テポドン2号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| テポドン2号 | |
|---|---|
| 各種表記 | |
| チョソングル: | 대포동-이(이호) |
| 漢字: | 大浦洞-二(二號) |
| 片仮名: (現地語読み仮名) |
テポドン-イ(イホ) |
| ローマ字表記: | Taepodong-2 |
テポドン2号は北朝鮮で設計生産された弾道ミサイルである。テポドン1号を発展させたものとされる。射程は約4,000 - 10,000km、グアムやアラスカなどアメリカ領土の一部も射程におさめると考えられている。第1段目には新規設計の大型ブースターを使い、第2段目には(テポドン1号で第1段目だった)ノドン・ミサイルを使用した二段式と見られている。核弾頭の搭載可能重量は、数説あるが、1t程度と推定される。CEPは不明。
目次 |
[編集] 開発の経緯
当初はスカッド系列のミサイルと考えられてきたが、北朝鮮はソ連崩壊時の混乱期に潜水艦発射弾道ミサイル R-27 (SS-N-6) の技術一式(注: R-27はMIRVミサイル)を技術者ごと手に入れていると考えられ、それを元に再設計したとも伝えられている。
北朝鮮は、テポドンのミサイル先端に詰めるサイズの小型核兵器を開発しているか否かは不明である。多くの専門家は現在の技術の進歩や北朝鮮の核開発の状況を推察するに、ミサイル用の原子爆弾弾頭を開発した可能性を指摘するが、中距離用のノドンには搭載できても、より長距離用のテポドンはもう少し時間がかかるとする専門家もおり、見解は分かれる。詳しくは北朝鮮核問題を参照。
なお、生物、化学兵器の搭載も可能である。再突入の際の熱シールドも北朝鮮の技術力を総合的に判断すると、製作可とする意見も多いが、不明である。
なお、朝鮮日報(韓国紙)は韓国情報当局筋の話として、米国偵察衛星が北朝鮮国内で建設中の2箇所の地下ミサイル発射施設で、射程3,600 - 4,000kmと推定される新型の中距離弾道ミサイル約10基と、移動式発射台を捉えたと報道した。このミサイルは旧ソ連の潜水艦発射型弾道ミサイル(1段式)の潜水艦発射弾道ミサイル R-27 (SS-N-6) を陸上型(1段式)に改良したものと推定され、2003年9月の北朝鮮建国55周年行事の直前に「平壌ミリム飛行場に新型ミサイル10基と移動式発射台5台が集結した」と言われたものと同じと考えられている。しかし、これは「テポドン2号」とは全く別に開発されたものの可能性が高いので、「テポドン2号」なのかは意見が割れるところである。
また、2006年3月8日には米下院で、在韓米軍司令官が「テポドン3号」を開発中と証言した。
2006年6月、テポドン2号の開発は完了とされ、咸鏡北道花台郡舞水端里にある発射台への装填など発射準備も完了とされていた。これは、日米の偵察衛星(日本の場合は「情報収集衛星」)などによる偵察結果であり、2006年5月 - 6月にかけて発射間近であるとの報道もなされていた。この情報に基づき、日本政府は、日本海と太平洋へイージス艦を派遣するなど、米韓と協力しながら情報収集に努めていた。
[編集] 2006年7月5日のミサイル発射実験
[編集] 改良型
2006年7月5日の発射実験が失敗に終わり、北朝鮮はテポドン2号の改良に着手した。改良型は射程が8,500 - 10,000kmの3段式ミサイルで、1段目に液体燃料を使い、2、3段目には固体燃料を用いているとされる。[1]この3段式のテポドン2号改良型に搭載されていたのが2009年4月5日に発射された北朝鮮主張の「人工衛星」だとされている。
[編集] 2009年4月5日のミサイル発射実験
「北朝鮮によるミサイル発射実験 (2009年)」および「銀河2号 (ロケット)」を参照
[編集] よくある誤った認識
テポドンが日本にとって深刻な脅威との報道がよくなされるが、北朝鮮が日本のほとんどの場所を攻撃する場合、射程距離上ノドンミサイルで十分である。ノドンは移動式のため位置の特定も困難であり、配備数も多く、日本への直接脅威となっているのはあくまでノドンである。テポドンも日本にとっては将来的・潜在的な脅威ではあるが、新たに射程内に入る米国やその他の国にとってより脅威となっている。
[編集] 脚注
- ^ MSN産経ニュース:北ミサイル発射へ最終準備か 燃料運搬車の移動活発
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Google マップ 舞水端里(ムスダンリ)の発射台
- Google マップ 舞水端里の組み立て施設
|
|||||

