エドガー・オルモス

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エドガー・オルモス
Edgar Olmos
2009年8月30日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス郡ロサンゼルス市バン・ナイズ英語版
生年月日 (1990-04-12) 1990年4月12日(34歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 MLBドラフト3巡目
初出場 MLB / 2013年6月3日
NPB / 2018年5月6日
最終出場 MLB / 2015年9月4日
NPB / 2018年5月13日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

エドガー・オルモスEdgar Olmos, 1990年4月12日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡ロサンゼルス市バン・ナイズ英語版出身の元プロ野球選手投手)。左投左打。

経歴[編集]

プロ入りとマーリンズ時代[編集]

2008年MLBドラフト3巡目(全体83位)でフロリダ・マーリンズから指名され、6月20日に契約。この年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズでプロデビューし、1試合に登板した。

2009年はルーキー級ガルフ・コーストリーグで2試合に登板後、9月にA-級ジェームズタウン・ジャマーズ英語版へ昇格し、1試合に登板した。

2010年はA級グリーンズボロ・グラスホッパーズでプレーし、25試合に先発登板して3勝9敗・防御率4.37・108奪三振の成績を残した。

2011年はA+級ジュピター・ハンマーヘッズでプレーし、28試合に先発登板して4勝17敗・防御率6.63・101奪三振の成績を残した。

2012年はA+級ジュピターとAA級ジャクソンビル・サンズでプレー。A+級ジュピターでは24試合(先発13試合)に登板して1勝5敗・防御率4.33・78奪三振の成績を残した。オフの11月20日にマーリンズとメジャー契約を結び[1]40人枠入りした。

2013年2月19日にマーリンズと1年契約に合意。3月11日にAA級ジャクソンビルへ配属され、開幕を迎えた。6月3日にメジャーへ昇格し[2]、同日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャーデビュー。6回2死から登板し、1回1/3を1安打無失点に抑えた[3]。翌4日の同カードでは、同点の延長11回裏から登板したが、ジョン・メイベリー・ジュニアにサヨナラ満塁本塁打を打たれ、メジャー初黒星を喫した[4]。6月18日にAA級ジャクソンビルへ降格[5]。その後メジャーへ昇格することはなく、この年は5試合に登板して0勝1敗・防御率7.20・2奪三振の成績を残した。

2014年3月17日にAA級ジャクソンビルへ配属され、開幕を迎えた。AA級ジャクソンビルでは18試合に登板して1勝0敗2セーブ・防御率4.44・16奪三振の成績を残した。6月にAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ昇格。AAA級ニューオーリンズでは33試合に登板して2勝3敗1セーブ・防御率3.86・44奪三振の成績を残した。

マリナーズ時代[編集]

2014年11月20日にウェイバー公示を経てシアトル・マリナーズへ移籍した[6]

2015年2月13日にリッキー・ウィークスの加入に伴ってDFAとなった[7]。その後、24日にウェイバーでテキサス・レンジャーズへ移籍したが、肩を故障した。3月4日に契約解除され、マリナーズに出戻った[8]。この年は2年ぶりにメジャーのマウンドに登り、2試合の先発を含む6試合に投げてメジャー初勝利を記録。防御率も2013年から2.70下げ、成長の跡を見せた。オフの12月2日にアンディ・ウィルキンスの加入に伴ってDFAとなった[9]

オリオールズ傘下時代[編集]

2015年12月4日にウェイバー公示を経てシカゴ・カブスへ移籍した[10]が、10日にウェイバー公示を経てボルチモア・オリオールズへ移籍した[11]。さらに12月23日にウェイバー公示を経て再びカブスへ移籍した[12]

2016年2月12日にC.J.リーフェンハウザーの加入に伴ってDFAとなり[13]、16日に40人枠を外れる形で傘下のAAA級アイオワ・カブスへ配属された。3月24日に後日発表選手とのトレードで、再びオリオールズへ移籍した。シーズンでは傘下のAAA級ノーフォーク・タイズでプレーし、42試合に登板して4勝4敗・防御率2.88・76奪三振の成績を残した。オフの11月7日にFAとなった[14]

レッドソックス傘下時代[編集]

2016年11月15日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだ[14]

2017年はAAA級ポータケット・レッドソックスで29試合に登板し、9勝3敗4セーブ、防御率2.68を記録した。

千葉ロッテ時代[編集]

2017年12月13日に千葉ロッテマリーンズと契約を結んだ[15]。日本でプレーしたことのある同僚から「日本球界でプレーする機会があるならば、是非やるべきだ」と言われており、オルモス自身も日本球界でのプレーを熱望していた[16]。俳優のジョニー・デップに似ていることから幕張のジョニデと称された[17]

2018年は制球難に加え、クイックが出来ないという弱点を露呈[18]。1イニングで3盗塁を許し[18]、2度の牽制悪送球を犯す[18]など序盤から自滅し失点を重ね、2試合に登板して2敗と全くの期待外れに終わった。その後は二軍に降格し、シーズン終了まで一軍に復帰することはなかった。シーズン終了後に自由契約となった[19]

ロッテ退団後[編集]

2019年1月17日にメキシカンリーグティフアナ・ブルズと契約した[20]。しかし、公式戦の出場は無かった[14]

2020年3月1日にティフアナ・ブルズと再契約した[14]。しかし、メキシカンリーグが新型コロナウイルスの感染拡大の影響でシーズン中止となったため[21]、この年も公式戦に出場することは無かった[14]

現役引退後[編集]

現役引退後はアラバマ州で野球スクールを運営している[22]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2013 MIA 5 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 24 5.0 7 2 3 1 0 2 0 0 9 4 7.20 2.00
2015 SEA 6 2 0 0 0 1 0 0 0 1.000 67 14.0 16 1 8 1 1 4 1 0 8 7 4.50 1.71
2018 ロッテ 2 2 0 0 0 0 2 0 0 .000 33 7.0 9 0 6 0 0 5 1 0 9 6 7.71 2.14
MLB:2年 11 2 0 0 0 1 1 0 0 .500 91 19.0 23 3 11 2 1 6 1 0 17 11 5.21 1.79
NPB:1年 2 2 0 0 0 0 2 0 0 .000 33 7.0 9 0 6 0 0 5 1 0 9 6 7.71 2.14

記録[編集]

背番号[編集]

  • 67(2013年)
  • 49(2015年)
  • 51(2018年)

脚注[編集]

  1. ^ Joe Frisaro (2012年11月20日). “Marlins add Ozuna, three others to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2015年12月4日閲覧。
  2. ^ Joe Morgan (2013年6月3日). “Kotchman joining Marlins in series of moves” (英語). MLB.com. 2015年12月4日閲覧。
  3. ^ Scores for Jun 3, 2013” (英語). ESPN (2013年6月3日). 2015年12月4日閲覧。
  4. ^ Scores for Jun 4, 2013” (英語). ESPN (2013年6月4日). 2015年12月4日閲覧。
  5. ^ Tyler Emerick (2013年6月18日). “Olmos optioned to make room for Eovaldi” (英語). MLB.com. 2015年12月4日閲覧。
  6. ^ "Mariners claim LHP Edgar Olmos off waivers from Miami" (Press release) (英語). MLB.com (Seattle Mariners). 20 November 2014. 2015年12月4日閲覧
  7. ^ "Mariners announce one-year deal with Weeks" (Press release) (英語). MLB.com (Seattle Mariners). 14 February 2015. 2015年2月14日閲覧
  8. ^ Michael Hurcomb (2015年3月4日). “Edgar Olmos headed back to Mariners due to shoulder injury” (英語). CBS Sports FANTASY. CBS Interactive. 2015年3月8日閲覧。
  9. ^ Ryan Divish (2015年12月2日). “Roster moves: Mariners claim infielder Andy Wilkins off waivers from Orioles” (英語). The Seattle Times. http://www.seattletimes.com/sports/mariners/roster-moves-mariners-claim-infielder-andy-wilkins-off-of-waivers/ 2015年12月4日閲覧。 
  10. ^ Carrie Muskat (2015年12月4日). “Cubs claim lefty reliever Olmos off waivers” (英語). MLB.com. http://m.mlb.com/news/article/158836688/edgar-olmos-claimed-off-waivers-by-cubs 2015年12月7日閲覧。 
  11. ^ Carrie Muskat (2015年12月10日). “O's claim lefty Olmos off waivers from Cubs” (英語). MLB.com. http://m.mlb.com/news/article/159361692/orioles-claim-edgar-olmos-from-cubs 2015年12月12日閲覧。 
  12. ^ Carrie Muskat (2015年12月23日). “Cubs claim lefty Olmos, release Ryan” (英語). MLB.com. 2015年12月24日閲覧。
  13. ^ Steve Adams (2016年2月12日). “Cubs Claim C.J. Riefenhauser, Designate Edgar Olmos” (英語). MLB Trade Rumors. http://www.mlbtraderumors.com/2016/02/cubs-claim-cj-riefenhauser-waivers-orioles.html 2016年2月17日閲覧。 
  14. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2021年10月24日参照。
  15. ^ エドガー・オルモス投手 獲得について千葉ロッテマリーンズ公式サイト 2017年12月13日掲載
  16. ^ ロッテ新外国人 ボルシンガー、オルモス両投手発表日刊スポーツ 2017年12月13日掲載
  17. ^ 幕張のジョニデ、ロッテ・オルモス19K記録に色気”. 日刊スポーツ (2018年2月1日). 2021年10月24日閲覧。
  18. ^ a b c ロッテ・オルモス2軍降格 クイック直すまで無期限”. スポーツニッポン (2018年5月14日). 2021年10月3日閲覧。
  19. ^ ロッテがシェッパーズ、オルモスらと来季契約結ばず”. 日刊スポーツ (2018年11月20日). 2021年10月3日閲覧。
  20. ^ SUMA TOROS EXPERIENCIA DE GRANDES LIGAS” (スペイン語). Toros de Tijuana (2019年1月17日). 2021年10月3日閲覧。
  21. ^ Comunicado Oficial LMB” (スペイン語). MiLB.com (2020年7月1日). 2021年10月24日閲覧。
  22. ^ ABOUT | Blessedbaseball”. blessedbaseball.com. 2024年3月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]