トランセンデンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
トランセンデンス
Transcendence
監督 ウォーリー・フィスター
脚本 ジャック・パグレン
製作 ケイト・コーエン
ブロデリック・ジョンソン英語版
アンドリュー・A・コソーヴ英語版
アニー・マーター
マリサ・ポルヴィーノ
デヴィッド・ヴァルデス英語版
製作総指揮 ダン・ミンツ英語版
クリストファー・ノーラン
エマ・トーマス
出演者 ジョニー・デップ
レベッカ・ホール
モーガン・フリーマン
ケイト・マーラ
ポール・ベタニー
コール・ハウザー
キリアン・マーフィー
音楽 マイケル・ダナ[1]
撮影 ジェス・ホール
編集 デイヴィッド・ローゼンブルーム英語版
製作会社 アルコン・エンターテインメント英語版
DMGエンターテインメント英語版
ストレート・アップ・フィルムズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ワーナー・ブラザーズ
世界の旗 ライオンズゲート/サミット・エンターテインメント
日本の旗 ポニーキャニオン/松竹
公開 アメリカ合衆国の旗 2014年4月18日
日本の旗 2014年6月28日
上映時間 119分[2]
製作国 イギリスの旗 イギリス
中華人民共和国の旗 中国
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $100,000,000
テンプレートを表示

トランセンデンス』(原題: Transcendence)は、ウォーリー・フィスター監督、ジャック・パグレン脚本による2014年のイギリス・中国・アメリカ合衆国のSFスリラー映画である。人工知能と化した科学者の姿を通して、行き過ぎたテクノロジーがもたらす危機を描いている。出演はジョニー・デップレベッカ・ホールモーガン・フリーマンらである。

ストーリー[編集]

世界初の人工知能PINN(ピン)を研究開発するコンピューター科学者のウィル・キャスター(ジョニー・デップ)とその妻イヴリン(レベッカ・ホール)は、コンピューターが人間の能力を超えることができる世界を構築する為の技術的特異点を目標に活動していた[3]。しかしそのさなか、ウィルは反テクノロジーを唱える過激派テロ組織RIFT(リフト)の凶弾に倒れてしまう。イヴリンは夫を救うべく、死の際にあったウィルの意識をPINNにアップロードする。彼女の手により人工知能としてよみがえったウィルは、軍事機密から金融、経済、果ては個人情報にいたるまで、ありとあらゆる情報を取り込み、驚異の進化を始める[4]。やがてそれは、誰も予想しなかった影響を世界に及ぼし始める。

キャスト[編集]

製作[編集]

企画[編集]

これまで撮影監督を務めてきたウォーリー・フィスターの監督デビュー作である。ジャック・パグレンはフィスターに監督させるために脚本を書き[nb 1]、プロデューサーのアニー・メーターはストレート・アップ・フィルムズに企画を持ちかけた[11]。企画はストレート・アップに売られ、2012年3月までにはアルコン・エンターテインメント英語版が権利を取得した[12]。アルコンは出資し、ストレート・アップとアルコンのプロデューサーが共同で製作に参加した。6月にはそれまでフィスターと働いていた映画監督のクリストファー・ノーランとその妻で製作パートナーでもあるエマ・トーマスエグゼクティブプロデューサーとして参加した[11]。2012年10月までにはジョニー・デップへの出演交渉が行われた[13]

キャスティング[編集]

2012年10月までにジョニー・デップとの出演交渉に入った[14]。『ハリウッド・リポーター』はデップの出演料が2000万ドルに及ぶと報じた。フィスターはさらにノオミ・ラパスジェームズ・マカヴォイトビー・マグワイアらとも会い、さらにクリストフ・ヴァルツにもオファーした[15]。2013年3月、女性主人公としてレベッカ・ホールがキャスティングされた[5]。4月、メインキャストとしてポール・ベタニーケイト・マーラモーガン・フリーマンらが加わった[6]

撮影[編集]

これまでデジタル式映画撮影でのフィルムストック英語版の使用を支持していたフィスターは本作を35mmフィルムアナモルフィック形式英語版で撮影することに決めた[16]デジタル・インターミディエイトの代わりに従来の光学処理が行われる[17]。さらに4K解像度によるデジタルマスターが完成され、IMAXでも上映される。また中国では3D版も上映される[18][19]。撮影は2013年6月に始まり[20]、62日間にわたって行われた[21]

出資[編集]

中国のDMGエンターテインメント英語版は資金提供のため、アルコン・エンターテインメントとパートナーシップ契約を交わした。DMGは『LOOPER/ルーパー』や『アイアンマン3』に出資した際は作中に中国の要素を加えさせたが、『Transcendence』ではやらないとしている[22]。撮影は2013年6月に始まった[23]

公開[編集]

北米公開は2014年4月18日を予定している。元々は2014年4月25日の予定であった[24]。アメリカ合衆国ではワーナー・ブラザーズ、中国ではDMGエンターテインメント、それ以外の地域ではライオンズゲートが配給する[25]。日本では、ポニーキャニオン松竹が配給権を獲得しており、2014年6月28日に公開されることが決定している[4]

脚注[編集]

  1. ^ ジャック・パグレンの脚本は2012年に「ブラックリスト」(評判が良いにも関わらず製作に至っていない脚本)に選ばれた[10]

参考文献[編集]

  1. ^ “Mychael Danna to Score Wally Pfister's 'Transcendence'”. Film Music Reporter. (2013年12月19日). http://filmmusicreporter.com/2013/12/19/mychael-danna-to-score-wally-pfisters-transcendence/ 2013年12月23日閲覧。 
  2. ^ TRANSCENDENCE (12A)”. Entertainment Film Distributors. British Board of Film Classification (2014年4月7日). 2014年4月8日閲覧。
  3. ^ “More Plot Details Discovered for Wally Pfister's Film 'Transcendence'”. firstshowing.net. (2012年12月11日). http://www.firstshowing.net/2012/more-plot-details-discovered-for-wally-pfisters-film-transcendence/ 2013年5月6日閲覧。 
  4. ^ a b “ジョニー・デップ×クリストファー・ノーランによる近未来SF『トランセンデンス』が6月28日公開決定!”. シネマトリビューン. (2013年12月20日). http://cinetri.jp/news/transcendence_rls/ 2013年12月23日閲覧。 
  5. ^ a b Kit, Borys (2013-03-04). “Rebecca Hall Joins Johnny Depp in 'Transcendence'”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/rebecca-hall-joins-johnny-depp-425932. 
  6. ^ a b c d Ng, Philiana (2013-04-11). “Morgan Freeman Joins Johnny Depp in 'Transcendence'”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/morgan-freeman-joins-transcendence-437871. 
  7. ^ a b Kit, Borys (2013-05-17). “Casting Call: 'Tomorrowland,' 'Transcendence' Add Actors”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/casting-call-tomorrowland-transcendence-add-524733. 
  8. ^ Kit, Borys (2013-04-24). “Cole Hauser Joins Johnny Depp in 'Transcendence'”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/cole-hauser-joins-johnny-depp-445769. 
  9. ^ Kroll, Justin (2013-04-17). “Clifton Collins boards Johnny Depp pic 'Transcendence'”. Variety. http://variety.com/2013/film/news/clifton-collins-rounds-out-cast-of-johnny-depp-pic-transcendence-exclusive-hold-1200379658/. 
  10. ^ Jagernauth, Kevin (2012年12月17日). “Black List 2012 Features Biopics On Hillary Clinton & Dr. Seuss, 'Transcendence' & More”. indieWire. http://blogs.indiewire.com/theplaylist/black-list-2012-features-biopics-on-hillary-clinton-dr-seuss-transcendence-more-20121217 2013年5月9日閲覧。 
  11. ^ a b McNary, Dave (2012-06-13). “Nolan, Thomas to produce Pfister’s debut”. Variety. http://variety.com/2012/film/news/nolan-thomas-to-produce-pfister-s-debut-1118055449/. 
  12. ^ Kit, Borys (2012-06-13). “Christopher Nolan to Exec Produce Wally Pfister's Directorial Debut”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/christopher-nolan-wally-pfister-dark-knight-rises-337015. 
  13. ^ Kroll, Justin (2012-10-24). “Johnny Depp in talks for Pfister's 'Transcendence'”. Variety. http://variety.com/2012/film/news/johnny-depp-in-talks-for-pfister-s-transcendence-1118061189/. 
  14. ^ Kroll, Justin (October 24, 2012). “Johnny Depp in talks for Pfister's 'Transcendence'”. Variety. http://variety.com/2012/film/news/johnny-depp-in-talks-for-pfister-s-transcendence-1118061189/. 
  15. ^ Siegel, Tatiana; Kit, Borys (2012-10-24). “Johnny Depp in Negotiations to Star in 'Transcendence' for Alcon”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/news/johnny-depp-talks-transcendence-wally-382289. 
  16. ^ “Wally Pfister slams digital; will shoot TRANSCENDENCE on 35mm film with mystery DP”. ADNAN XKHAN. (November 16, 2012). http://adnanxkhan.com/wally-pfister-to-shoot-transcendence-on-35mm-film-with-mystery-dp/. 
  17. ^ OnFilm Interview: Jess Hall, BSC”. Kodak (2013年12月11日). 2014年1月3日閲覧。
  18. ^ NAB: Wally Pfister on Turning Johnny Depp Into a Hologram For 'Transcendence”. Hollywood Reporter (2014年4月9日). 2014年4月10日閲覧。
  19. ^ 森安健 (2014年4月9日). “ハリウッド映画、3D公開の中国で不信感 「料金つり上げ」”. 日本経済新聞. http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0803G_Z00C14A4EAF000/ 2014年4月9日閲覧。 
  20. ^ Coonan, Clifford (July 11, 2013). “China's DMG Boards Johnny Depp's 'Transcendence'”. Variety. http://variety.com/2013/film/news/chinas-dmg-boards-johnny-depps-transcendence-1200561398/. 
  21. ^ Mark Kermode Talks to Wally Pfister”. MovieCityNews (2014年4月8日). 2014年4月9日閲覧。
  22. ^ Makenin, Julie (2013年7月11日). “Johnny Depp's 'Transcendence' gets China boost”. Los Angeles Times. http://www.latimes.com/entertainment/envelope/cotown/la-et-ct-johnny-depps-transcendence-gets-china-boost-20130711,0,4064104.story 
  23. ^ Coonan, Clifford (2013-07-11). “China's DMG Boards Johnny Depp's 'Transcendence'”. Variety. http://variety.com/2013/film/news/chinas-dmg-boards-johnny-depps-transcendence-1200561398/. 
  24. ^ Staff (2013年4月24日). “Warner Bros Dates Adam Sandler-Drew Barrymore Pic 'Blended', Shifts 'Transcendence'”. Deadline.com. http://www.deadline.com/2013/04/adam-sandler-drew-barrymore-movie-blended-release-date-may-23-2014/ 2013年5月9日閲覧。 
  25. ^ Foreman, Liza (2012年12月12日). “'Transcendence' Revealed: Johnny Depp to Play Supercomputer”. The Wrap (Yahoo!). http://movies.yahoo.com/news/transcendence-revealed-johnny-depp-play-supercomputer-exclusive-223205796.html 2013年5月9日閲覧。 

外部リンク[編集]