銀山

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銀山(ぎんざん、silver mine)とは、を産出する鉱山のこと。銀は古来貨幣としての使用や、銀器など上流階級層の装飾品、日常用品に使われていたため、銀山自体も非常に貴重な存在である。日本では中世ごろはとならんで貴重な輸出資源であって、金山銅山同様多くの場合時の権力者が直轄するという形を取っている。日本では天領となった石見銀山(島根県)、生野銀山(兵庫県)が有名。

日本書紀天武天皇3年(674年・7世紀末)の記述として、対馬国司守 忍海造大国(おしぬみのみやつこおおくに)が、「この国で初めて銀が出ましたので、たてまつります」と報告してきたのが、文献上の国産銀の初見であり、飛鳥時代から銀が産出されるようになった(どの山かの記述はなし)。これにより大国は小錦下の位を授けられた。この国産初の銀は全て神々にたてまつり、小錦以上の大夫たちにも普(あまね)くそれを賜ったとある。

金と並んで新大陸発見以前は慢性不足品であり、それを産出する銀山は国にとっても重要なものであり、戦国時代になるとこれらの山をめぐっての争いを生んでいる。豊臣政権時代には銀山は金山とともに直轄領となり、政権の運営資金とされた。銀山より山出しされた灰吹銀は、極印が打たれ秤量貨幣として大口取引に使用された。これらは領国貨幣と呼ばれ、江戸幕府による丁銀の発行まで、貨幣として重要な役割を果たした。

金山は砂金採集など比較的小規模な経営形態から稼行が可能であるが、銀山については多くの場合、大規模な坑道の開発が不可欠であり、より強大な国家権力と、高い製錬技術を必要とする。

鉱床には、黄銅鉱および方鉛鉱などに銀鉱物濃紅銀鉱輝銀鉱など)を含むもの、石英中に自然銀および輝銀鉱などが脈をなす銀黒(ぎんぐろ)などが存在する。これらの大部分が地下の金属溶解した熱水の作用により生成した熱水鉱床である。

日本でかつて採掘された主な銀山[編集]

関連項目[編集]