ギラファノコギリクワガタ

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ギラファノコギリクワガタ
Prosopocoilus giraffa sjh.jpg
ギラファノコギリクワガタ(オス)標本
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
下目 : コガネムシ下目 Scarabaeiformia
上科 : コガネムシ上科 Scarabaeoidea
: クワガタムシ科
Lucanidae
亜科 : クワガタムシ亜科
Lucaninae
: ノコギリクワガタ属
Prosopocoilus
: ギラファノコギリクワガタ
P. giraffa
学名
Prosopocoilus giraffa
(Olivier1789)
和名
ギラファノコギリクワガタ
英名
Giraffe stag beetle
亜種

(本文参照)

ギラファノコギリクワガタ (Prosopocoilus giraffa) は、昆虫綱コウチュウ目クワガタムシ科ノコギリクワガタ属の1で、9亜種に分類されている。 世界で最も体長が長く、人気が高いクワガタムシである。 ギラファ (giraffa) とは「キリン」のことである。 また、キバナガノコギリクワガタと呼ばれることもある。

形態[編集]

体長はオスが35 - 121mm、メスが31 - 56mm(飼育下最大体長♂最大120.0mm 2011年、♀59.4mm 2011年)。稀に120mmを超す個体も記録されている世界で最長のクワガタムシである。 種小名giraffa が「キリン」を意味する通り、大アゴが体に比べて特に長く、体形は全体的に扁平である。

オスの大顎は基部が太く盛り上がり、波打つように曲がっていて、先端は二股に分かれるが、 大顎の形状は亜種毎に僅かずつ異なり、やや直線的なもの、やや細いものなどがいる。 内歯(内側のトゲ)は左右対称ではなく、ややずれており、挟む力はそれほど強くはない。ただ基部の内歯では他のカブトムシやクワガタの角や大顎を切断する力を発揮する事もあるが、これは顎の基部に筋力が集中し、一番力がかかっている為で、本種独特の顎形状から起きるものである。(本種に限らず、クワガタムシは全て大顎を動かす基部に一番筋力が集まっている。)

体色は全身黒色であるが、亜種によって光沢が強いもの、弱いもの、上翅がやや褐色のものまでがいる。

分布[編集]

ネパールブータンミャンマータイラオスベトナムカンボジアマレー半島インドインドネシアティモール島フィリピン

生態[編集]

気温や降水量の季節変化が少ない熱帯雨林に生息しているため、年間を通じて連続して発生していると考えられる。主に広葉樹の高木の幹の上で生活するが、詳しい生態についてはあまり分っていない。

食性は植物食で、成虫は広葉樹の樹液をとしている。 オスは餌場やメスをめぐって同種のオスや他種の昆虫と争うと考えられる。

メスは、ある程度腐食の進んだ広葉樹の朽木産卵する。 幼虫は朽木の中で生活し、その朽木を食べて育つ。 孵化から7 - 14ヶ月でになる。但し、他の性的二形の著しいクワガタムシと同様に、オスよりもメスの方が幼虫期間は短い。 蛹になった後、1ヶ月ほどで羽化し、成虫になる。成虫の寿命は 5 - 15ヶ月とされる。

分類[編集]

フローレス島産 Prosopocoilus giraffa keisukei

ギラファノコギリクワガタは、9亜種分類されている。

ギラファノコギリクワガタ・原名亜種
Prosopocoilus giraffa giraffa (Olivier, 1789)
ネパールブータンインド北東部、ミャンマータイラオスベトナムカンボジアマレー半島。 ♂45-107mm ♀31-48mm。
ギラファノコギリクワガタ・南インド亜種
P. g. nirgiriensis Mizunuma et Nagai, 1991
南インド。 ♂62.5-101.5mm ♀44.5-45mm。
ギラファノコギリクワガタ・亜種ボロブドゥール
P. g. borobudur Mizunuma et Nagai, 1991
ジャワ島バリ島スマトラ島南部。 ♂58-98mm ♀41-49.5mm。
ギラファノコギリクワガタ・亜種ケイスケ
P. g. keisukei Mizunuma et Nagai, 1991
フローレス島ロンボク島タナジャンペア島。 ♂48.5-121mm ♀35.5-48.5mm。
ギラファノコギリクワガタ・ティモール亜種
P. g. timorensis Mizunuma et Nagai, 1991
ティモール島ウェター島。 ♂35-91mm ♀35.5-45mm。
ギラファノコギリクワガタ・スラウェシ亜種
P. g. nishiyamai Mizunuma et Nagai, 1991
スラウェシ島。 ♂47.5-101mm ♀37-46mm。
ギラファノコギリクワガタ・サンギール亜種
P. g. nishikawai
P. g. nishikawai Mizunuma et Nagai, 1991
サンギール諸島タフナ島)。 ♂55.5-99mm ♀43.5-48mm。
ギラファノコギリクワガタ・亜種マキタ
P. g. makitai Mizunuma et Nagai, 1991
ミンドロ島ルソン島。 ♂47.5-104mm ♀?mm。
ギラファノコギリクワガタ・亜種ダイスケ
P. g. daisukei Mizunuma et Nagai, 1991
ネグロス島シブヤン島。 ♂66-114mm ♀44-56mm。

人間との関係[編集]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。 最大亜種である亜種P. g. keisukeiの人気が高い。 飼育や繁殖は難しくないようで、飼育下繁殖個体が多く見られる。産卵床や幼虫の餌としては、ある程度腐食の進んだ材や菌糸ビン、押し固めたマットなどが適している。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]