スターリングラード (2001年の映画)
| スターリングラード | |
|---|---|
| Enemy at the Gates | |
| 監督 | ジャン=ジャック・アノー |
| 脚本 | ジャン=ジャック・アノー アラン・ゴダール |
| 製作 | ジャン=ジャック・アノー ジョン・D・スコフィールド |
| 製作総指揮 | アラン・ゴダール アリサ・テイガー |
| 出演者 | ジュード・ロウ ジョセフ・ファインズ エド・ハリス |
| 音楽 | ジェームズ・ホーナー |
| 撮影 | ロベール・フレース |
| 公開 | |
| 上映時間 | 131分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 ドイツ語 ロシア語 |
| 製作費 | $70,000,000 |
| 興行収入 | |
| allcinema | |
| IMDb | |
『スターリングラード』(原題:Enemy at the Gates)は、2001年製作のアメリカ、ドイツ、イギリス、アイルランド合作の戦争映画。ジャン=ジャック・アノー監督。上映時間 132分。
第二次世界大戦時にソビエト連邦の狙撃兵として活躍し、英雄となった実在の人物ヴァシリ・ザイツェフを主人公に、当時のスターリングラード(現ヴォルゴグラード)での激戦(スターリングラード攻防戦)を描いたフィクション。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
目次 |
[編集] ストーリー
1942年、アドルフ・ヒトラー率いるドイツ第三帝国はその絶頂にあった。侵攻してきたドイツ軍とソビエト連邦共産党の赤軍はスターリングラードで激戦を繰り広げていたが、ドイツ軍の重装備の前にソ連軍は消耗を強いられていた。
ウラルの羊飼いであり、幼いころから祖父に狼を撃つことを仕込まれていたヴァシリ・ザイツェフは、今、赤軍に身を置いていた。ドイツの占領地で、ヴァシリ・ザイツェフと政治将校ダニロフはソ連兵の遺体置き場に死者を装い身を横たえていた時、ドイツの将校達が壊れた建物で寛ぐシーンを目撃する。ダニロフは絶好の機会と狙撃を試みるが、政治将校で実戦の経験が浅く、銃に弾が装填されていないことも確認せずに、引き金を引くという未熟さを露呈してしまう。彼は兵士であるザイツェフとの会話で銃の操作に彼の方が長けていると判断し狙撃を任せる。ヴァシリは砲弾の爆発に狙撃を合わせるという巧妙な手段によって瞬時に5人のドイツ兵を倒すことに成功した。政治将校に狙撃の才能を認められたことでヴァシリの立場は一転する。広報係であるダニロフはヴァシリを有能な狙撃兵としてソ連共産党の機関紙で喧伝、狙撃によって次々とドイツ将兵を葬るヴァシリの活躍にソ連軍の士気は高揚、彼は一躍戦場の英雄となる。
しかし、女兵士タ-ニャをめぐりヴァシリとダニロフには軋轢が生じ、また、ドイツ軍はヴァシリを仕留めるため、スターリングラードに狙撃の達人であるケーニッヒ少佐を派遣してきたのだった…。
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |
|---|---|---|---|
| VHS・DVD | TV | ||
| ヴァシリ・ザイツェフ | ジュード・ロウ | 平田広明 | 竹若拓磨 |
| ダニロフ | ジョセフ・ファインズ | 堀内賢雄 | 田中実 |
| エルヴィン・ケーニッヒ少佐 | エド・ハリス | 佐々木勝彦 | 津嘉山正種 |
| ターニャ・チェルノワ | レイチェル・ワイズ | 田中敦子 | 冬馬由美 |
| ニキータ・フルシチョフ | ボブ・ホスキンス | 富田耕生 | 石田太郎 |
| サーシャ・フィリポフ | ガブリエル・トムソン | 高山みなみ | |
| クリコフ | ロン・パールマン | 宝亀克寿 | |
| ミセス・フィリポフ | エヴァ・マッテス | 火野カチコ | |
| フリードリヒ・パウルス将軍 | マティアス・ハビッヒ | 清川元夢 | |
- VHS・DVD版
- その他の声の出演:廣田行生、野村須磨子、小野賢章、益富信孝、水落幸子、佐藤せつじ、高橋耕次郎、 喜多川拓郎、浜田賢二、水内清光、手塚秀彰、北斗誓一、佐々木睦、藤本譲、正木美也子
- 日本語版制作スタッフ:翻訳:平田勝茂、演出:壷井正、調整:飯塚秀保、スタジオ:グロービジョン、効果:リレーション、、制作:古田啓介、川島誠一、 プロデューサー補:野地玲子、村井多恵子、 プロデューサー:大塚恭司、北島有子(日本テレビ)
[編集] その他
- エルヴィン・ケーニッヒ少佐という人物はドイツ側に公式記録が残っておらず、ソ連軍が、自軍の狙撃兵であるヴァシリ・ザイツェフを戦意高揚のためのプロパガンダとして作成した架空の人物である可能性が濃厚である。現実のヴァシリは猟師だったわけではなく、マグニトゴルスクの建築専門学校を卒業後1936年から海軍に入隊し、軍事経済学校を卒業。第二次世界大戦当初は、ロシア太平洋艦隊の会計班長だった。
- 映画公開に際し、スターリングラード攻防戦に参加したロシアの退役軍人より、本映画はスターリングラード戦の評価を不当に貶めるものであり、また、ソ連軍や将兵らの描写も、過度に辛辣であり実情から離れているとして、映画上映に反対する意見書がロシア下院に提出されている。[1]
- 冒頭の戦闘シーンではヴァシリは銃も与えられずに戦場へ送り出されるが、現実では1942年9月から第1047狙撃連隊に配属され、スターリングラード攻防戦に参加している。
- 冒頭、主人公らをスターリングラードに運んでくる装甲列車にT-34/85戦車の主砲が付いているが、T-34/85はこの時まだ開発すらされていない。その後、第二次世界大戦終戦に至っても、ソビエト軍は同85ミリ砲を装甲列車に採用していない。
- 途中「ソ連国歌」が演奏される場面があるが、設定の1942年当時の国歌は「インターナショナル」であるため、誤りである(ソ連国歌は1944年から)。その上、流された歌詞は1977年改定以後のものである。
- ターニャとザイツェフは確かに親しく、また狙撃手としてのターニャはザイツェフの一番弟子であったが、恋人同士だったのかという点では証言が分かれている。
- クライマックスでダニロフは頭を撃たれて死亡しているが、ソ連の記録では、ダニロフは肩を撃たれただけで助かっている。
[編集] スタッフ
- 監督:ジャン=ジャック・アノー
- 製作総指揮:アラン・ゴダール、アリサ・テイガー
- 原作:ウィリアム・クレイグ
- 脚本:ジャン=ジャック・アノー、アラン・ゴダール
- 音楽:ジェームズ・ホーナー