コリジョンコース現象
コリジョンコース現象(コリジョンコースげんしょう)とは、そのまま進み続ければ衝突するであろう一点に向かって等速直線運動をしている2つの車両や航空機同士が、視界が良好な場合であってもお互いを早期に視認することが著しく困難であるという現象をいう。見通しの良い平原の真ん中の交差点等で発生し、実際に衝突してしまった場合には運転者・操縦者の著しい過失によるものと思われることもあるが、人間の視覚能力の特性に起因した現象であることに留意する必要がある。コリジョンコースとは、そのまま進めば衝突(コリジョン)する進路(コース)、つまり「衝突一直線」という意味である。この現象による交通事故は別名、十勝型事故、田園型事故とも呼ばれる。
比較的相対速度の低いヘリコプターなどが有視界飛行を行う際にも、この現象が起こることがあり、しばしば空中衝突事故の原因となる。また、比較的相対速度の高いジェット機などの場合には、完全にコリジョンコースに乗って接近する相手を視認することはほぼ不可能であるため、空中衝突防止装置(TCAS)等の使用や、航空管制の支援等を受けることが極めて重要である。
興味深いことに、そのまま等速度で真っ直ぐ進み続けても、相当に接近しこそすれ実際には衝突しないであろうコースの場合、つまりニアミスで済む場合には、比較的早期に視認できるものである。しかし、この場合は相互の接近に恐怖を覚えて回避操作を取った場合にかえって衝突してしまうことがあるので注意を要する。
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[編集] 事故の概要
人間の目は、動いているものに比べて停止しているものを見つけにくいという特性があるとされる。コリジョンコースでは双方の相対位置が変わらないため、かなり接近するまで相手を視認できない。このため相手に気づかないまま交差点に進入し衝突してしまう。
交差点に信号機や一時停止標識が無い農道や林道、市町村道などでは、しばしば発生例が見受けられる。(図を用いて説明したページを外部リンク[1]にて示す。)
[編集] 自動車事故の事故例
あまりにも多いので、ごく一部について記す。
- 2007年5月22日 愛知県岡崎市の市道の交差点で、軽自動車とオートバイが出会い頭に衝突。1名が死亡。周囲は水田で見通しの良い交差点であった。
- 2007年5月28日 岐阜県揖斐川町の町道交差点で、幼稚園のマイクロバスと軽自動車が出会い頭に衝突。12人が重軽傷。周囲は水田で見通しの良い交差点であった。
[編集] 航空機の事故例
- 1963年2月1日 トルコアンカラでレバノンの旅客機とトルコ空軍機が空中衝突。
- 1994年10月18日 大阪府泉佐野市上空で新聞社のヘリコプター同士が空中衝突。
- 1997年8月21日 茨城県龍ケ崎市上空で民間小型機と陸上自衛隊ヘリコプターが空中衝突。
- 2001年5月19日 三重県桑名市上空で中日本航空の小型機と同社ヘリコプターが空中衝突。