DF-31 (ミサイル)

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DF-31 (CSS-9)
種類 ICBM
原開発国 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
運用史
配備期間 2006年 (DF-31), 2007年 (DF-31A)
開発史
製造業者 Academy of Rocket Motors Technology (ARMT)
諸元
重量 42 t (41 LT; 46 ST)
全長 13 m (42 ft 8 in)
弾体直径 2.25 m (7 ft 5 in)

弾頭 出力1MTの核弾頭1機、またはそれぞれ出力20, 90, 150ktのMaRVs核弾頭 (DF-31A)3機

エンジン 固体燃料
行動距離 7,200–8,000km (4,500–5,000mi) (DF-31)[1][2]
11,200–12,000km (7,000–7,500mi) (DF-31A)[2][3]
誘導方式 慣性誘導と更新された恒星天測航法
発射
プラットフォーム
地下サイロ, 8軸式移動式発射装置

DF-31: 東風-31Dong-Feng-31、アメリカ国防総省(DoD)番号:CSS-10[4])は、中華人民共和国が開発した移動式固体燃料大陸間弾道ミサイル(ICBM)。中国人民解放軍第二砲兵部隊によって運用されている。

概要[編集]

DF-31はDF-4の後継であり、潜水艦発射弾道ミサイルJL-2(巨浪2号/CSS-NX-4)と基本部分を共用するものである。1980年代中期より開発が開始され、1999年に試射が成功した。作戦能力獲得は2006年頃と推測されている[5]。また、射程延伸型でMIRV搭載のDF-31Aも開発され、アメリカ国防総省の「中国の軍事力2009」[6]によると、DF-31は2006年、その改良型のDF-31Aは2007年に実戦配備されたと推測されている。配備数は両種類とも10基未満[6]

また中国は2010年頃から、DF-31の改良型を基にした弾道弾迎撃ミサイルの実験を行っているが、衛星攻撃兵器の実験も兼ねていると考えられている。

開発経緯[編集]

  • 1983年 - 中航集団公司、第二砲兵等により開発開始[7]
  • 1992年4月29日 - 第1次試験。弾頭部の質量に問題があり、発射後に空中爆発
  • 199?年 - 第2次試験。失敗
  • 1995年11月10日・1996年1月10日 - 第3次試験。模擬再突入体を搭載
  • 1996年12月28日 - 第4次試験。山西省の基地で実施
  • 1997年12月 - 武漢で飛行試験を実施。同月、潜水艦の発射管内で模擬試験
  • 1998年12月 - 「軟発射」実施
  • 1999年8月2日 - 山西省五寨基地より新疆に向け発射。成功
  • 1999年10月1日 - 建国50周年の閲兵式上で公開

配備方式[編集]

DF-31はミサイルサイロ輸送起立発射機(transport-erection-launch)から発射される。現在DF-31の輸送には漢陽HY4031TELが使われているが、この車輌は道路移動専門でオフロード移動能力が皆無である。これではミサイルの能力が著しく損なわれるので、中国人民解放軍のこれを解決するために高いオフロード移動能力を有するソ連のSS-20(IRBM)の輸送に使われていたBelarus MAZ7916より技術導入した新型TELを開発している可能性がある。また、鉄道発射型も開発しているとの推測もある。

仕様[編集]

DF-31の射程範囲
  • 射程:8,650 km (DF-31); 11,200 km (DF-31A)[6]
  • CEP: ミサイルサイロ 100 m TEL 150 m
  • 弾頭: 核出力1 MTの核弾頭1個、もしくは3個の20、90、150 kT(選択可能)MIRV弾頭
  • 誘導装置: 慣性誘導装置
  • 発射重量:42,000 kg
  • ペイロード: 1,050-1,750 kg
  • 全長: 13.00 m
  • 直径: 2.25 m
  • エンジン: 三段式固体燃料ロケットエンジン
  • 開発: Academy of Rocket Motor Technology(ARMT)

脚注[編集]

  1. ^ CSS-9 (DF-31), misslethreat.com
  2. ^ a b Office of the Secretary of Defense - Annual Report to Congress: Military Power of the People's Republic of China 2008 (PDF)[1]. 50
  3. ^ DF-41, deagel.com
  4. ^ Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2012 ,Office of the Secretary of Defense,P7
  5. ^ 中国の軍事力2007
  6. ^ a b c 中国の軍事力2009
  7. ^ 「正在進行的諜戦」、聞東平、明鏡出版社、2009年、ISBN 978-1-932138-86-3

外部リンク[編集]