菱マンガン鉱

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菱マンガン鉱
Rhodochrosite with Quartz
石英を伴う菱マンガン鉱(コロラド州産)
分類 炭酸塩鉱物
シュツルンツ分類 5.AB.05
Dana Classification 14.1.1.4
化学式 MnCO3
結晶系 三方晶系
単位格子 a = 4.777Å、c = 15.67Å
へき開 三方向に完全
断口 不規則 - 貝殻状
モース硬度 4
光沢 ガラス光沢
灰色紅色
条痕 白色
比重 3.7
光学性 一軸性
屈折率 nω = 1.814 - 1.816、nε = 1.596 - 1.598
複屈折 δ = 0.218
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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熱水鉱床中の硫化鉱物を伴う菱マンガン鉱(北海道八雲鉱山産)
手芸用に丸く削られたもの

菱マンガン鉱(りょうまんがんこう、rhodochrosite[4])は、鉱物炭酸塩鉱物)の一種。化学組成は MnCO3炭酸マンガン(II))、結晶系三方晶系方解石グループの鉱物。1813年に発見された[2]

目次

産出地 [編集]

日本では、秋田県尾去沢鉱山などに産する[5]

変成を受けたマンガン鉱床ばら輝石を初めとする様々なマンガン鉱物を伴って産する。その他、熱水鉱床では閃亜鉛鉱方鉛鉱黄鉄鉱重晶石などを伴って産する。

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性質・特徴 [編集]

方解石(CaCO3)、菱鉄鉱(FeCO3)との間では、固溶体を形成する。ピンク色から赤褐色で、透明から半透明劈開は完全。比重は3.6。モース硬度は3.5 - 4。屈折率は、ω1.816、ε1.597。

用途・加工法 [編集]

マンガン鉱石鉱物

ピンク色が美しいことから宝飾に用いられることも多いが、硬度が低いため、厳密な意味では宝石にはならない(半貴石)。宝飾品としてはロードクロサイトインカローズという商品名で扱われる。

サイド・ストーリー [編集]

状、状、葡萄状で係から、艦船の燃料確保のため海軍が開発したという特色があり、それらは海軍直属の海軍採炭所、通称で海軍炭鉱と呼ばれた。1889年、須恵町に最初の海軍炭鉱である新原採炭所を設けた。その後、同組織は海軍燃料廠採炭部と名を変え、良質の無煙炭を多く産出したため国の奨励もあり専属的に燃料開発に当たった。後に、糟屋炭田の主力となる第五坑の志免鉱業所を開発。ピーク時の1928年(昭和3年)には年産38万トンを産出する(全国19位)規模にまで発展した。戦時中に物資が不足すると、より深い炭層の開発に着手し、1943年には全国最大級、全長47.6mに及ぶ大型竪坑櫓が建造されている。この櫓は当時最新鋭の炭鉱であった満州の撫順を視察した際に導入したものであり、地下430mまで工員を運べる代物であった。詳しくは「志免鉱業所」を参照。

戦後になって軍部組織は解散したことで国鉄が事業を引き継ぐことになり、主として蒸気機関車の燃料確保のため採炭が続けられたが、エネルギー革命の影響によって1964年、国有志免炭鉱を最後に大小50を数えた炭田は、糟屋郡からすべて姿を消した。なお、この志免に設けられた竪坑櫓は後の1995年、国の登録有形文化財に登録され、2009年には国の重要文化財に指定されている。このように終始一貫、国が開発した炭鉱は他に類を見ないものである。

一方、私企業では三菱財閥が三菱勝田炭鉱、明治鉱業が明治高田炭鉱などを開発しているが、筑豊炭田開発の延長で行われたようである。とりわけ、勝田炭鉱は海軍志免採炭所に伍する産出量を誇り、1963年まで稼働が続けられたが、1958年にガス爆発事故を起こし、62人の犠牲者を出しているなどしている。

また、この沿線には宇美八幡宮参拝のため、筑前参宮鉄道が敷設されているが、同時に石炭輸送にも用いられ、戦時中はこの鉄道の重要性が増し、国に国鉄勝田線として買い上げられた。また、他に博多湾鉄道旅石線も石炭を運搬するために敷設された(後に西鉄、国鉄管理となり香椎線貨物支線として残存していたが1984年に廃線)。しかし、後の炭鉱閉山に伴う急激な人口減により赤字のため整理対象になり、国鉄勝田線は1985年(昭和60年)に廃線となっている。

閉山後 [編集]志免鉱業所の閉山後は人口が激減した。しかし、その頃から福岡都市圏への人口増加が始まっており、自治体は盛んに宅地開発や中小企業誘致を進めた。後に九州地方の拠点都市、あるいは対アジアへの玄関口として一層重要性を増すようになると、糟屋郡一帯は衛星都市として 産する。

脚注 [編集]

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  1. ^ 国立天文台編 『理科年表 平成20年』 丸善2007年、641頁。ISBN 978-4-621-07902-7
  2. ^ a b Rhodochrosite, MinDat.org, http://www.mindat.org/show.php?id=3406 2011年11月6日閲覧。  (英語)
  3. ^ Rhodochrosite, WebMineral.com, http://webmineral.com/data/Rhodochrosite.shtml 2011年11月6日閲覧。  (英語)
  4. ^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会1984年、114頁。ISBN 4-8181-8401-2
  5. ^ 松原聰宮脇律郎 『日本産鉱物型録』 東海大学出版会国立科学博物館叢書〉、2006年、108頁。ISBN 978-4-486-03157-4

参考文献 [編集]

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]