カビンブリー駅

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カビンブリー駅(カビンブリーえき、タイ語:สถานีรถไฟกบินทร์บุรี)は、タイ王国中部プラーチーンブリー県カビンブリー郡にある、タイ国有鉄道東本線である。

カビンブリー駅
カビンブリー駅
กบินทร์บุรี
Kabin Buri
バーンコデーン (5.11 km)
(4.24 km) カビンガオ
地図
所在地 タイ王国の旗 タイ王国
プラーチーンブリー県
カビンブリー郡
北緯13度59分23.3秒 東経101度43分22.1秒 / 北緯13.989806度 東経101.722806度 / 13.989806; 101.722806
駅番号 3075
所属事業者 タイ国有鉄道
等級 二等駅
所属路線 東本線
キロ程 161.26 km(クルンテープ駅起点)
電報略号 กบ.
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1925年1月1日
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概要[編集]

カビンブリー駅は、タイ王国中部プラーチーンブリー県人口約14万人が暮らすカビンブリー郡にある。東本線全長(254.50km)のおよそ2/3程の地点に位置する。駅の正面側は向きであり、町の中心部に位置する。

1日に8本の列車(4往復)の発着があり、いずれも普通列車である(東本線には特急列車急行列車快速列車の運行は無い)。4往復の内2往復は、当駅着発である。運賃はクルンテープ駅 - 当駅間(161.26km)で33バーツ(約110)となっており、JRにて同等の距離では2,940円と大きな隔たりがある。

歴史[編集]

1908年1月24日に、東本線クルンテープ駅 - チャチューンサオ駅 (60.99km)が開業した。約5年後の1925年1月1日に、当駅まで延伸開業し終着駅として開業したが[1]、翌年1926年11月8日アランヤプラテート駅まで延長された事により中間駅となった[2]

  • 1908年1月24日 【開業】クルンテープ駅 - チャチューンサオ駅 (60.99km)
  • 1925年1月1日 【開業】チャチューンサオ駅 - カビンブリー駅 (100.27km)
  • 1926年11月8日 【開業】カビンブリー駅 - アランヤプラテート駅 (93.24km)

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線をもつ地上駅であり、駅舎はホームに面している。蒸気機関車時代の給水塔が駅舎よりに、又東側には転車台が現在でも残っている[1]。転車台上には退役した蒸気機関車63号機(1911年Brush Electric製、製造番号324[3])が静態保存されている[1]

主要運行列車[編集]

上り[編集]

  • カビンブリー駅 - クルンテープ駅(161.26km): 第278普通列車(全行程3時間45分)(表定速度43.0km/h
  • カビンブリー駅 - クルンテープ駅(161.26km): 第282普通列車(全行程3時間50分)(表定速度42.1km/h)

下り[編集]

  • クルンテープ駅 - カビンブリー駅(161.26km): 第277普通列車(全行程2時間55分)(表定速度55.3km/h)
  • クルンテープ駅 - カビンブリー駅(161.26km): 第281普通列車(全行程3時間35分)(表定速度45.0km/h)

駅周辺[編集]

  • カビンブリー・バスターミナル(約4km)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』 (文芸社、2013年)p.505
  2. ^ 岡本和之 『タイ鉄道旅行』 (めこん、1993年)p.157
  3. ^ 高田隆雄 『タイ国の蒸気機関車』 (エリエイ出版部、1978年)p.15

参考文献[編集]

  • 高田隆雄 『タイ国の蒸気機関車』 (エリエイ出版部、1978年)
  • 岡本和之 『タイ鉄道旅行』 (めこん、1993年)ISBN 4-8396-0080-5
  • 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)ISBN 978-4-87698-848-8
  • 渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』 (文芸社、2013年)ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目[編集]