家入一真

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いえいり かずま
家入 一真
2014年1月26日、東京都渋谷区にて
生誕 1978年12月28日(35歳)
日本の旗 日本 福岡県
出身校 福岡県立玄界高等学校中退
職業 実業家政治活動家
公式サイト
IEIRINET

家入 一真(いえいり かずま、1978年12月28日 - )は、日本実業家であり、株式会社paperboy&co.創業者。また、政治活動家でもある。福岡県出身。

来歴[編集]

福岡県立玄界高等学校を高校1年時にいじめを原因に中退し3年間ひきこもりとなり、大学入学資格検定に合格し地元の美術大学にも合格するものの通わなかった[1]。芸大美大受験の予備校である美術研究所画塾卒業。

デザイン会社に入社。在職中にウェブサイトデザインに興味を持ち、ウェブデザインの技術的知識を身に付けようとコンピュータのシステム会社に転職し技術を習得する。その後、株式会社paperboy&co.を創業、29歳の時にジャスダック市場へ最年少で上場した。

現在は、株式会社paperboy&co.を退任し、シリアルアントレプレナー(連続起業家)として、クラウドファンディングサイトを運営している「株式会社ハイパーインターネッツ」取締役。スマートEC運営「BASE株式会社」共同創業取締役。カフェプロデュース・運営「partycompany Inc.」代表取締役。スタートアップベンチャー投資「partyfactory Inc.」代表取締役、モノづくり集団「Liverty」代表など、さまざまな業種のベンチャー企業に参画している。また、「起業」「モノづくり」「新しい働き方」「これからの生き方」「引きこもり」などをテーマとした講演を多数おこなっている。

「現代の若者たちの駆け込み寺」(シェアハウス)として「リバ邸」を全国に作るなど、リアルやネットを問わず、カフェやウェブサービスなど人の集まる場を創っている。

都知事選出馬後、政治団体「インターネッ党」を立ち上げ、政治活動を始めた。

略歴[編集]

  • 2001年10月23日 - 合資会社マダメ企画を資本金30万円で設立
  • 2003年1月10日 - 有限会社paperboy&co.を出資金300万円で設立し、合資会社マダメ企画の事業を継承
  • 2004年3月2日 - 有限会社paperboy&co.が株式会社に組織変更
  • 2007年9月11日 - 第5回Webクリエーション・アウォード Web人賞受賞
  • 2008年
    • 5月19日 - 自身がオーナーのカフェ「HI.SCORE Kitchen」を渋谷にオープン
    • 12月19日 - 株式会社paperboy&co.がジャスダックに上場
  • 2009年
    • 3月25日 - 株式会社paperboy&co.代表取締役社長を退任、同社代表取締役CCOに就任
    • 10月23日 - 渋谷区上原(代々木上原)にレストラン「入 iri 365/table」をオープン
    • 11月20日 - 目黒区青葉台(中目黒)にカフェ「ラウンジ ie」をオープン
  • 2010年3月23日 - 株式会社paperboy&co.代表取締役CCOを退任、同社取締役(非常勤)に就任
    • 4月15日 - 株式会社パーティカンパニーを設立し、同社代表取締役に就任
    • 7月 - 渋谷区渋谷にカフェ「オンザコーナー」をオープン
  • 2011年
    • 1月12日 - キャンプファイヤーを運営する株式会社ハイパーインターネッツを設立し、代表取締役に就任
  • 2012年
    • 1月 - 株式会社パーティファクトリーを設立し、代表取締役に就任
    • 5月 - Livertyを設立し、代表に就任。
    • 8月 - creww株式会社を設立し、共同創業取締役に就任
    • 12月 - BASE株式会社を設立し、共同創業取締役に就任(現職)
  • 2014年

人物[編集]

趣味はインターネット、カメラ、読書。

妻と子供(一男一女)との4人家族である。妻とはインターネットのコミュニティサイトで知り合いメールを通して交際を始めた。その後、彼女の高校卒業と同時に同棲を始め、家入が22歳で彼女が18歳の時に結婚する[4]

個人的に「ブクログ」などのアプリの開発も行っており、これらが話題になることも多い(2009年10月8日よりpaperboy&co.の正式な運営サービスとなっている。)。

また、日経新聞ITmedia NEWSといった雑誌・新聞・Webサイトのインタビューを受けることが多く、過去には内閣メールマガジンに寄稿したことがある。

株式会社カヤック代表取締役の柳澤大輔、株式会社ドリコム代表取締社長の内藤裕紀安藤美冬などと交友が深い。

studygift[編集]

studygiftは、学生を支援する為に、2012年5月に設立されたプロジェクト。理念は「従来の"どんな人にいくら渡るのか解りにくい寄付"では無く、"この人に共感するから支援"を実現すべくオープンした学費支援プラットフォーム」[5]。『Livertyプロジェクト』によるクラウドファンディング型学費支援プラットフォーム『studygift(スタディギフト)』を、ブロガーのヨシナガと共同で立ち上げた[6]

事例[編集]

当時、Google+において、フォロワー数日本一の早大生として有名であった早稲田大学3年生の女子大学生[7]。この女性から、家入一真は、「成績不振を理由に日本学生支援機構などからの奨学金を打ち切られ、大学に通えなくなっている。」という話を聞き、信じた [8]。「苦学生を救いたいという思い」から、彼女の「復学」への支援を呼びかける為、2012年5月17日にサービスを開始した。サービス開始時、「学校に行きたくても学費が払えなくて学校に行けない」という文をサイトに掲載させていた[9]

  • 2012年5月19日、サービス開始から55時間で目標金額を達成した[10]
  • 2012年5月23日、studygiftと早稲田大学が直接話し合うことになった。ここで初めて、この女性が既に退学しているという事実が判明した。早稲田大学は、J-CASTニュースの取材に対し「退学した学生についてこちらからは回答しない」とコメントした。studygiftのサイト上に、「彼女が退学済みであったこと」、「再入学が却下された場合は全額を支援者に返金する。」などの事実が公表される[9]
  • 2012年5月28日、studygiftサイト上で、集めた支援金の全額返金を発表した[11]
  • 2012年6月6日、studygift運営者のヨシナガ氏に、元学生と同居している疑惑が浮上した。ヨシナガ氏は「ルームシェア」と説明している[12]

事実関係の把握後、家入一真は、メディアや支援者からの全ての質問に答えるなど事態の収束に奔走した[8]

評価[編集]

今回の事例について、太田真也弁護士[13]は「退学状態にあったことや、再入学についての説明が不十分であったことは否定できないと思います。特に再入学できない可能性が明らかになった後もその点を明確に説明せず支援を集め続けた点は、かなり問題があると思います」と、この時のstudygiftの問題点を指摘した。これに対して、ヨシナガ氏「復帰できない可能性を承知で支援金を募り続けるという意図はまったくありませんでしたが、返信を急ぐあまり、18日に坂口さんと大学間で行われたという話し合いについて、当初用意していた特別スポンサー様宛へのメールに詳しくご説明を盛り込むことができなかったのは完全にこちらのミスになります」とコメントをした。[14]

  • 批判も多かったが、一部で「家入氏のチャレンジ精神は尊い。リスクを承知で一歩を踏み出す事がどれだけ怖いか」、「studygiftは、一種のデモですよね。良くないなあと思っていても誰もなんにもできてこなかったこと。そこに一石を投じ、世論が動くきっかけを作った」と評価する声もあった[9]

現在[編集]

現在、studygiftは、前回の改善点を生かし、支援を受けたい学生はまずエントリーシートを送付し、その後「トラ選考」という名の面接を通過して、はじめてstudygift掲載となる。という形にリニューアルにされた。選考フローや財務面についてもきちんと説明する[15]

2014年東京都知事選挙[編集]

2014年2月9日投開票の2014年東京都知事選挙に立候補。従来の選挙とは異なるインターネット選挙に取り組み、都知事選の供託金300万円をクラウドファンディングで集めた[16](最終的に集まった額は、7,447,500円)。当初は街頭演説を行わず、選挙事務所も持たず、ツイキャスなどによるネット演説を多用し、政策のすべてをTwitterで公募した[17]。選挙事務所は途中で構え、街頭にも立ったが、ネット中心の活動を街頭にも広げた形だった。結果は88,936票を獲得し、16人中5位であった。

インターネッ党[編集]

2014年2月10日、新しい政治団体「インターネッ党」を立ち上げることを表明した。2020年までに、東京23区の全ての区長選挙に候補者を擁立することを目指す。賛同者には、実業家の堀江貴文、「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳、ジャーナリストの堀潤、編集者の安藤美冬、評論家の宇野常寛が、名を連ねている[3]

主な出演作品[編集]

受賞歴[編集]

  • 2007年 第5回Webクリエーション・アウォード Web人賞[18]
  • 2007年 第1回アソシエイトコンテスト ベストアソシエイト大賞 (WEB本棚サービス「ブクログ」)[19]

著書[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『こんな僕でも社長になれた』、家入一真、p93
  2. ^ “2014東京都知事選 候補者一覧”. 朝日新聞. (2013年1月23日). http://www.asahi.com/senkyo/2014tochijisen/kouho/ 2014年1月23日閲覧。 
  3. ^ a b “家入一真氏が「インターネッ党」設立 東京23区の全区長選に候補者擁立へ”. The Huffington Post. (2014年2月10日). http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/10/internet-party_n_4757952.html 2014年6月10日閲覧。 
  4. ^ ITmedia News (2006年3月20日). “ひきこもりから IT社長に “paperboy”の軌跡”. 2010年5月3日閲覧。
  5. ^ [1] studygiftトップページ
  6. ^ studygift
  7. ^ ネタりか普通の女子大生がなぜ、Google+で「日本一」になったのか
  8. ^ a b studygift債権者説明会
  9. ^ a b c J-Castニュース2012年5月25日 「お金下さい!」女子学生に批判集中 「学費集め」サービス、第1号で早くも挫折
  10. ^ [2]studygiftサポーター会議議事録2ページ
  11. ^ [3]studygiftサポーター会議議事録3ページ
  12. ^ J-Castニュース 2012年6月6日 女子学生との「交際疑惑」などについて 学費支援のstudygift運営者が釈明
  13. ^ 神田のカメさん法律事務所
  14. ^ ねとらぼ2012年5月25日studygiftはなぜ暴走したか 「説明不足」では済まされない疑念、その中身
  15. ^ 学費支援プラットフォーム「studygift」が再始動 “炎上”の反省踏まえ、選考フローや財務面を透明化 - ねとらぼ 2013年10月22日配信
  16. ^ ホリエモンからの借金も楽々返済…家入氏に集まる人と金 - dot. 2014年2月5日配信
  17. ^ 家入一真に聞く「都知事になって何をしたいの?」異例の選挙戦術、具体的政策は対話で - Business jounal 2014年2月5日配信。
  18. ^ Webクリエーション・アウォード. “第5回Webクリエーション・アウォード受賞者”. 2010年4月11日閲覧。
  19. ^ Amazon.co.jpアソシエイト・プログラム (2007年5月16日). “第1回アソシエイトコンテスト 受賞サイト”. 2010年5月3日閲覧。

外部リンク[編集]