闘姫伝承

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闘姫伝承 ANGEL EYES(とうきでんしょう エンジェル アイズ)は、テクモが発売した対戦型格闘ゲームである。後にプレイステーションに移植された。

概要[編集]

1996年に、テクモアーケード向けに発売した2D対戦型格闘ゲームである。発売された当時はまさに2D対戦格闘全盛期だったのだが、『ストリートファイターZERO2』や『ザ・キング・オブ・ファイターズ』等の人気作が席巻していたこともあり、基板があまり出回らず、対戦人口も少なかった。

プレイヤーキャラクターは全員女性(アーケード向けとしては、この構成は初の試みとなっている)であるが、おたく層をあざとく狙ったゲームかというとそうでもなく、2Dのドット絵で描かれたアニメ調のキャラクターと3DCGでモデリングされたレンダリングキャラクタが入り乱れて闘うという一種異様な光景は、格闘ゲームファンからも美少女ゲームファンからも「イロモノ」「バカゲー」と見なされるに十分であった。

強力な連続攻撃とハイスピードなゲーム性が特徴で、ほぼ全てのキャラクターに即死連続技があるなど、バランスはやや荒削り、大味ではあった。しかし、ゲームに慣れるに従いその多彩な空中アクションを操作する爽快感などにとりつかれ、一部に熱狂的なファンを生んだのも事実である。実際にファンによる署名がきっかけとなり、1997年12月11日にはプレイステーション版が発売され、隠しキャラクターやレンダリングを2Dで描き直したキャラクターが使えるといった要素が加えられた。

1997年1月にはブロッコリーよりドラマCDが発売されている。

本作品は、同時期に作られたデッドオアアライブに会社が力を注いだため、様々な点でフォローが得られなかった。PSへの移植企画が実現した事は奇跡に近く、移植スタッフの能力が高かった事は更なる幸運であった。その辺りの出来事は、後に開発スタッフによって作られた同人誌「ANGEL EYES (period.)」に詳しい。

ストーリー[編集]

8人のうち1人だけが大天使になれる事となった天使達は、その1人を戦って決める事にした。実体を持たなかったため、地上の者に乗り移り、大天使の座をかけて戦うのである。

プレイステーション版のストーリーモードでは、天使の一人「えんじぇるちゃん」が乗り移ったキャラクターのオリジナルストーリーが展開する。

システム[編集]

  • 十字レバーと小・大二つの威力のパンチ・キックボタンの4ボタンで操作する。
  • レバー上でジャンプし、空中でさらにレバーを上に入れることで最大4段ジャンプが可能。
  • ジャンプ中にキックの小・大ボタンを同時押しするとホーミングジャンプとなり、敵に対し高速で突っ込んでいく。
  • コンボはヒット数が増えるほどダメージ補正がプラスに働いていく。そのため即死コンボが常態化した。

登場キャラクター[編集]

キャラクターの多くは「聖・テーカン学園」および「聖・テーカン学園中等部」の生徒や教師という設定である。テーカンはテクモの旧社名。

RAIYA(ライヤ) 本名:御鎚 雷弥(みかずち らいや)
ケンカ好きの問題児。をまとった技を使うことが出来る。スピードと連続技が特徴。
REIKA(レイカ) 本名:麗 華(れい ふぁん)
真面目な性格のため、ライヤとぶつかり合うライバル。をつかった技を扱う。3Dキャラクタの一人。
CHIBIKO(ちび子) 本名:矢追 知美(やおい ともみ)
アルバイトに精を出す清貧少女。強力なダッシュと当たり判定の小さい体を武器に戦う。
MYSTERIOUS POWER(ミステリアスパワー) 本名:谷 フジ子(たに ふじこ)
地味なカジノディーラーだが、グラマラスな謎の女に変身する。光線銃を武器とし、トリッキーな必殺技が多い。
KIRIKO(キリコ) 本名:霞 霧湖(かすみ きりこ)
抜けで、富豪の家に匿われメイドとして働いている。スピードが早く、二本のクナイを使った強力な攻撃が持ち味。3Dキャラクタの一人。
HIGHWAY STAR(ハイウェイスター) 本名:星 道子(ほし みちこ)
学校の教師だが、バイクに乗るとスピード狂へと変貌する。長いリーチとオーソドックスな技をもつ。
LINA(リナ) 本名:不詳
大怪我からサイボーグとなって蘇った某国のスナイパー。防御力が高くリーチは長いのだが、動きが遅く有効な連続技が無い。3Dキャラクタの一人。
MARIE&KING(マリー&キング) 本名:有栖川 マリー(ありすがわ-)&キングゴルゴニア三世
天使は熊の人形「キング」に宿っている。強力な投げ技と変則的な動きが特徴。
ANGEL(大天使)
最終ボス。3Dキャラクタの一人にして、CPU専用キャラクター。


プレイステーション版の隠しキャラクター[編集]

各ストーリーに登場する。メインキャラクターのパワーアップ版やパワーダウン版もあれば、完全な別人も存在する。

B(ブラック)・ライヤ
ライヤ編のラスボス堕天使がライヤの破壊衝動を利用して実体化した存在。名前通り服の黒いライヤの姿をしている。ライヤ達を倒して「大天使」となり、自らを追放した天界に復讐しようとしている。ちなみに戦闘BGMはルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン交響曲第9番
レイカ(2D)
レイカのパワーダウン版。をした事により、3D(硬質)化出来なくなった。
ロボチビコ
ちび子編のラスボス。ちび子の父親が作ったロボットで、耳以外ちび子に瓜二つ。プログラムを間違えたのか、周囲に迷惑をかけ、結果的にちび子本人が濡れ衣を着せられてしまう。
ハイパーミステリアスパワー
ミステリアスパワーのパワーアップ版。ミステリアスパワーが間違った成長をしてしまった存在でもある。
アカネ
キリコ編に登場する、キリコの双子の姉。キリコと同じく忍者で、抜け忍となったキリコを追ってきた。武器であるクナイは一本のみで、炎をつかった攻撃が得意。
重傷ハイウェイスター
ハイウェイスター編に登場する、ハイウェイスターのパワーダウン版。その名の通り包帯だらけで、苦痛のためか技の性能が落ちている。
リナ2
リナ編に登場する、リナに似たロボット。リナの追っ手でもある。決戦では右手をドリルに改造した。
マリー&パンダ
マリー&キング編に登場。ある出来事が原因でキングとケンカしたマリーが、キングの替わりに用意したパンダの人形型のメカを持った姿。攻撃方法も実にメカらしい。
貧乏ちび子
ストーリーに登場しない純粋な隠しキャラクター。普段着姿のちび子。

キャラクターボイス(プレイステーション版)[編集]

ライヤ、B・ライヤ、ちび子、ロボチビコ:静木亜美

レイカ、ミステリアスパワー:七瀬里緒

ハイウェイスター、リナ、リナ2:柏平佳代

マリー、キリコ、大天使:藤咲かおり

キング、ちび子の父:内野一

アカネ、ちび子の姉:沖静香

えんじぇるちゃん:小池かの子

主題歌(プレイステーション版)[編集]

EDテーマ「もう一度飛ぼうよ」

作詞:塩練 訓 / 作曲:関 和則 / 演奏:増田 武史 / 唄:Angel Fighters / コーラス:有栖川区の人々 / スタジオ:STUDIO POP

関連項目[編集]

外部リンク[編集]