ワニガメ

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?ワニガメ
ワニガメ
ワニガメ Macrochelys temminckii
保全状態評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
ファイル:Status iucn2.3 VU.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : カミツキガメ上科 Chelydridea
: カミツキガメ科 Chelidridae
: ワニガメ属 Macrochelys
Gray, 1856
: ワニガメ M. temminckii
学名
Macrochelys temminckii
(Troost, 1835)
和名
ワニガメ
英名
Alligator snapping turtle

ワニガメ(鰐亀、Macrochelys temminckii)は、爬虫綱カメ目カミツキガメ科ワニガメ属に分類されるカメ。本種のみでワニガメ属を形成する。特定動物種類名証明書の添付が必要な生物要注意外来生物

目次

[編集] 分布

アメリカ合衆国南東部固有種

[編集] 形態

最大甲長80cm。体重80kgに達する大型のカメで、現生の淡水産カメとしては世界最大である。甲羅はマタマタのような規則的な凹凸がある。尾も長く後方へ伸びる。さらに肋甲板縁甲板の間にさらに1列の甲板(通常は4対)がある。この上縁甲板は化石種には存在するが、現生種ではワニガメが唯一この原始的形態を残している。

また、口の中にアカムシに似た小さな赤色の突起が1対あり、餌を捕食する際はこの突起を揺り動かし疑似餌として餌を誘い込むことが知られている。

外見はカミツキガメに似ているが、さらに大型で、頭も大きい。カミツキガメが攻撃性が強いのに対し、神経質な性質とされている。怒りやすいカミツキガメに対し、ワニガメはあまり怒らないため普段はカミツキガメ程の危険はないが、カミツキガメより大型で力も強く、首は背面まで伸びるため、空腹時や怒らせた場合こちらの方が危険である。見た目に反し、いざという時には素早く動ける。

[編集] 生態

等に生息する。産卵以外、生涯の殆どの時期を水中であまり動かずに過ごす。寿命は50年ほどとみられる。

食性は雑食性で魚類両生類爬虫類、小型哺乳類昆虫類甲殻類貝類果実等を貪欲に捕食する。顎の力は非常に強く300kg近い力を持ち、堅い食物も噛み砕いて食べてしまう。飼育下では慣らすことにより各種ドライフードやドッグフード等も普通に食べて生育するため、必ずしも高価な生き餌を用意する必要はない。

繁殖形態は卵生で、水辺に穴を掘って1回に8-52個の卵を産む。

幼体時から口の中に疑似餌を持ち、それを盛んに用いて小魚を補食して成長する。しかし、幼体時にはとてもあでやかな色をしているが、成長するに従って、色彩は失われ、捕食することが難しくなっていくとされる。

天敵は小ガメの頃は肉食性の鳥類アライグマに捕食され、中型の個体もワニに捕食されるが、成体となると、人間以外には殆ど天敵はいなくなると思われる。

[編集] 人間との関係

種小名 temminckiiコンラート・ヤコブ・テミンクへの献名

大映特撮映画ガメラ』シリーズに登場する怪獣ガメラのモデルとされる。

マタマタと並び、その独特の姿から、安易に購入されては動きが少ないために早々に飼い飽きられる外国産カメの代表格である。人気もあるが、長寿で大きく成長するうえ、噛まれると非常に危険(高確率で不可逆的身体損傷を被る)なので、飼育するには相応の装備と覚悟、さらに卵や子ガメのうちから飼育するなら後継者も必要である。

甲長30〜40センチくらいになると市販のアクアリウム用水槽などは簡単に割ってしまうため、強度や厚みを増した特注のガラス水槽や特殊樹脂(FRP等)製の専用水槽が不可欠である。蓋も同様に強度の保証されたものを用い、錠前や鎖で施錠する。また、飼育水の交換は日常の世話の中で最も危険を伴う作業であり、なるべくカメに触れず近寄らず交換できる工夫が必要である。服装にも気を付け、特に、裸足やサンダル姿での作業は絶対に避けたい。

カミツキガメと同様、2000年12月から動物愛護法により特定動物に指定され、日本国内での飼育は各地方自治体の許可が必要となっている。

しかし、持て余した飼い主による捨てガメは後を絶たず、1990年代後半頃からは年に数度ほどの割合で日本国内で巨大なワニガメが発見され、その度にマスコミを騒がせる事態となっている。

2006年6月11日午前7時頃、東京都台東区上野恩賜公園にある不忍池近くで、産卵中のワニガメが通行人により発見され、近くの交番に届け出られた。届け出を受けた警視庁・上野署員3人が駆けつけ、ワニガメは間もなく捕獲された。 

他にも、2008年7月15日午後4時頃、兵庫県姫路市にある夢前川で、釣りにきていた男性が体長60センチ、体重20キロのワニガメを発見し、110番通報した。その後通報を受けた飾磨署員らが捕獲した。日本国内の自然界での産卵が確認されたことで、繁殖による人などへの危害や、生態系への影響が懸念される。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 参考文献

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、136頁。
  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、179頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類』、小学館、2004年、67頁。
  • 海老沼剛 『水棲ガメ2 アメリカ大陸のミズガメ』、誠文堂新光社、2005年、64-65頁。

[編集] 外部リンク