うたのかたち〜UTA NO KA・TA・CHI

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うたのかたち〜UTA NO KA・TA・CHI
オルケスタ・リブレ柳原陽一郎おおはた雄一スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル GLAMOROUS RECORDS
プロデュース 芳垣安洋
オルケスタ・リブレ 年表
柳原陽一郎 年表
  • うたのかたち〜UTA NO KA・TA・CHI
  • (2012年)
おおはた雄一 年表
  • うたのかたち〜UTA NO KA・TA・CHI
  • (2012年)
  • ストレンジ・フルーツ
  • (2012年)
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うたのかたち〜UTA NO KA・TA・CHI』(うたのかたち)は、オルケスタ・リブレ柳原陽一郎おおはた雄一アルバム。2012年7月4日にGLAMOROUS RECORDSより発売された。

解説[編集]

オルケスタ・リブレのアルバム『Can't Help Falling In Love〜好きにならずにいられない』と同時発売。「Red Disc」と「Yellow Disc」の2枚組。ゲスト・ボーカルとして柳原陽一郎おおはた雄一が1枚ずつ参加している[1]

柳原が参加した「Red Disc」には、ベルトルト・ブレヒトの戯曲「三文オペラ」やバート・バカラックの楽曲を日本語に訳してカバーした楽曲、おおはたが参加した「Yellow Disc」にはジミ・ヘンドリックスザ・バンドのカバー曲を収録。

アルバム発売後、11月28日に深川江戸資料館 小劇場にて『Orchesta Libre plays 三文オペラ』が開催され、同公演では柳原もボーカルで参加している[2]。後に2013年2014年2018年にも上演された。

本作発売に先駆け、Amazon MP3(現Amazon Music)にて配信シングル「うたのかたち〜UTA NO KA・TA・CHI amazon.co.jp Special Edition」が配信された。同作には「Yellow Disc」収録の「いとしのセシリア」、「オー・シャンゼリゼ」のアウトテイク、「Red Disc」収録の「スマイル」の全日本語詞バージョンが収録された[3]

収録曲[編集]

Red Disc / オルケスタ・リブレと柳原陽一郎
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.アラバマ・ソング(Alabama Song) Kurt Weil青木タイセイ
2.「ジゴロのバラード」(Die Ballade von der sexuellen Hörigkeit (Ballad of Sexual Dependency))
  • Kurt Weil
  • 柳原陽一郎(訳詞)
Kurt Weil青木タイセイ
3.「モリタート」(Die Moritat von Mackie Messer (The Ballad of Mack the Knife) (live ver.))
  • Kurt Weil
  • 柳原陽一郎(訳詞)
Kurt Weil
4.「「人間はどうやって生きてきたのか?」三文オペラ第2のフィナーレ」(Ballade über die Frage Wovon lebt der Mensch (2nd Finale of Threepenny Opera))
  • Kurt Weil
  • 柳原陽一郎(訳詞)
Kurt Weil青木タイセイ
5.いつもさよならを(Ev'rytime We Say Goodbye)
Cole Porter鈴木正人
6.アルフィーのテーマ英語版(Alfie) Burt Bacharach青木タイセイ
7.スマイル(Smile)
Charles Chaplin青木タイセイ
合計時間:
Yellow Disc / オルケスタ・リブレとおおはた雄一
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.いとしのセシリア(Cecilia) Paul Simon青木タイセイ
2.ゴロワーズを吸ったことがあるかいかまやつひろしかまやつひろし青木タイセイ
3.リリー・マルレーン〜青い旅団」(Lili Marleen〜including "the Blue March of Turkey")
青木タイセイ
4.オー・シャンゼリゼ(Les Champs-Elysees)
Michael Wilshaw 
5.パープル・ヘイズ(Purple Haze) Jimi Hendrix鈴木正人
6.アイ・シャル・ビー・リリース(I Shall Be Released)
Bob Dylan鈴木正人
合計時間:

曲の解説[編集]

Red Disc / オルケスタ・リブレと柳原陽一郎[編集]

  1. アラバマ・ソング
    原曲はベルトルト・ブレヒトによる舞台演劇『マハゴニー市の興亡』挿入歌で、歌詞が付いたバージョンも存在するが、インストゥルメンタルでのカバー。3コーラス目に芳垣安洋が拡声器を用いてボーカルを入れており、コーラスをバンドメンバーで入れている。そのため、この曲のみ柳原がボーカルを担当していない[1]
    なお、柳原は自身のアルバム『ドライブ・スルー・アメリカ』にて独自の訳詞をあててカバーしている。
  2. ジゴロのバラード
    三文オペラ』の中の1曲をカバーした音源。演奏面では20世紀初頭のラテンアメリカを意識している[1]
  3. モリタート
    『三文オペラ』の中の1曲をカバーした音源。当初収録予定だった楽曲の日本語訳の許諾が降りず、急遽この曲が収録されたという経緯がある。なお、この楽曲のみライブ音源となっている[1]
  4. 「人間はどうやって生きてきたのか?」三文オペラ第2のフィナーレ
    『三文オペラ』第2幕のフィナーレで歌われた楽曲をカバーした音源[1]
  5. いつもさよならを
    コール・ポーターの楽曲「Ev'ry Time We Say Goodbye」(邦題「いつもさよならを」)のカバー。芳垣の要望により、ボサノヴァ調にアレンジされている[1]
    なお、柳原は自身のアルバム『ドライブ・スルー・アメリカ』でも同じ訳詞でカバーしている[注釈 1]
  6. アルフィーのテーマ
    シラ・ブラックの楽曲「Alfie」のカバー。インストゥルメンタル。
  7. スマイル
    映画『モダン・タイムス』のテーマ曲「Smile」(邦題「スマイル」)のカバー。前半のみ英語で歌われ、後半から柳原による日本語詞で歌われる。
    先行シングルには歌詞がすべて日本語のバージョンで収録された[3]

Yellow Disc / オルケスタ・リブレとおおはた雄一[編集]

  1. いとしのセシリア
    インストゥルメンタル。サイモン&ガーファンクルの楽曲「Cecilia」(邦題「いとしのセシリア」)のカバーで、原曲には歌詞が付いている。
    先行シングルにも収録されている[3]
  2. ゴロワーズを吸ったことがあるかい
    原曲はかまやつひろしの楽曲「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」。
  3. リリー・マルレーン〜青い旅団
    ドイツの歌謡曲「Lili Marleen」(邦題「リリー・マルレーン」)のカバーと「青い旅団」のメドレー。
  4. オー・シャンゼリゼ
    ジョー・ダッサンの楽曲「Les Champs-Élysées」(邦題「オー・シャンゼリゼ」)のカバー。
    先行シングルにはアウトテイクが収録された[3]
  5. パープル・ヘイズ
    インストゥルメンタル。ジミ・ヘンドリックスの楽曲「Purple Haze」(邦題「パープル・ヘイズ (紫のけむり)」)のカバー。
  6. アイ・シャル・ビー・リリース
    ザ・バンドの楽曲「I Shall Be Released」(邦題「アイ・シャル・ビー・リリースト」)のカバー。おおはたによる訳詞が付けられている[1]

参加ミュージシャン[編集]

オルケスタ・リブレ[編集]

ゲスト参加[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ タイトルは「エブリ・タイム・ウィー・セイ・グッドバイ(Every Time We Say Goodbye)」と表記されている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g 芳垣安洋率いるOrquesta Libre、スタジオ・アルバムを2作同時リリース”. OTOTOY. オトトイ (2012年7月4日). 2018年9月26日閲覧。
  2. ^ Orquesta Libre plays 三文オペラ”. CoRich舞台芸術!. こりっち. 2018年9月29日閲覧。
  3. ^ a b c d 芳垣安洋10人組バンド、初作品に柳原陽一郎&おおはた雄一”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2012年7月3日). 2018年9月30日閲覧。