第62回朝日新聞社杯競輪祭

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第62回朝日新聞社杯競輪祭
小倉競輪場・GI
レース詳細
開催日 2020年11月18日) 〜 23日
レース結果
優勝  郡司浩平 (神奈川)
2位  平原康多 (埼玉)
3位  稲川翔 (大阪)
2019
2021

第62回朝日新聞社杯競輪祭は、2020年11月18日<>〜23日<>まで、小倉競輪場福岡県北九州市)で行われた競輪のGI競走である。優勝賞金3.450万円(副賞含む)[1]

KEIRINグランプリ2020への道のり[編集]

当大会は、当年12月30日平塚競輪場で行われる、KEIRINグランプリ2020の出場権をかけた最後の一戦となる。当大会開幕直前までに、同レースへの優先出場権を得た選手は以下の3名[2]

清水裕友 第34回読売新聞社杯全日本選抜競輪 優勝 (賞金3位)
脇本雄太 第70回高松宮記念杯競輪第29回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント 優勝 (賞金2位)
松浦悠士 第63回オールスター競輪 優勝 (賞金1位)

なお、5日目の準決勝終了時点で、今大会では清水は二次予選敗退[3]、脇本は初日一次予選1で落車棄権[4]、松浦は準決勝で失格[5]となり、決勝には本年のGIタイトルホルダーが一人もいないという状況となった[6]

開催前の時点で、グランプリ出場権を賭けて残りの6名については、賞金順では、4位の平原康多、5位の郡司浩平は決勝戦メンバーでは誰が優勝しても逆転されることがなく確定。6位の佐藤慎太郎、7位の和田健太郎は完走で確定となる。ただ、8位の守澤太志、9位の山田英明は決勝の結果次第となる。決勝戦メンバーでは、10位新田祐大と11位古性優作は2着以上なら逆転で確定となり、14位諸橋愛と17位稲川翔も2着以上で可能性が出る。GI決勝戦に初めて乗った松井宏佑[7]鈴木庸之[8]は優勝のみ出場権を獲得できる[6]

決勝戦の結果を受けて、KEIRINグランプリ2020の出場権を獲得した正選手9名は、清水裕友(山口)、脇本雄太(福井)、松浦悠士(広島)、郡司浩平(神奈川)、平原康多(埼玉)、佐藤慎太郎(福島)、和田健太郎(千葉)、新田祐大(福島)、守澤太志(秋田)に決まった。なお、補欠は山田英明(佐賀)[9]

レースプログラム[編集]

6日間で各5走。

1次予選では各2走して、着順に応じたポイント(数値設定は前回大会と同じ)の合計上位選手が、4日目の2次予選に進出(1-9位はダイヤモンドレースへ)。

1着 2着 3着 4着 5着 6着 7着 8着 9着 棄権
1走 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
2走 13 11 9

結果的に進出ボーダーラインは、2次予選Aが14ポイント、2次予選Bが12ポイントとなった[10]

大会前半3日間の9-12Rには、AとBの2グループに分かれたガールズケイリンガールズグランプリ2020トライアルレース)が組み込まれ、ガールズグランプリ2020の出場者7名が決定する。

昨年とは異なり、4・5日目は最終12Rが勝ち上がり戦になるように変更されている。

18(水) 19(木) 20(金) 21(土) 22(日) 23(月
1R 1次予選
1
1次予選
1
1次予選
2
選抜 一般 一般
2R
3R
4R 選抜 選抜
5R 1次予選
2
6R 2次予選
B
7R 特選 特選
8R
9R L予選1(B) L予選2(B) L選抜 2次予選
A
10R 準決勝 特秀
11R L予選1(A) L予選2(A) L決勝(B)
12R L決勝(A) DMR 0決勝0

決勝戦[編集]

競走成績[編集]

車番 選手 登録地
着差 決まり手 上がり
(秒)
H/B 特記
[13]
1 99 郡司浩平  神奈川 SS 捲り 11.5 B 走注(斜行)(内圏線)
2 33 平原康多  埼玉 SS 1/2車輪 捲り 11.2
3 88 稲川翔  大阪 S1 2車身 11.5
4 55 諸橋愛  新潟 S1 1/4車輪 11.4 走注(押圧)
5 1 新田祐大  福島 SS 3/4車身 11.4 S
6 2 古性優作  大阪 S1 1/4車輪 11.7 走注(押上げ)
7 77 和田健太郎  千葉 S1 1車身 11.5
8 66 鈴木庸之  新潟 S2 7車身 12.5 走注(押圧)×2
9 44 松井宏佑  神奈川 S1 9車身 13.3 JH

配当金額[編集]

  • 上段:複式、下段単式
2枠連
2車連 3連勝 ワイド
49,120票 142,327票 754,480票 83,410票
3=6 1,270円 (7) 3=9 1,510円 (7) 3=8=9 10,340円 (29) 3=9
8=9
3=8
470円0 (6)
1,080円 (12)
2,120円 (22)
6-3 1,930円 (9) 9-3 2,200円 (8) 9-3-8 26,820円 (79)
83,443票 1,291,878票 [12] 10,733,637票 計 13,138,295票

レース概略[編集]

[14][15][16]

特記事項[編集]

  • 前年同様、競輪祭期間中の昼間には「KEIRINフェスティバル」を実施。前半3日間(11月18日〜20日)は西武園競輪場福井競輪場で、後半3日間(11月21日〜23日)は松山競輪場前橋競輪場で、それぞれ開催。本年はオール7車立てとして行われた以外は、前年と同様にFI開催として行われた。
  • 決勝戦の地上波中継は、テレビ東京TXN系列 全6局ネット》が20:00 - 20:50に、『なんでアナタは競輪場へ?第62回朝日新聞社杯 競輪祭(GI)決勝戦』として放送(BSテレ東でも、同時刻で放送)[17][18][19]。メイン司会は平子祐希アルコ&ピース)、ほか土田晃之野呂佳代福田典子(テレビ東京アナウンサー)がテレビ東京のスタジオから出演、レース実況は板垣龍佑(テレビ東京アナウンサー)、解説は中野浩一がそれぞれ担当。前半は競輪場に足を運ぶ競輪ファンにインタビューと密着取材を行い[注 2]、終盤にて選手入場の場面から決勝戦の生中継を行った[21](放送時間の関係で、優勝した郡司浩平のインタビューは無かった)。
  • 本場では入場者数を制限した中での開催であったが、シリーズ六日間の総売上額は114億9406万4300円となり、目標の110億円を上回った[22][23]。前年度(第61回)比で129.7%と大幅プラスとなり、また6日間かつナイター開催へと移行した初年度の第60回で記録した106億円も上回った。なお、競輪祭の売り上げが114億円を超えたのは、2009年1月の第50回大会以来11年ぶりだった。

競走データ[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 実際には、最終日の1,395名が最高だった。なお、2014年の第29回読売新聞社杯全日本選抜競輪の最終日2,542名も下回り競輪のGI開催としては最終日の入場者数ワーストとなっている。
  2. ^ インタビューした人の中には、当時大学生で、二人一緒で競輪場に訪れていたという昼田達哉矢部駿人がいた。二人とも「競輪選手を目指している」と言い、ちょうど日本競輪選手養成所第121回生の入所試験を受けたあとで、放送当日は第1次試験に合格した様子が放映された。なお、のち二人とも第2次試験にも合格し[20]養成所に入所した。養成所を卒業した2022年3月に選手会岡山支部所属の競輪選手(121期)として登録され、新人戦を経て同年7月より本格デビューした。

出典[編集]

  1. ^ 郡司浩平 初タイトル手に地元GPへ進撃/小倉G1 - 日刊スポーツ、2020年11月24日
  2. ^ グランプリ&ガールズGP 出場権争いの行方/小倉 - 日刊スポーツ、2020年11月18日(選考適用賞金)
  3. ^ 2020年11月21日 レース詳細/11R”. Rakuten Kドリームス (2020年11月21日). 2020年11月22日閲覧。
  4. ^ 2020年11月18日 レース詳細/8R”. Rakuten Kドリームス (2020年11月18日). 2020年11月22日閲覧。
  5. ^ 2020年11月22日 レース詳細/11R”. Rakuten Kドリームス (2020年11月22日). 2020年11月22日閲覧。
  6. ^ a b “古性優作と新田祐大は決勝2着でGP出場/小倉G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年11月23日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202011230000157.html 2020年11月23日閲覧。 
  7. ^ a b 【GI競輪祭】松井宏佑「準決の分まで、決勝は出し尽くしたい」 - 東スポ、2020年11月22日
  8. ^ a b 【GI競輪祭】鈴木庸之「嫁も喜んでくれていると思う」 - 東スポ、2020年11月22日
  9. ^ “平塚グランプリ出場選手決定!最終切符は守沢太志に”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年11月23日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202011230000978.html 2020年11月23日閲覧。 
  10. ^ https://web.archive.org/web/20201120130139/https://keirin.kdreams.jp/graderace/keirinsai/ranking/
  11. ^ ニッカンPDF新聞 最終日
  12. ^ a b レース詳細 2020年11月23日 12R - Kドリームス
  13. ^ 結果・検車場レポート - 日刊プロスポーツ新聞社 プロスポーツWeb
  14. ^ “郡司浩平G1初V!番手まくりで悲願達成/小倉G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年11月23日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202011230000812.html 2020年11月23日閲覧。 
  15. ^ 『第62回朝日新聞社杯競輪祭(GI)レポート』 最終日編 - KEIRIN.JP
  16. ^ http://wm.st.keirin.jp/wm-keirin81/20201123-81-05-12-01-00.mp4
  17. ^ テレビ放送予定
  18. ^ なんでアナタは競輪場へ? 第62回朝日新聞社杯競輪祭(GI)(テレビ東京、2020/11/23 20:00 OA)の番組情報ページ - テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)
  19. ^ なんでアナタは競輪場へ? ~第62回 朝日新聞社杯 競輪祭(G1)決勝戦 - テレビ東京
  20. ^ 日本競輪選手養成所第121回(男子)選手候補生入所試験合格者名簿 - 日本競輪選手養成所、2021年1月14日
  21. ^ 「なんでアナタは競輪場へ?」 2020年11月23日(月)放送内容”. 価格.com(テレビ紹介情報) (2020年11月23日). 2020年11月24日閲覧。
  22. ^ “郡司初の競輪王 【小倉】”. 西日本スポーツ (西日本新聞社). (2020年11月24日). https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/666952/ 2020年11月24日閲覧。 
  23. ^ “総売上114億円 目標を上回り前年比129%/小倉G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年11月23日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202011230000993.html 2020年11月24日閲覧。 

外部リンク・参考文献[編集]

朝日新聞社杯競輪祭
前回 (2019年 第62回朝日新聞社杯競輪祭
2020年
次回(2021年
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