション』発表まとめ。PC版は9月22日、家庭用版は12月1日に正式サービス開始。ユニコーンガンダム、ザクII[格闘装備]、マヒローが参戦ファミ通.com 2022年9月6日。
- ^ a b c Inc, Aetas. “「GUNDAM EVOLUTION」のサービス開始はPC版が9月22日,コンシューマゲーム機版が12月1日に決定。シーズン1で新ユニット3体も登場”. 4Gamer.net. 2022年10月23日閲覧。
- ^ 『ガンダムエボリューション』新情報まとめ。ガンダムエクシアとマラサイ[UC]実装。シーズンパスやランクマッチが導入。家庭用版にはエイムアシスト機能もファミ通.com 2022年3月13日
- ^ 「ガンダムOW」がTwitterトレンド入り!? 新作FPS「GUNDAM EVOLUTION」のネットワークテストが本日開催Game Watch 2022年4月8日
- ^ Inc, Aetas. “PC版「GUNDAM EVOLUTION」,本日正式サービス開始。記念イベントや人気ストリーマーによるエキシビションマッチも”. 4Gamer.net. 2022年11月28日閲覧。
- ^ a b c d e f “「GUNDAM EVOLUTION」開発者インタビュー ガンダムと対戦型シューター双方のファンを受け入れる本格的FPSとして世界展開を目指す”. GAME Watch. 株式会社インプレス (2021年7月16日). 2022年4月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v “『ガンダムエボリューション』∀ガンダムは月光蝶を使い、ドムトルーパーは高速で突撃! ガンダムを6対6の国産対戦シューターにした意欲作をインタビューで深堀り | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com (2021年7月16日). 2022年4月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “『ガンダムエボリューション』元プロゲーマーのVaderが機体開発を担当。FPSガチ勢がそれぞれの“技術”に導かれた本作は現代の南総里見八犬伝だった”. ファミ通.com (2021年8月11日). 2022年4月9日閲覧。
- ^ a b “『GUNDAM EVOLUTION』をはじめ、複数の新規プロジェクトを推進中のバンダイナムコオンラインがUI・UXデザイナーを募集。どんな仕事か紹介します”. CG・映像の専門情報サイト | CGWORLD.jp (2022年1月24日). 2022年4月9日閲覧。
外部リンク
- GUNDAM EVOLUTION|バンダイナムコオンライン
- GUNDAM EVOLUTION (@gundamevo_jp) - X(旧Twitter)
- GUNDAM EVOLUTION JP - YouTubeチャンネル
- GUNDAM EVOLUTION - YouTubeチャンネル