松浦悠士

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松浦 悠士
Yuuji Matsuura
個人情報
本名 松浦 悠士
まつうら ゆうじ
生年月日 (1990-11-21) 1990年11月21日(33歳)
国籍 日本の旗 日本
身長 168.0cm
体重 73.0kg
チーム情報
所属 日本競輪選手会広島支部
期別 98期
分野 競輪
役割 選手
特徴 自在
プロ所属チーム
2010 -
日本競輪選手会広島支部
グランツール最高成績
主要レース勝利
GP KEIRINグランプリ 2023
GI 競輪祭 2019
GI オールスター競輪 2020
GI 日本選手権競輪 2021
GII ウィナーズカップ 2020 2023
GII サマーナイトフェスティバル 2021 2022 2023
最終更新日
2024年2月11日

松浦 悠士(まつうら ゆうじ、1990年11月21日 - )は、広島県広島市出身[1]競輪選手日本競輪学校(当時。以下、競輪学校)第98期生。日本競輪選手会広島支部所属。師匠は脇田良雄(広島・66期)。

来歴[編集]

進学した広島市立広島工業高等学校[2]では水泳部がなかったため自転車競技部に入部[3]

2007年全国高校総体4km速度競走で第8位、第63回国民体育大会4km速度競走で第7位。

2010年3月に競輪学校を在校成績13位で卒業。7月13日熊本競輪場でデビュー(1着・3着・2着)。

2016年3月第69回日本選手権競輪名古屋競輪場)にてGI初出場。

2019年2月第34回読売新聞社杯全日本選抜競輪別府競輪場)にてGI初の決勝進出。11月第61回朝日新聞社杯競輪祭小倉競輪場)にてGI初制覇[4][5]。広島勢で特別競輪(GI)を制覇したのは古田泰久が第17回全国都道府県選抜競輪1960年一宮競輪場)で優勝して以来、59年ぶりであった[6]。また、広島勢として1988年大会佐古雅俊以来[7]となるKEIRINグランプリ出場を決めた[8]ほか、S級S班(2008年に創設)入り(2020年)は広島勢で初となった。

2020年は、3月の第4回ウィナーズカップ福井競輪場)を制覇。そして8月の第63回オールスター競輪名古屋競輪場)決勝で、原田研太朗の打鐘前の逃げの追走から最終1角で脇本雄太の捲りに合わせて番手捲り。一度は脇本に前に出られるものの、バックから2センターにかけて脇本と壮絶なもがき合い。4角でついに内から力勝負を制してそのまま優勝。自身2つ目となるGIタイトルを獲得した[9]。日刊スポーツ新聞社制定「第34回競輪年間三賞」では技能賞に選ばれた[10]

2021年は、5月の第75回日本選手権競輪京王閣競輪場)決勝で清水裕友の後ろから抜け出したものの、松浦を含め3人がほぼ同時にゴール。写真判定の結果、微差で1着となり優勝、同年は早くも年間獲得賞金が1億円を超えた[11]

2022年、7月の第18回サマーナイトフェスティバル玉野競輪場)決勝では、先行となった犬伏湧也の番手から抜け出し、別線から捲りで追い込む岩本俊介を制して優勝。2021年に続き連覇となり、これは2005年のサマーナイトフェスティバル初開催から史上初のこととなった。そのため獲得賞金ランキング2位でグランプリに出場した。

2023年、3月の第7回ウィナーズカップ(別府競輪場)で、3年ぶり2度目の優勝[12]。 7月の第19回サマーナイトフェスティバル函館競輪場)では、初連携となった脇本雄太の番手から直線での差しが決まり優勝、3連覇を達成し、獲得賞金5位でKEIRINグランプリに出場した。 そして12月30日に行われたKEIRINグランプリ2023立川競輪場)で、連係した清水裕友の捲り不発から切り替え、捲った深谷知広に乗って直線で鋭く差し交わし、悲願のグランプリ制覇を成し遂げた。これにより優勝賞金1億3700万円を獲得して初の年間賞金王(同年は2億5270万7900円を獲得[13]。中国地区所属選手としても初の賞金王)となったほか、それまで加藤慎平が持っていた月間獲得最高賞金額の記録も更新した[14]

主な獲得タイトルと記録[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 【広島GIII】松浦 地元で記念初V - 競輪スポニチ、2018年12月10日
  2. ^ 2019年10月29日付 デイリースポーツ「KEIRIN屋」低迷期に終止符!!今年こそ行くぞ!!広島勢!! - けいりんマルシェ、2019年10月31日
  3. ^ 松浦悠士選手 - けいりんマルシェ、2019年6月21日
  4. ^ “松浦悠士が清水裕友を差し切り悲願G1初制覇/小倉”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2019年11月24日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/201911240000938.html 2019年11月24日閲覧。 
  5. ^ “松浦悠士が三度目の正直V!広島に初タイトル/小倉”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2019年11月25日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/201911250000095.html 2019年11月25日閲覧。 
  6. ^ なお、その間に木村一利が第21回競輪祭1979年)にて全日本新人王のタイトルを獲得している。
  7. ^ 1989年大会では工正信の出場が決定していたが、同大会は直前に中止となり開催されずであった。なお、工はその後もKEIRINグランプリには出場していない。
  8. ^ 【GI競輪祭】松浦悠士が初のGI制覇で競輪王襲名 - YouTube - tokyosportsmovie
  9. ^ “松浦悠士2冠目!今年賞金1億円を突破/名古屋G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年8月17日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202008170000054.html 2020年8月23日閲覧。 
  10. ^ 第34回競輪年間三賞表彰 - 日刊スポーツ
  11. ^ “松浦悠士が歴史的大熱戦制す 3車横一線ゴール、微差+微差/京王閣G1”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2021年5月10日). https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/keiokaku/2021/news/202105100000172.html 2021年5月10日閲覧。 
  12. ^ “松浦悠士が3年ぶり2度目のウィナーズカップ制覇 2着に脇本雄太、3着に守沢太志/別府G2”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年3月21日). https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/winners/2023/news/202303210001271.html 2023年3月21日閲覧。 
  13. ^ 2023年(1 月〜12 月)賞金取得上位30名一覧表(男子)” (PDF). JKA (2024年1月5日). 2024年1月5日閲覧。
  14. ^ “【競輪】松浦悠士5年連続5度目の挑戦で歓喜の涙…KEIRINグランプリ2023”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2023年12月31日). https://hochi.news/articles/20231231-OHT1T51114.html?page=1 2024年1月9日閲覧。 

外部リンク[編集]