沼ノ端

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 北海道 > 苫小牧市 > 沼ノ端
沼ノ端
沼ノ端の位置(北海道内)
沼ノ端
沼ノ端
北緯42度39分51秒 東経141度42分33.32秒 / 北緯42.66417度 東経141.7092556度 / 42.66417; 141.7092556
日本の旗 日本
都道府県 北海道
振興局 胆振総合振興局
市町村 苫小牧市
人口
2017年(平成29年)3月31日現在[1]
 • 合計 98人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
059-1364[2]
市外局番 0144[3]
ナンバープレート 苫小牧
自動車登録住所コード 50 512 0307[4]

沼ノ端(ぬまのはた) は、北海道苫小牧市。この項目では、字沼ノ端から住居表示を実施した東開町(とうかいちょう)、拓勇西町(たくゆうにしまち)、拓勇東町(たくゆうひがしまち)、北栄町(ほくえいちょう)、沼ノ端中央(ぬまのはたちゅうおう)、ウトナイ北(うとないきた)、ウトナイ南(うとないみなみ)についても記載し[5]、沼ノ端地区全般の記述としている。

地理[編集]

沼ノ端地区は勇払平野西側の砂州・砂堆列湿地(湿地)にあり、盛土や人工改変により市街地工業地となっている[6]。北東部で海跡湖のウトナイ湖や丹治沼(白鳥湖)などの湖沼に隣接している[6]。南西部は苫小牧港(西港区)に接している。地区西側(新開町、柳町、明野新町など)の明野南通沿いは、市内最大の商業集積地となっている。また、新千歳空港や札幌方面へのアクセスも良く、地区の東側には日高自動車道が通っている。

河川[編集]

地名の由来[編集]

当地の北方にあるウトナイ沼(ウトナイ湖)の傍らにある土地であることから命名された和名、とされている[7][8]

歴史[編集]

1963年(昭和38年)の苫小牧港(西港)開港以降、右肩上がりの人口や産業の発展に対応しながらも公害を懸念していたため、市内東部地域から離れた西部地域を居住圏とする職住分離の策を採っていた[9]。ところが、土地区画整理事業が追いつかないほど人口が増加し、「苫小牧東部開発計画」の重厚長大を掲げた産業集積が進まなかったことから、1980年代半ばから職住近接の考えを採り入れるようになった[9]。沼ノ端地区は1990年代以降に沼ノ端駅北側(沼ノ端鉄北地区)の宅地開発を積極的に進め[9]、地区の人口は約26,000人(2013年)と10年前のほぼ倍にまで増加した[10]。このため、児童数が急激に増えた小学校は2002年(平成14年)、2007年(平成19年)、2013年(平成25年)に相次いで分離・新設し、2009年(平成21年)には中学校1校を分離・新設した[11]

町名の変遷[編集]

「住居表示」「沼ノ端鉄北地区の新町名対応表」参照[12][13]
実施後 実施年月日 実施前(各町名ともその一部)
東開町1丁目 2007年(平成19年)10月1日 字沼ノ端502〜517番地
東開町2丁目 字沼ノ端543〜555番地
東開町3丁目 字沼ノ端578〜599番地
東開町4丁目 字沼ノ端556〜577番地
東開町5丁目 字沼ノ端528〜542番地
東開町6丁目 字沼ノ端518〜527番地
拓勇西町1丁目 2008年(平成20年)1月26日 字沼ノ端144〜151番地、174〜175番地、341番地
拓勇西町2丁目 字沼ノ端138〜143番地、215番地
拓勇西町3丁目 字沼ノ端181〜182番地、184〜187番地、191〜194番地、221番地、289番地、299〜300番地、326番地
拓勇西町4丁目 字沼ノ端173〜175番地、176〜180番地、195〜198番地、211番地、319〜320番地
拓勇西町5丁目 字沼ノ端214〜217番地、219番地、285番地
拓勇西町6丁目 字沼ノ端218〜220番地、222番地、281番地、325番地
拓勇西町7丁目 字沼ノ端192番地、228番地、283番地、288番地、879番地
拓勇西町8丁目 字沼ノ端214番地、217番地
拓勇東町1丁目 字沼ノ端160番〜163番地、165番地、167〜168番地
拓勇東町2丁目 字沼ノ端152〜159番地、160〜161番地、168〜170番地、341番地
拓勇東町3丁目 字沼ノ端168〜169番地、171〜172番地、199〜201番地
拓勇東町4丁目 字沼ノ端165番地、168番地、196番地、201〜204番地、207番地、336番地、344番地、985番地
拓勇東町5丁目 字沼ノ端204〜209番地
拓勇東町6丁目 字沼ノ端208〜212番地、311番地、984番地
拓勇東町7丁目 字沼ノ端209〜210番地、213番地、217番地、223〜224番地
拓勇東町8丁目 字沼ノ端205〜206番地、209番地、225〜226番地、345番地
北栄町1丁目 字沼ノ端4番地、230番地、234番地、243番地、251番地
北栄町2丁目 字沼ノ端163〜165番地、230番地、234番地、236〜237番地、337番地
北栄町3丁目 字沼ノ端165番地、203番地、230番地、337番地、342番地
北栄町4丁目 字沼ノ端230番地
北栄町5丁目 字沼ノ端230番地
沼ノ端中央1丁目 2012年(平成24年)10月1日 字沼ノ端33番地、255番地、669番地
沼ノ端中央2丁目 字沼ノ端655〜668番地
沼ノ端中央3丁目 字沼ノ端100番地、640〜654番地
沼ノ端中央4丁目 字沼ノ端100番地、623〜639番地
沼ノ端中央5丁目 字沼ノ端619番地、621〜622番地
沼ノ端中央6丁目 字沼ノ端609〜618番地
ウトナイ北1丁目 2014年(平成26年)11月1日 字沼ノ端923番地
ウトナイ北2丁目 字沼ノ端924〜927番地
ウトナイ北3丁目 字沼ノ端928〜932番地
ウトナイ北4丁目 字沼ノ端230番地、933〜939番地
ウトナイ北5丁目 字沼ノ端940〜945番地、960番地
ウトナイ北6丁目 字沼ノ端946〜948番地
ウトナイ北7丁目 字沼ノ端949〜951番地
ウトナイ北8丁目 字沼ノ端952番地
ウトナイ北9丁目 字沼ノ端953番地
ウトナイ北10丁目 字沼ノ端954〜956番地
ウトナイ北11丁目 字沼ノ端957〜959番地
ウトナイ北12丁目 字沼ノ端961〜964番地
ウトナイ南1丁目 字沼ノ端907番地
ウトナイ南2丁目 字沼ノ端908〜909番地
ウトナイ南3丁目 字沼ノ端910〜911番地
ウトナイ南4丁目 字沼ノ端912〜913番地
ウトナイ南5丁目 字沼ノ端914〜915番地
ウトナイ南6丁目 字沼ノ端916〜918番地
ウトナイ南7丁目 字沼ノ端919〜921番地
ウトナイ南8丁目 字沼ノ端922〜922番地

交通[編集]

沼ノ端駅舎兼自由通路(2009年8月)

鉄道[編集]

バス[編集]

道路[編集]

施設[編集]

沼ノ端鉄北地区[編集]

拓勇西町

拓勇東町

北栄町

  • 苫小牧市沼ノ端スポーツセンター[14]
  • 苫小牧市沼ノ端スケートセンター[15]
  • 苫小牧警察署沼ノ端北交番
  • はくちょう幼稚園
  • 第2はくちょう幼稚園
  • タマホーム苫小牧支店
  • 中野倉庫運輸北海道支店
  • 大一興業苫小牧支店
  • フードD 365沼ノ端店(旧沼ノ端食彩館)
  • 西松屋苫小牧沼ノ端店
  • ツルハドラッグ沼ノ端北店
  • マックスバリュ沼ノ端店
  • DCM沼ノ端店

ウトナイ北

ウトナイ南

沼ノ端鉄南地区[編集]

沼ノ端中央

  • 苫小牧市沼ノ端コミュニティセンター
  • 苫小牧市沼ノ端児童センター
  • 苫小牧警察署沼ノ端交番
  • 沼ノ端おひさま保育園
  • 駅前キッズパークはくちょう
  • 苫小牧信用金庫沼ノ端支店
  • 沼ノ端郵便局
  • ホクレンショップ沼ノ端店
  • ツルハドラッグ沼ノ端店
  • 法華寺
  • 沼ノ端神社
  • 士幌町農業協同組合(JA士幌町)苫小牧事業所

東開町

字沼ノ端

  • 苫小牧市消防署沼ノ端出張所
  • 佐川急便苫小牧営業所
  • 日本電溶
  • 大成ロテック苫小牧営業所・日苫工事事務所・苫東アスコン
  • 沼ノ端南工業団地[19]
  • 苫小牧市沼ノ端クリーンセンター
  • 苫小牧市沼ノ端埋立処分場
  • 越智建設リサイクル工場
  • 大同舗道日胆営業所
  • NIPPO苫小牧合材工場
  • 北海道アセチレン本社・工場
  • 三井不動産苫小牧太陽光発電所
  • 北海道丸一鋼管本社・苫小牧工場
  • 石油資源開発(JAPEX)北海道鉱業所
  • 岩倉化学工業本社・EPS工場
  • 北海道曹達本社・苫小牧事業所

脚注[編集]

  1. ^ 苫小牧市 (2017年3月31日). “人口資料・市内町別人口”. 苫小牧市. 2017年4月29日閲覧。
  2. ^ 東開町は059-1301 拓勇西町は059-1302 拓勇東町は059-1303 北栄町は059-1304 沼ノ端中央は059-1305 ウトナイ北は059-1306 ウトナイ南は059-1307
  3. ^ 市外局番の一覧” (PDF). 総務省 (2014年). 2016年1月22日閲覧。
  4. ^ 住所コード検索”. 自動車登録関係コード検索システム. 国土交通省. 2016年1月22日閲覧。
  5. ^ 苫小牧市 町名一覧表” (PDF). 北海道苫小牧市 (2015年11月1日). 2016年1月25日閲覧。
  6. ^ a b 苫小牧地区 2010, pp. 5–6地形の概要
  7. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、73頁。ASIN B000J9RBUY 
  8. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、378頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  9. ^ a b c (2)まちの変容 2013.
  10. ^ (4)地域の今 2013.
  11. ^ また分離? 苫小牧市沼ノ端で小学校が増殖中”. 北海道ファンマガジン. PNG Office (2010年5月28日). 2016年1月22日閲覧。
  12. ^ 住居表示.
  13. ^ 沼ノ端鉄北地区.
  14. ^ 苫小牧市沼ノ端スポーツセンター”. 2016年1月22日閲覧。
  15. ^ 苫小牧市沼ノ端スケートセンター”. 2016年1月22日閲覧。
  16. ^ ウトナイ住宅・商工業団地”. 苫小牧市企業立地ガイド. 北海道苫小牧市. 2016年1月25日閲覧。
  17. ^ 苫小牧トラックステーション”. 北海道トラック協会. 2016年1月25日閲覧。
  18. ^ ウトナイ工業団地”. 苫小牧市企業立地ガイド. 北海道苫小牧市. 2016年1月25日閲覧。
  19. ^ 沼ノ端南工業団地”. 苫小牧市企業立地ガイド. 北海道苫小牧市. 2016年1月25日閲覧。

参考資料[編集]

外部リンク[編集]