プラユット・チャンオチャ
プラユット・チャンオチャ ประยุทธ์ จันทร์โอชา | |
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生年月日 | 1954年3月21日(70歳) |
出生地 | タイ ナコーンラーチャシーマー県 |
出身校 |
タイ王国防衛大学 チュラチョームクラオ陸軍士官学校 |
所属政党 | タイ団結国家建設党 |
配偶者 | ナラポーン・チャンオチャ |
サイン | |
在任期間 | 2023年11月29日 - 現職 |
国王 | ラーマ10世 |
内閣 |
第一次プラユット内閣(軍事政権) 第二次プラユット内閣(民選) |
当選回数 | 1回 |
在任期間 |
2014年5月22日 - 2014年8月24日(権限代行) 2014年8月25日 - 2023年8月23日 2022年8月24日から9月30日までは一時停職 |
国王 |
ラーマ9世 ラーマ10世 |
在任期間 | 2014年5月22日 - 2019年7月16日 |
国王 |
ラーマ9世 ラーマ10世 |
内閣 |
アピシット内閣 インラック内閣 ニワットタムロン暫定内閣 |
在任期間 | 2010年10月1日 - 2014年9月30日 |
国王 | ラーマ9世 |
プラユット・チャンオチャ ประยุทธ์ จันทร์โอชา | |
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生誕 |
1954年3月21日(70歳) タイ ナコーンラーチャシーマー県 |
所属組織 | タイ王国陸軍 |
軍歴 | 1972年 - 2014年 |
最終階級 | 大将 |
除隊後 | 政治家 |
プラユット・チャンオチャ(タイ語: ประยุทธ์ จันทร์โอชา, ラテン文字転写: Prayuth Chan-o-cha[2]、アユタヤ語声/prā.jút tɕān.ʔōː.tɕʰāː/, クルンテープ語声/pɹɐ̄.ʒʊ́t̚. ʦɐ̄n.ōːʊ.ʃɐ̄ː/、1954年3月21日 - 〈日本国外務省による表記[2]はプラユット・ジャンオーチャー〉)は、タイ王国の軍人(陸軍大将)、政治家。首相(第37代)。また首相任期上限の解釈をめぐって2022年に一時職務停止となった際には国防大臣を務めた。広くタイでは、愛称であるトゥー(タイ語:ตู่)や、トゥーおじさん(タイ語:ลุงตู่、ルン・トゥー)と呼ばれることが多い。[3][4]
2014年の軍事クーデターにより、2019年3月の総選挙での民政復帰までは軍事政権(軍政)トップの地位にあり、国家平和秩序評議会(NCPO)議長や首相[5]を兼務していた。
経歴
[編集]2014年5月20日、前年から続いていたタイ反政府デモを巡って、陸軍司令官として戒厳令を発令した[6]。その2日後の5月22日、「国家平和秩序評議会(NCPO)」を結成して軍事クーデターを決行し、同国の実権を掌握した。ニワットタムロン首相代行率いる文民政権を打倒した。これにより、約3年間続いていたタイ貢献党によるタクシン元首相派政権が崩壊した。
同年8月25日、タイ国王ラーマ9世からの任命を受けて正式に第37代首相に就任した[5][7]。
2015年2月[8]と2022年5月[2]に来日して日タイ首脳会談などのため来日。
2019年3月24日の総選挙ではプラユット率いる国民国家の力党は115議席で第2党となり、同年5月下旬の時点では、少数政党の協力を経て引き続き首相を務める見通しとなっていた[9]。その後、6月5日のタイ王国国会上下院合同による首相指名選挙に於いてプラユットが500票を獲得してタイ王国首相に選出され、6月11日に就任した[10]。7月16日、新政権閣僚が国王ラーマ10世への宣誓式を実施し、正式に国民国家の力党を中心とした19政党による連立政権が発足。これにより、国家平和秩序評議会(NCPO)は解散となり、自動的に議長の任が解かれた。
プラユットは、権威主義的な手法で言論を弾圧したと評される[11] 。2020年に同氏の辞任や王室改革を求めるデモが若い世代を中心に盛り上がると、王室への侮辱を罰する「不敬罪」を3年ぶりに適用したほか、新型コロナウイルス対策の非常事態宣言に基づく集会禁止命令を全土に出し、デモを取り締まった[11]。タイの人権派弁護士団体によると、2020年7月から2023年1月にかけて、約1900人が政治的な理由で訴追されたという[11]。
2021年3月9日、閣議後の記者会見で、報道陣からの内閣改造に関する質問にいら立ち、新型コロナウイルス対策用のアルコール消毒液を記者らに噴射する暴挙を起こした[12][13][14]。
2021年4月26日、プラユットが政府の会議中に衛生マスクを着用していなかったとして、バンコク都から罰金6000バーツ(約2万円)を科された[15][16]。
2022年、野党勢力はプラユットが8月25日以降も首相を継続するのは首相任期を8年に制限した憲法に違反するとして憲法裁判所に提訴。プラユット支持者側は、8年間のカウントは新憲法が施行された2017年か、あるいは総選挙に勝利した2019年が起点と主張したが、8月24日に憲法裁判所はプラユットを一時的に停職とする判断を下し[17]、このためプラウィット・ウォンスワン副首相が首相代行に就任した[18]。ウォンスワン暫定内閣では国防大臣として閣内にとどまり、9月30日に憲法裁判所が、プラユットの任期は現行憲法が発効した2017年4月6日よりカウントするべきとし、未だ上限に達していないと判断。首相任期が継続しているとの判決を出した[19][20][21]。
2022年12月6日には記者団に対して、2025年まで続投したい意向を表明した[22]。しかし2023年5月14日に執行した総選挙で連立与党は振るわず野党・前進党とタイ貢献党で過半数を制され[23]、この時点で首相続投は事実上不可能となった。7月11日には政界からの引退を表明した[24]。8月22日にセター・タウィーシンが首相に任命され、プラユット政権は終焉した。9月5日にはセターが国王宣誓式に臨んで首相就任を宣誓し、新政権が正式に始動した[25]。
脚注
[編集]- ^ “タイ基礎データ”. 外務省. 2023年6月9日閲覧。
- ^ a b c プラユット・ジャンオーチャー・タイ王国首相兼国防大臣の訪日 日本国外務省(2022年5月23日)2023年1月3日閲覧
- ^ “Top Adviser to HM King Showers Praises on Junta”. web.archive.org (2016年3月4日). 2023年9月23日閲覧。
- ^ “ใครเริ่มเรียก ‘ลุงตู่’ คนแรก ? ดังข้ามปี ชื่อนี้ที่มา ไม่ธรรมดา !!”. マティチョン・ウィークリーより参照. 2023-0924閲覧。
- ^ a b 「タイ、文民から暫定首相 民政復帰へ環境整備」日本経済新聞(2014年5月26日)2023年1月3日閲覧
- ^ タイ国軍、戒厳令発令…「クーデターと異なる」[リンク切れ]読売新聞
- ^ 「プラユット司令官、タイ首相に就任 役職兼任し権力集中」[リンク切れ]朝日新聞(2014年8月25日)
- ^ “日・タイ首脳会談”. 外務省 (2015年2月9日). 2015年2月25日閲覧。
- ^ “タイ、小政党が親軍勢力を支持 暫定首相続投の可能性高まる”. 日経電子版. 日本経済新聞社. (2019年5月14日) 2019年5月26日閲覧。
- ^ “タイ、プラユット氏を首相に選出 親軍政の連立政権発足へ”. Reuter Japan. Thomson Reuter. (2019年6月6日) 2019年6月6日閲覧。
- ^ a b c 「タイ下院解散、総選挙へ 投票5月に 国軍影響排除には野党大勝が条件」『日本経済新聞』2023年3月21日朝刊、国際面。
- ^ 「タイ首相 いら立って暴挙?」[リンク切れ]テレビ東京ニュース(2021年3月10日閲覧)
- ^ 「タイ首相、記者に消毒液を噴射 会見で質問にいら立ち」[リンク切れ]沖縄タイムス(2021年3月10日閲覧)
- ^ 「動画:タイ首相、記者らに消毒液噴射 質問にいら立ち」AFPBB News(2021年3月10日)2023年1月3日閲覧
- ^ “Thailand's prime minister fined for breaking face mask rule” (英語). AP NEWS (2021年4月26日). 2021年8月22日閲覧。
- ^ “Thai prime minister fined $190 for not wearing face mask” (英語). Reuters (2021年4月26日). 2021年8月22日閲覧。
- ^ “タイ憲法裁、プラユット首相の職務停止 任期見直し巡り”. ロイター. (2022年8月24日 5:00 午後) 2022年10月1日閲覧。
- ^ “Prayuth Chan-ocha: Thai court suspends PM and coup leader”. BBC News. BBC. (2022年8月24日) 2022年8月25日閲覧。
- ^ “ด่วน “บิ๊กตู่” เป็นนายกรัฐมนตรีต่อ ศาลรัฐธรรมนูญวินิจฉัย ยังไม่ครบ 8 ปี” (タイ語). ไทยรัฐ (2022年9月30日). 2022年9月30日閲覧。
- ^ “Thai Prime Minister Prayuth can continue in office, court rules”. アルジャジーラ. (2022年9月30日) 2022年9月30日閲覧。
- ^ “タイ首相職務復帰へ、憲法裁が任期上限超えていないと判断”. ロイター. (2022年9月30日 6:12 午後) 2022年10月1日閲覧。
- ^ タイ首相、下院選後の続投に意欲 「25年まで可能」日本経済新聞(2022年12月6日)2023年1月3日閲覧。
- ^ “反軍革新系が第1党 野党で過半数、与党議席減―タイ総選挙、連立調整へ”. 時事ドットコム. 時事通信. (2023年5月15日) 2023年7月12日閲覧。
- ^ “タイのプラユット首相、政界からの引退を表明”. CNN.co.jp. CNN. (2023年7月11日) 2023年7月12日閲覧。
- ^ “11党の大連立政権が正式始動 タイ新首相セター氏が国王を前に宣誓”. 朝日新聞. (2023年9月5日) 2023年9月7日閲覧。
軍職 | ||
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先代 アヌポン・パオチンダ |
タイ王国陸軍司令官 第37代:2010年 – 2014年 |
次代 ウドムデート・シタブット |
公職 | ||
先代 (新設) |
タイ国家平和秩序評議会議長 2014年 - 2019年 |
次代 (解散) |
先代 ニワットタムロン・ブンソンパイサン (代行) |
タイ首相 第37代:2014年 - 2023年 |
次代 セター・タウィーシン |