ファラデーケージ

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ファラデーケージ英語: Faraday cage)とは、導体に囲まれた空間、またはそのような空間を作り出すために用いられる導体製の籠や器そのものを指す。導体に囲まれた内部には電気力線が侵入できないため、外部の電場が遮られ、内部の電位は全て等しくなる。また、内部に電荷を持ち込むと、電荷はファラデーケージの表面に分布しようとするため、ファラデーケージの側に移動する。イングランドの物理学者マイケル・ファラデーが発見した性質であり、ファラデーの籠、ファラデーシールド(Faraday shield)とも呼ばれる。

電界帯電量などを計測する為に計測器と組み合わせて使用されるほか、電磁波シールドの基本構造でもある。航空機や自動車などの金属製の乗り物に落雷があっても乗客が影響を受けないで済むのは、これらがファラデーケージとして働いて外部の電場を遮っているためだと説明できる。

関連[編集]

転じて、建築用語で鉄筋造りかつ接地が十分であるような耐雷サージ性の良い建物を「ファラデーケージになっている」と言うこともある。(注意:実際に雷の直撃を受けると、アースがあっても予測不可能な経路で電流が流れることがあるため、絶対安全というわけではない)

他に、静電塗装において、凸部に塗料付着量が多く、凹部に塗料付着量が少なくなってしまうことをファラデーケージ効果という。この現象は、導体に囲まれた部分が不完全ではあるがファラデーケージとしてはたらき、電位勾配が小さくなってしまうために起こる。

関連項目[編集]