アランヤプラテート駅

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アランヤプラテート駅(アランヤプラテートえき、タイ語:สถานีรถไอรัญประเทศ)は、タイ王国中部サケーオ県アランヤプラテート郡にある、タイ国有鉄道東本線である。

アランヤプラテート駅
アランヤプラテート駅正面
อรัญประเทศ
Aranyaprathet
フアイドゥア (4.71 km)
(5.73 km) バンクロンルク英語版
地図
所在地 タイ王国の旗 タイ王国
サケーオ県
アランヤプラテート郡
北緯13度41分33.3秒 東経102度30分18.7秒 / 北緯13.692583度 東経102.505194度 / 13.692583; 102.505194
駅番号 3100
所属事業者 タイ国有鉄道
等級 一等駅
所属路線 東本線
キロ程 254.50 km(クルンテープ駅起点)
電報略号 อร.
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1926年11月8日
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概要[編集]

当駅はサケーオ県アランヤプラテート郡にあり、サケーオ県の県都(サケーオ駅)からは52.25 kmの距離に位置する。またクルンテープ駅(バンコク)からは254.50 km地点に位置し、普通列車利用で4時間30分程度である。町の中心部に位置する為、利便性が良い。駅の正面側(南側)が市街地である。

かつて、国境を越えてカンボジアまで運行していたが、カンボジア内戦により1974年に乗り入れを停止した。乗り入れの停止以降はアランヤプラテート駅が終点となっていたが、1990年代には一時期、国境手前のタイ停車場まで延伸して運行していた。その後、カンボジア方面の復旧が行われ、2019年4月22日にカンボジアロイヤル鉄道北線と再接続した[1][2]。接続時にタイ国鉄の気動車がここを通って譲渡された他、2021年10月にはタイ側から貨物列車が中古レールや枕木等を乗せて初めて国境を越えた[3]が、2022年現在でも旅客列車の運行は行われていない。

1日に4本の列車(2往復)の発着がありいずれも普通列車である。運賃はクルンテープ駅 - アランヤプラテート駅間で48バーツ(約125円)となっている。

歴史[編集]

1908年1月24日に、東本線クルンテープ駅 - チャチューンサオ駅(60.99 km)が開業した[4]。約18年後の1926年11月8日に、当駅までの延伸工事が完了し、東本線の完成を見た[5]

  • 1908年1月24日 - 【開業】クルンテープ駅 - チャチューンサオ駅(60.99km)
  • 1925年1月1日 - 【開業】チャチューンサオ駅 - カビンブリー駅 (100.27 km)
  • 1926年11月8日 - 【開業】カビンブリー駅 - アランヤプラテート駅 (93.24 km)
  • 1974年 - カンボジア内戦のためカンボジアへの乗り入れを停止[1][2]
  • 2019年4月22日 - カンボジアロイヤル鉄道北線と再接続[1][2]

駅構造[編集]

アランヤプラテート駅の転車台及び給水塔

単式切欠きホーム1面1線をもつ地上駅であり、駅舎はホームに面している。ホームの切り欠き部は貨車への荷役用に使用されている。また、線路は接続されていないが、かつて蒸気機関車時代に使用されていた転車台、給水塔が残っている[6]

駅周辺[編集]

  • アランヤプラテート・バスターミナル(約600 m)

脚注[編集]

  1. ^ a b c “タイとカンボジア鉄道復旧 45年ぶり、内戦で破壊”. 産経新聞. (2019年4月22日). https://www.sankei.com/photo/story/news/190422/sty1904220018-n1.html 2019年4月22日閲覧。 
  2. ^ a b c “タイ・カンボジア間、鉄道開通45年ぶり 域内分業活発に”. 日本経済新聞. (2019年4月22日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44043700S9A420C1FFJ000/ 2019年4月22日閲覧。 
  3. ^ 1ST INTERNATIONAL TRAIN TO CAMBODIA FROM THAILAND ON 18 OCTOBER 2021”. RailTravel Station (2021年10月19日). 2022年4月29日閲覧。
  4. ^ 柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』京都大学学術出版会、2010年、49頁。 
  5. ^ 柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』京都大学学術出版会、2010年、75頁。 
  6. ^ 渡邉乙弘『タイ国鉄4000キロの旅』文芸社、2013年、511頁。ISBN 978-4-286-13041-5 

参考文献[編集]

  • 岡本和之『タイ鉄道旅行』めこん、1993年。ISBN 4-8396-0080-5 
  • 杉本聖一『魅惑のタイ鉄道』玉川新聞社、2000年。ISBN 4-924882-29-1 
  • 柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』京都大学学術出版会、2010年。ISBN 978-4-87698-848-8 
  • 渡邉乙弘『タイ国鉄4000キロの旅』文芸社、2013年。ISBN 978-4-286-13041-5 

関連項目[編集]