アテナ (ゲーム)
『アテナ』(ATHENA)は、1986年7月にSNKより発売されたビデオゲーム、また、同ゲーム及び幾つかの他のSNKのゲームに登場するキャラクターの名前である。
目次 |
[編集] 概要
ジャンルとしてはアクションゲームであり、主人公のアテナを操作して、敵を倒したり壁を破壊したりアイテムを取りつつ、各面のボスを退治、最後の敵を倒す事が目標である。
当ゲーム最大の特徴は、ファンタジーを舞台としたゲームや各著作によく使われた、ビキニアーマーの存在である。一般にビキニアーマーの場合、装飾的な飾りが施されているが、アテナはそのまま水着を着込んだような赤いビキニを着用しているため、ビキニアーマーというよりはビキニそのものにしか見えない。ただしゲーム中でプレイヤーが操作するキャラクターは当時としては平凡なサイズで、キャラクターの特徴を前面に押し出してアピールするほどの効果はなく、頭身もデフォルメされていた。
そして盾を背負って剣を立てかけ、口元を半開きにしたオフィシャルイラストは、ファミコン版を中心に多くの媒体で使用され、アテナというゲームのイメージと人気を決定づけた。アテナは『夢幻戦士ヴァリス』などと共に、1980年のマニアに「女戦士はビキニアーマー」というイメージを決定づけた、有名なゲームの一つとなった。
ビキニアーマーを採用した理由について、キャラクターデザインを担当したランプティ(アテナの登場する漫画も描いている)は「ビキニアーマーを使いたかったのでなく、鎧などを装備して強くなっていく事を表現するには、最初は何もつけていない外見がいいだろうと考えた」と語っている。実際に前述の有名なチラシの裏面には「炎の剣」「獅子の盾」「勇者の鎧」「龍の兜」「イカルスの靴」「ペガサスの翼」という最強武装を施したアテナが描かれている。
[編集] ストーリー
幻想界に迷い込んだビクトリー国の王女アテナは、次々現れる武器を使いこなし、行く手を阻む帝王ダンテ(Monarch Dante)の手先たちを叩き潰して進んでいく……。
[編集] アーケードゲーム版(1986年)
最初に出たシリーズで、ある程度ヒットした。前述のオフィシャルイラストを見せる場所が、アーケード版ではポスターやフライヤー(チラシ)やポップなどがあったものの、実際に目にする場所がゲームセンターぐらいしか無かった。
[編集] 家庭用移植版
[編集] ファミコン版(1987年)
ゲームソフトのパッケージがピンクの背景に、ハートマーク入りで書かれたアテナのロゴと、前述のオフィシャルイラストのアップが描かれておりゲームソフトとカセットテープが一緒に中に入っているので、通常のパッケージよりも大きいサイズとなっている。
付属しているカセットテープは続編『サイコソルジャー』のテーマソングが収録されている。歌手はアイドルの清水香織。
カセットテープの内容は以下の通りである。
- A面…サイコ・ソルジャー(メインテーマ)
- B面…傷だらけのBLUE MOON(エンディングテーマ)
ゲームバランスは比較的難しい部類に入り、エンディングのメッセージは削られた。
テレビCMでは『今、新しいロールプレイングゲームが~』というナレーションが流れた。
[編集] PSP版
2011年4月21日に発売された『SNKアーケードクラシックスゼロ』に収録。内容はアーケード版を完全再現した物である。
[編集] アイテム
- 武器
- 防具
- マーク
[編集] 敵
[編集] 雑魚キャラクター
- ヌーパー
- ボア
- リップス
- ピュタン
- コーダ
- アルマジロ
- カッサム
- 毒グモ
- リュカオン
- 毒サソリ
- メデューサ
- デスヘッド
- ウニ
- イソギンチャク
- ダゴス
- デスフィッシャー
- ヘビコウモリ
- フライングピュタン
- レグルス
- ミノタウロス
- ケルベロス
- デスナイト
- ワラコーベ
- ダークナイト
- フェイスポール
- ビショップ
[編集] ボス
- ハマドゥリアス
- 森の世界のボス。
- ゴーレム
- 洞窟の世界のボス。
- ネプチェーン
- 海の世界のボス。
- キマイラ
- 空の世界のボス。
- グリュプス
- 氷の世界のボス。
- マドー
- 地獄の世界のボス。
- ティターン
- 迷宮の世界に登場するが、ボスではない。小説版ではKの石版の守護者として登場する。
- 帝王ダンテ
- 最終ボス。小説版では父親が登場する。
[編集] 登場ステージ
- 森の世界
- 最初のステージ。木々が生い茂る大森林。ステージの最後にハマドゥリアスが待ち受けている。
- 洞窟の世界
- ステージ2。海へとつながる鍾乳洞。ゴーレムがこのステージのボス。
- 海の世界
- 地上から海底へと進むステージ。ネックレスを入手して人魚に変身しないと動きが鈍くなる。ネプテューンが待ち受ける。
- 空の世界
- 山岳が舞台の空中ステージ。このステージのボスはキマイラ。
- 氷の世界
- 背景が森の世界や洞窟の世界と同じだが、色が青と白の上に登場する雑魚キャラクターが違う。ボスのグリュプスを倒すには炎の弓矢は必要となる。
- 地獄の世界
- 死後の世界に見えるが、実際はダンテが作り出した世界。ボスのマドーを倒すにはパンドラの箱を入手しなければならない。
- 迷宮の世界
- ティターンが捕らわれているステージ。ボスが存在しない。
- 最後の世界
- 帝王ダンテが潜む最終ステージ。今まで倒してきたボスオンパレード。その試練を乗り越え、ダンテを倒せば元の世界に戻れる。
[編集] 関連商品
攻略本は3社から発売された。表紙イラストは講談社は鎧を着用した姿、徳間書店とJICC出版(現:宝島社)はビキニアーマーのオフィシャルイラストを掲載している。
この内JICC版は漫画家のDONKEYが漫画などを描いており、右上のパラパラ漫画にちょっとセクシーな要素が入っている。商業品でアテナを描いたプロの漫画家には他に森野うさぎがおり、他の漫画家による攻略漫画やゲームブックも存在している。
ビキニ姿のアテナは1994年以降も他のゲームやフィギュアに出演を果たしたが、旧作そのままではなく以下のアレンジが加えられており、フィギュアもこのデザインである。
- 髪型がストレート
- 髪飾りも異なる
- 体型がスマート
- ビキニアーマーから、薄い布や細いヒモを思わせる部分がなくなる
[編集] リメイクシリーズ
[編集] アテナ フルスロットル
2006年に携帯電話ゲームでリメイクされた。世界観は旧作の直後であり、ステージ等は全く新しく作られている。
キャラクターデザインは旧作を活かし、かつ瞳やデザインバランスなどの細部がアレンジされている。デザインのリメイクを手がけたのは『ティンクルスタースプライツ』、『どきどき魔女神判!』のキャラクターデザインで知られる藤ノ宮深森。
またパートナーとして「ヘレネ」(アテナ同様ギリシャ神話から)が新登場した。ヘレネはアテナの面倒を見る魔術師という設定だが、アテナと共に水着同然のビキニアーマーを着用する。また外見の細部が、アテナは赤の三角ビキニに対し、ヘレネは白のホルターネックであるなど、対照的に変えられている。
[編集] アテナ フルスロットル ウィニング魔女学園騒動記
2007年に発売された上記作品の続編。
[編集] 客演作品
[編集] ベースボールスター
『ベースボールスター』はSNKのファミリーコンピュータ用野球ゲーム。アテナはSNKバタリアンズのエースだった。
[編集] ザ・キング・オブ・ファイターズ2000
対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズの『ザ・キング・オブ・ファイターズ2000』では、初代のアテナがストライカー専用キャラクターとして登場する。本作でのデザインはアーマーを着用した姿。
[編集] SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS
2003年に稼働した『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』では、ビキニ姿で登場する。本作では天界の守護者という設定になっている。ある条件を満たすことによって現れるシークレットボスの1人。アーケード版、家庭用ネオジオ版ではCPU専用であるが、プレイステーション2版、Xbox版では条件を満たすことによってプレイヤーキャラクターとして使用可能。ゲームバランスを破壊する程の強さである。
[編集] ネオジオバトルコロシアム
2005年に稼働した『ネオジオバトルコロシアム』でも、『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』と同じく初代のアテナが登場。『SVC CHAOS』とは性能が大きく異なる。本作では隠しキャラクターで、条件を満たすことによってプレイヤーキャラクターとして使用可能だった(現在はAW-NETのサービス終了により不可能)。本作におけるアテナのストーリーは『SVC CHAOS』から直接繋がる続きとなっている。
[編集] 関連作品
[編集] サイコソルジャー
『サイコソルジャー』は『アテナ』の続編。テーマソングを清水香織が歌っていた。主人公は1Pがアテナの子孫、麻宮アテナ。2Pは椎拳崇。二人とも超能力を持つ設定である。カセットとして添付されるなどして有名となったサイコソルジャーのテーマ「サイコソルジャー」だが、ゲーム中で使用されたプロトタイプは歌詞も曲も異なっており、当時SNK社内で美声で有名だった女性社員が歌っている。
[編集] ゴッド・スレイヤー はるか天空のソナタ
『ゴッド・スレイヤー はるか天空のソナタ』ではアシーネの名前で登場。『サイコソルジャー』の椎拳崇も別の名前で登場した。
[編集] ATHENA -Awakening From the Ordinary Life-
『ATHENA -Awakening From the Ordinary Life-』は、1999年にプレイステーションで発売されたRPG作品。麻宮アテナが登場する。ゲームアーカイブスでも配信中。
[編集] Days of Memories 〜世界で一番熱い冬〜(2009年)
携帯電話アプリゲームで展開する『Days of Memories』シリーズの9作目『Days of Memories 〜世界で一番熱い冬〜』のニンテンドーDS移植版に、初代のアテナをモデルにしたキャラクター「初代(はつしろ)アテナ」が登場する。本作には麻宮アテナも登場しており、初代アテナは麻宮アテナの従姉妹という設定。
[編集] 小説版『アテナ』
アーケード版アテナを題材とした小説。ハーヴェスト出版より2009年8月15日に発売された。文は七烏未奏 with 企画屋、イラストはミヤスリサが担当。物語のラストで続編ゲーム『フルスロットル』に繋がる描写も挿入されている。
[編集] その他
- 1998年にはテレビ東京系列にて石橋けいが麻宮アテナ役を演じたドラマ『ATHENA -アテナ-』が放映された。