コーカサスオオカブト
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| ?コーカサスオオカブト | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ボルネオ島産 オス |
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| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Chalcosoma chiron Oliver, 1789 |
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| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Chalcosoma caucasus | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| コーカサスオオカブト コーカサスオオカブトムシ キロンオオカブト |
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| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Caucasus beetle | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 亜種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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本文参照 |
コーカサスオオカブトは、昆虫綱コウチュウ目カブトムシ亜科に生息するカブトムシ。3本の長い角が特徴。アジア最大のカブトムシであり、南米のヘラクレスオオカブトと並びしばしば世界最強のカブトムシとも称される。生息地が東洋であるため、カブトムシ好きのマニアからは「東の横綱」の異名もある。 原産国が日本に比較的近いこともあり、外産昆虫の中では値段も安価なことから、アトラスオオカブトと並び最も国内で流通している外国産カブトムシの一つである。
目次 |
[編集] 生息地
スマトラ島・ジャワ島・マレー半島・インドシナ半島などの亜高山帯〜高山帯にかけて生息する。特に大型個体の分布は高標高に集中する。名に「コーカサス」とあるが、コーカサス地方に生息しているわけではない。
[編集] 形態
オスの体長は60~130mmとなり、小型個体でも日本のカブトムシ並で、最大級個体は130mmを越える。
頭部に1本、前胸背板に2本の計3本の角を備えることから、英語ではスリーホーンビートルと呼ばれる[1]。また、大型個体では前胸の中央にさらにもう1本角状の突起を備える。垂直樹幹ではなく水平の枝上で同種、他種と闘争する際には、付節先端の大きく鋭い爪を備えた長い脚の持つ付着力と併用され効果を発揮する。
角は頭部の1本、胸部の二本の計三本で、長い胸角と頭角で相手を挟み、強大な力で木から引き剥がして放り投げる。鋭い爪を持つ長い前脚は、人の手や服に乗せると引き離すことが困難なため注意が必要。中胸にあたる前胸背板と両前翅は鋭利で、前胸を持ち上げることによって開閉するため掴む際に指を挟まれ、出血することがある。 体色は青銅色がかった黒褐色で、他にも色は赤みのない、又は青光沢や緑光沢を持つ純黒で、黒光りもある。脚は節が取れやすく、飼育において寿命で死んだ後、損傷のない完品として昆虫標本にされることは少ない。
[編集] 生態
夜行性で、ジャングルのロダンの木に集まり、その幹を傷つけて樹液を吸う。しかし、完全な夜行性ではなく、個体や天候などによっては昼に活動する個体も多い。 灯火にもよく飛来し、主にこうした個体が得られている。メスはジャングルの腐倒木や、その下の土に産卵し、幼虫は朽ち木、又は土化した木を好んで食べる。成虫になるまで約二年かかると言われている。 闘争心が強く、とりわけ抗争に勝利したオスはより一層気が強くなり“勝ち癖が付く”ともいう[2]。 幼虫も好戦的であり、大顎で噛む力も強く、人間が噛まれた際には痛みを伴い、場合によっては出血して傷を負うこともある。
野生下での成虫の寿命はよくわかっていない。飼育下では長くておよそ半年程度、学術的に確認がとれた例でおよそ4ヵ月であるが、蛹室から羽化脱出し、活動開始後2ヵ月程度経た個体には急速な老化現象が見られる。顕著な現象としては、各脚の付節をはじめとする付属肢が次々に壊死欠落していく。このような状態となった個体は、闘争も樹上歩行も不可能であり、野生下であれば実質的に寿命を終えていると考えられる。
[編集] 飼育
ヘラクレスオオカブトに比べ、寿命や温度などの関係により、やや飼育が難しいとされる。 元の生息地は赤道直下であるが、標高の高い地に生息するため暑さには弱く、大体15℃~20℃前後が適温とされている。故にクーラー等の温度管理無しで日本の夏を越すのは厳しい。しかし放虫することは厳禁である。
幼虫は基本的に専門店等で販売しているカブトムシ用マットで飼育できる。なお卵のままで取り出すと孵化に結びつかないことが多い。ちなみに飼育下においては、体は大きいものの角が発達しない(短角型)成虫になることが多く、様々な方法が試みられている。 海野和男の著書によれば、落ち葉や枯れ枝を集めた腐葉土よりも朽木で育った幼虫の方が大型化する傾向があるとのこと。[3]。
[編集] アトラスオオカブトとの関係
コーカサスオオカブトの属するアトラスオオカブト属にはほかに3種が含まれるが、そのうちのアトラスオオカブトとコーカサスオオカブトとは酷似している。外観は同じようもので、生息地も重なるところがある。
一般的にはコーカサスオオカブトのほうが大型になるが、これでは正確に両種を区別することはできず、頭角の基部付近に尖った突起を持つ方をコーカサスオオカブト、先端付近に丸みがかった突起がある方をアトラスオオカブトとする。しかし、頭角の発達しない短角型同士では見分けがつかないことも多々ある。
尚、雌の相違点は、アトラス雌の外羽には毛が生えていること、本種雌には毛が生えていないことが挙げられる。加えて本種は羽根触りがややざらざらしている。
またモーレンカンプオオカブトの雌は、前二種の羽根の色が青みがかった緑色なのに対し、赤銅色をしており、これが三種の雌の見分け方だと言われる。
[編集] 学名の変更
最近までコーカサスオオカブトの学名はChalcosoma caucasusであり、和名もこれに基づくものであったが、種小名がchironに変更となった。chironはもともと1789年のOliverによって記載されていたのだが、その後1801年にFabriciusにより記載されたcaucasusが長らく使われており、今回の検証により国立スコットランド博物館の所蔵するchironのタイプ標本(記載の元となった標本)がジャワ島産のコーカサスオオカブトと確認されたことから、国際動物命名条約における先取権により、古参であったchironに変更され、これに伴い和名も「キロンオオカブト」とすることが提唱されている。chironはギリシャ神話のケイローンから。なお、1970年代の書籍には本種を単に「オオカブトムシ」と記しているものもある。
[編集] 亜種
胸角の太さと湾曲の強さが異なる。
- ジャワコーカサス C. c. chiron - ジャワ島に生息し、特に西部に多い。頭部には尖った突起の他に、アトラスオオカブトに見られる先端の隆起もあるため、アトラスオオカブトとの交雑種ではないかとする意見も一部では存在する。胸角は細い。
- スマトラコーカサス C. c. jassensi - スマトラ島・トアンク島・ニアス島に生息する。胸角が直線的であるため、体長が最も大きくなり、オスの体長は13cmを越すものが知られ、メスでは7cmを越えるものがあるという。
- マレーコーカサス C. c. kirbyi - マレー半島に生息し、キャメロンハイランドは有名な採集地である。胸角は太く、湾曲が強いため人気がある。
- タイリクコーカサス C. c. belangeri - インドシナ半島とランカウイ島に生息する。個体数は少ない。胸角は太く、やや湾曲する。


