オーメン

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オーメン
The Omen
監督 リチャード・ドナー
脚本 デヴィッド・セルツァー
製作 ハーヴェイ・バーンハード
製作総指揮 メイス・ニューフェルド
出演者 グレゴリー・ペック
リー・レミック
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
撮影 ギルバート・テイラー
編集 スチュアート・ベアード
配給 20世紀フォックス
公開 イギリスの旗 1976年6月25日
日本の旗 1976年10月16日
上映時間 111分
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $2,800,000
興行収入 $60,922,980[1] アメリカ合衆国の旗
次作 オーメン2/ダミアン
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オーメン』(The Omen)は、1976年に製作されたアメリカ映画作品。6月6日午前6時に誕生し、頭に「666」のアザを持つ悪魔の子ダミアンを巡る物語。

音楽を担当したジェリー・ゴールドスミス第49回アカデミー作曲賞を受賞した。

題名の“omen”とは前兆のこと。

オーメン2/ダミアン』(1978年)、『オーメン/最後の闘争』(1981年)、『オーメン4』(1991年)とシリーズ化され、1976年版をリメイクした同名映画『オーメン』(2006年)も製作された。

あらすじ

アメリカ人外交官であるロバート・ソーンはローマ産院にて、死産した我が子の代わりに、同時刻に誕生した孤児である男子を養子として引き取り、ダミアンと名付ける。

ほどなくして駐英大使に任命され、その後も公私共に順風満帆な生活を送るロバート。

しかし、乳母の異常な自殺を境に、ダミアンの周囲で奇妙な出来事が続発。疑惑を持ったロバートは調査を開始、ついにダミアンの恐るべき正体を知る。

キャスト

役名 俳優 日本語吹き替え
TBS版 LD版
ロバート・ソーン グレゴリー・ペック 城達也
ダミアン ハーヴェイ・スペンサー・スティーブンス 吉田理保子 菅谷政子
キャサリン・ソーン リー・レミック 武藤礼子
ジェニングス デビッド・ワーナー 仁内建之 坂口芳貞
ベイロック夫人 ビリー・ホワイトロー 来宮良子
ブーゲンハーゲン レオ・マッカーン 飯塚昭三 金井大
ブレナン神父 パトリック・トラフトン 大木民夫 島宇志夫
スピレット神父 マーティン・ベンソン 藤城裕士
ベッカー医師 アンソニー・ニコルス 村松康雄
ナレーション 千葉耕市
翻訳:トランスグローバル
※製作30周年記念コレクターズ・エディションDVD、BDに収録

スタッフ

作品解説

オリジナルのシナリオが原作で、低予算でもアイディアで面白くできる内容を意図していた。映画の後からシナリオを基にした小説化は、アメリカで263万部のベストセラーとなった。20世紀フォックスのアラン・ラッド・ジュニア社長から、続編を作れるようにラストシーンを変更するよう進言され、既に撮影し終わっていたが、撮影しなおす追加の予算を出すとまで言われたので従ったと、製作者はDVDのコメンタリで述べている。そして公開したら大ヒットとなり、三部作としてシリーズ化することを前提に、続編も製作された。第4作『オーメン4』は、日本では劇場公開されたが、元々はテレビドラマとして製作された作品である。なお、『オーメン4』は小説としても出版されており、映像版と比べ、前作の道理にかなったストーリーとなっている。

撮影監督は後にスター・ウォーズを担当するギルバート・テイラー。構図の素晴らしさは、本作でも随所に見受けられる。

音楽を担当したのは、ジェリー・ゴールドスミス。リチャード・ドナーたっての希望で実現した。本作はゴールドスミスに生涯唯一のオスカー受賞をもたらした。因みにゴールドスミスのギャラは2万5000ドルだった。

ロンドン撮影中、グレゴリー・ペックがいつも食事していた店がIRAの爆弾事件に見舞われた。ペックと夫人はその日、たまたま店に行かなかったがために辛くも難を逃れた。同じくリチャード・ドナーが宿泊していたホテルもIRAに爆破されたが、ドナーは無事だった。

動物園のロケをした当日、飼育係がライオンに食い殺された。撮影中、他にも不吉な出来事が頻発し、タイブロイド紙を騒がせた。

ダミアンが三輪車に乗ってリー・レミックに衝突するまでのプロセスは、メトロノームを使用して編集された。尚、この転落シーンの床は、リー・レミックが実際の転落を断ったため、壁を床に見立て、リー・レミックはドリーに乗って回転し、本当に落下しているかのような効果的なシーンとなった。この落下シーンで散乱する金魚たちは赤く塗ったイワシである。ドナーによると「映画によって魚が命を落とすことはない」とのこと。

2006年には第一作のリメイク版が公開された。

ダミアンの名前は当初の脚本では「ダムリン(Domlin」だったが、脚本家デヴィッド・セルツァーの妻の提案によって改変された。

監督のドナーは「事件の現象は単なる偶然かもしれない。他人に唆されて自分の息子に剣を突き立てる父親がどこにいようか」と発言、単なるアンチキリスト映画ではないとしている。

ラストシーンでダミアンの不気味な微笑みは、本来はNG相当だった。ドナーは「絶対に笑うな」と演出したが、ハーヴェイは笑ってしまった。しかし、これが予想外に出来がよく採用された。

「666」は新約聖書ヨハネの黙示録において“獣の数字”とされる。

シリーズ作品

  1. オーメン』(The Omen、1976年)
  2. オーメン2/ダミアン』(Damien: Omen II1978年
  3. オーメン/最後の闘争』(Omen III: The Final Conflict1981年
  4. オーメン4』(Omen IV: The Awakening1991年
  5. オーメン』(The Omen2006年)(R-15指定)

脚注

  1. ^ The Omen (1976)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月9日閲覧。

関連項目

外部リンク

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