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L96A1

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L96A1
L96A1
種類 軍用狙撃銃
製造国 イギリスの旗 イギリス
設計・製造 アキュラシー・インターナショナル
年代 現代
仕様
種別 ボルトアクションライフル
口径 7.62mm
銃身長 657mm
ライフリング 4条右回り
使用弾薬 7.62mm NATO弾
装弾数 10発
作動方式 ボルトアクション
全長 1158mm
重量 6550g
発射速度 861m/s
銃口初速 901m/s
有効射程 800m(7.62mm弾使用時)
歴史 
バリエーション アークティク・ウォーフェア(AW)
AWP(Police)
AWM(Magnum)
AWF(Folding)
AWS(Suppressed)
AWS Covert
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L96A1は、イギリス軍で制式採用されているボルトアクション方式狙撃銃である。

概要

始めは、PM(Precision Marksman、あるいはPrecision Magazine[1]、プロジェクティブ・マガジン[2]等)ライフルという名称で、アキュラシー・インターナショナル社で開発された。その後イギリス軍での狙撃銃トライアルに勝利、L96A1の座を手にした。その後スウェーデンでのトライアルに対応させるためにAW(Arctic Warfare)ライフルへと改良されている。

特徴

基本的なメカニズムはボルトアクション式のライフルで、弾薬は脱着式のマガジンに最大で10発まで装填可能。ボルトアクション式小銃では珍しいストレート・ストックは、アルミニウムを芯としたプラスチック製であり、左右にある2つの成型品を一体化させるためにボルトで連結しており、大型のサム・ホールを装備している。プラスチック製の銃床の中央にレシーバーを保持するためのアルミニウム合金のフレームがあり、ステンレス鋼製のバレルは、銃床と接触することのないようフローティング・バレルとなっている。そのため、高い命中精度を実現することに成功した。

機関部の特徴は、底が平らなフラットボトムアクションを4本のボルトでアルミニウム合金のフレームに固定すると共に、エポキシ系接着剤で接着していることである。これは設計当時最先端のベンチレスト競技用ライフルの製作法を取り入れたものである。

この銃は、イギリス軍の狙撃銃トライアルに提出された。トライアルでは、その他のイギリス製狙撃銃や外国製の狙撃銃とも比較されたが、最も命中精度が高いと評価され、6×42シュミット&ベンター社製のスコープとともに、イギリス軍の制式採用狙撃銃に選定されることになった。スコープはL1A1テレスコーピック・サイトと名づけられている。

バリエーション

アキュラシーインターナショナルは、PMライフルがイギリス軍に制式採用されたあとに、PMライフルをベースに様々なバリエーションを開発した。

アークティク・ウォーフェア (AW)ライフル

スウェーデン軍での狙撃銃トライアルに対応させるため、寒冷地対応改修を施した物。-40度での動作を可能としている。この銃はスウェーデン軍でPSG-90オーストラリア軍SR-98として採用されている他、現在ではL118A1としてイギリス軍が採用している。.243 Winchester口径も少数ながら生産されている。カタログ上では5.56mm×45モデルも用意できるとされていたが、実際には試作のみに終わっている。

  • 全長:1178mm
  • 重量:5.9kg
  • 装弾数:10発

AWP(Police)

AWP(Police)

各国の警察用として24インチバレル(AWは26インチ)を取り付けたモデル。

  • 全長:1120mm
  • 重量:6.5kg
  • 装弾数:10発

AWM(Magnum)

ドイツ軍のG22

AWをマグナム弾である7mm Rem. Mag、.300Win Mag、.338Lapuaに対応させたモデル。SM(Super Magnum)は、同一モデルの旧名称である。.300Win Magモデルはドイツ軍がG22の名で、.338LapuaはL115の名でイギリス軍が採用。2007年11月14日、イギリス軍は最新型のL115A3を580丁発注、それまでの正式スナイパーライフルL96A1と置き換えることを発表した。このモデルは新型のマズル・ブレーキと組み合わせたサウンド・サプレッサーの使用を標準としており、リリースされている写真は全てサプレッサーが装着されている。スコープはシュミット&ベンダーの5-25x56スコープを特注マウントに装備。 マグナム口径の採用により、より遠距離の目標に対する狙撃が可能となった。

  • 全長:1230mm
  • 重量:6.5kg
  • 装弾数:5発

AWF(Folding)

AWのストックを折りたたみ式ストックとしたもの。

AWS(Suppressed)

AWにサイレンサー内蔵バレルを組み込んだもの。300m先で.22LR並の音量まで低減されている。通常のバレルとは数分で交換可能。

AWS Covert

専用のスーツケース内に秘匿出来るようにしたAWS。デルタフォースSASが導入している。

AW50

.50BMG対応としたアンチマテリアルライフル(対物ライフル)。フォールディングストックとしたAW50F、SEALsの要望で作られたセミオート式AS50も存在する。通常モデルをドイツ軍がG24の名で採用。

使用国

登場作品

AWMとして登場。
DLCの"British Armed Forces"に登場。
AWPが登場。ゲーム内ガチャでランダムに出現する。
AWPの.338Lapuaモデルだが、装弾数がなぜか10発。
AS50が登場。
ベイラー社のスナイパーライフルのひとつとしてL96AWが登場する。
AWMという名称で登場し、.338Lapua弾を使用する。カスタムによって5発か10発を選べる。
L96A1の名称で登場。ゲーム内通貨で購入可能。
AWS Covertが全シーズンで登場。
AWPが登場。ゲーム内通貨で購入可能。
AI_AW、AW50Fとして登場
拡張パックEURO FORCEに登場。装弾数5発というのを考えると.338Lapuaモデルだが、そうなるとL96A1では無くL115A3になる。
ARCTIC WARFAREが使用可能。5発マガジン。
エアガンが登場。
小田原の戦闘の際に、良化特務機関の狙撃手が使用。
OPで図書隊の火器の入った木箱に名前が登場。
AWMが登場。ゲーム内通貨で購入可能。
S.T.A.R.S.隊員の1人が、ウエストウッド映画館屋上で酒を飲み音楽を聴きながら狙撃に使用していた。
シングル、マルチプレイ(Wi-Fi対戦のみ)にGambit CP-208の名称で登場。威力、リロード速度、スコープの倍率がスナイパーライフルの中では最も優秀。

関連項目

脚注

  1. ^ Precision Shooting誌、1997年1月号(Vol.42 No.9)
  2. ^ 月刊アームズ・マガジン1992年10月号(No.52)