長崎県の軍事遺跡一覧
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長崎県の軍事遺跡一覧(ながさきけんのぐんじいせきいちらん)では、日本の長崎県内に点在する戦争遺跡を一覧形式で列挙する。
長崎市
[編集]川棚町
[編集]- 海軍資材倉庫 - 百津郷
- 川棚海軍工廠に付随する関連施設で、資材倉庫の跡地[12]。
- 片島魚雷発射試験場跡 - 三越郷片島
- 佐世保海軍工廠などで製造された魚雷の発射試験場跡[13]。
雲仙市
[編集]大村市
[編集]- 第21海軍航空廠跡 - 森園町
- 大村郵便局付近に残る大日本帝国海軍の航空廠(航空機工場)遺構[17]。
- 当時の敷地内関連施設として下原口公園の掩体壕、工員養成所正門などが残っている[18]。
- 最終敷地面積は100万坪に達した[19]。
佐世保市
[編集]- 旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館 - 平瀬町
- 第一次世界大戦で活躍した佐世保鎮守府所属の艦船の功績を讃え建設された記念館で、大日本帝国海軍の催事などに使用された戦勝凱旋記念館であり、現在は佐世保市民文化ホールとして利用されている[20][21]。
- 国の登録有形文化財[20]。
- 佐世保海軍工廠 - 佐世保港周辺
- 1899年(明治22年)、佐世保鎮守府開庁に伴い設置された大日本帝国海軍の海軍工廠で、太平洋戦争敗戦後に閉鎖されたものの、戦後の1946年(昭和21年)に佐世保船舶工業株式会社(現佐世保重工業)として工廠施設を流用し現存している(1913年(大正2年)竣工の250トンクレーンなど)[22]。
- 佐世保重工業敷地内は民間企業のため見学不可であるものの、第一船渠などが現存している[21]。
- 田島岳砲台跡 - 小野町
- 弓張岳(大日本帝国海軍の呼称は田島岳)に1938年(昭和13年)から本格的に整備された高射砲台の跡地[25]で、周辺に16か所の高射砲台と18か所の機銃砲台を指揮しており、近年の調査では砲座以外にもレーダー跡、指揮所、弾薬庫、発電所などが残っていることが判明している[26]。
- 砲兵連隊跡 - 佐世保市内
- 万徳町[29]、佐世保弾薬本庫(須佐町)のほか、[29]、特に俵ヶ浦町周辺に丸出山観測所跡[29][24]、馬川兵舎跡・演習砲台跡、小首砲台跡・地区司令所跡、高後崎砲台跡の5遺構が現存している[29]。
- 後に佐賀県伊万里市付近に築かれていた同種要塞である長崎要塞に合併し司令部は廃庁した[23]。
西海市
[編集]壱岐市
[編集]対馬市
[編集]- 深浦水雷艇隊基地跡 - 美津島町竹敷
- 1886年(明治19年)、竹敷港に水雷施設部が設置され、1896年(明治29年)から1912年(大正元年)にかけて大日本帝国海軍初の要港部として設置された[38]。
- 現在は海上自衛隊対馬防備隊本部として利用されている[38][39]。
- 対馬市選奨土木遺産[38]。
脚注
[編集]- ^ a b “国指定史跡「長崎原爆遺跡」”. 長崎原爆資料館. 2017年8月23日閲覧。
- ^ a b c “被爆クスノキ(ヒバククスノキ)”. 長崎市. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “片足鳥居”. 九州観光推進機構 (2016年). 2017年8月23日閲覧。
- ^ “浦上天主堂(うらかみてんしゅどう)”. 長崎原爆資料館. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “旧城山国民学校校舎(旧城山国民学校校舎)”. 長崎原爆資料館. 2017年8月23日閲覧。
- ^ 長崎市公式観光サイト. “城山小学校(城山小学校平和祈念館)(シロヤマショウガッコウ)”. 長崎市. 2017年8月23日閲覧。
- ^ a b “長崎県防空本部跡(立山防空壕)とは”. 長崎原爆資料館. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “山王神社の被爆の話し”. 山王神社. 2017年8月23日閲覧。
- ^ 企画財政部 世界遺産推進室 (2015年7月2日). “長崎市にある8つの構成遺産”. 長崎市. 2017年8月24日閲覧。
- ^ “長崎の声 Messages from Nagasaki”. 朝日新聞社 (2012年). 2017年8月24日閲覧。
- ^ “三菱兵器住吉トンネル工場(跡)”. 長崎原爆資料館. 2017年8月23日閲覧。
- ^ 地域政策課. “海軍資材倉庫”. 川棚町. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “魚雷発射試験場跡”. 川棚町. 2017年8月23日閲覧。
- ^ 地域政策課. “海軍工廠跡”. 川棚町. 2017年8月23日閲覧。
- ^ 地域政策課. “川棚魚雷艇訓練所跡”. 川棚町. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “ようこそ こだわりの旅へ 雲仙ガイドブック” (PDF). 雲仙市. p. 30. 2017年8月23日閲覧。
- ^ a b 大村市観光振興課. “軍都大村の歴史”. 大村市. 2017年8月23日閲覧。
- ^ ながさき旅ネット. “第21海軍航空廠(こうくうしょう)”. 長崎県観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ 大村基地航空隊第22航空群. “(2) 第21海軍航空廠” (PDF). 海上自衛隊. p. 20. 2017年8月23日閲覧。
- ^ a b “旧佐世保鎮守府凱旋記念館(佐世保市民文化ホール)”. 佐世保市. 2017年8月23日閲覧。
- ^ a b ながさき旅ネット. “防衛”. 長崎県観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ 佐世保史料館(セイルタワー). “佐世保地方隊創設60周年記念(帝国海軍施設の変遷)”. 海上自衛隊. 2017年8月23日閲覧。
- ^ a b “佐世保市の高橋さん、「長崎要塞」の謎解明”. 佐賀新聞 (佐賀新聞社). (2015年8月10日)
- ^ a b ながさき旅ネット. “佐世保要塞 丸出山観測所跡”. 長崎県観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ 観光商工部観光課. “旧佐世保海軍警備隊田島岳高射砲台跡”. 佐世保市. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “戦争遺跡4 田島岳砲台跡” (PDF). 佐世保市. 2017年8月23日閲覧。
- ^ ながさき旅ネット. “針尾無線塔”. 長崎県観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設の見学について”. 佐世保市. 2017年8月23日閲覧。
- ^ a b c d “佐世保要塞及び関連施設”. 佐世保市. 2017年8月23日閲覧。
- ^ ながさき旅ネット. “無窮洞”. 長崎県観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “佐世保要塞1 石原岳砲台/ 面高砲台/ 琴平神社防空砲台”. 京都大学戦争遺跡研究会. 2017年8月23日閲覧。
- ^ ながさき旅ネット. “石原岳森林公園”. 長崎県観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “黒崎砲台跡”. 壱岐市観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ ながさき旅ネット. “対馬要塞ウォーキング”. 長崎県観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ ながさき旅ネット. “上見坂公園(上見坂堡塁)”. 長崎県観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ ながさき旅ネット. “姫神山砲台跡”. 長崎県観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ ながさき旅ネット. “豊砲台跡”. 長崎県観光連盟. 2017年8月23日閲覧。
- ^ a b c “深浦水雷艇隊基地跡(ふかうらすいらいていたいきちあと)”. 土木学会. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “観光モデルコース”. 対馬観光物産協会. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “対馬要塞機雷”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2012年2月)