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*[[飛騨山脈]](北アルプス):富山県・岐阜県・長野県・新潟県の4県にまたがる山脈。 |
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*[[木曽山脈]](中央アルプス):長野県に存在する山脈。 |
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2016年10月9日 (日) 04:26時点における版
日本アルプス | |
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奥から順に北アルプス、中央アルプス、南アルプス(2015年2月撮影) | |
所在地 | 日本 新潟県・富山県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県 |
位置 | |
最高峰 | 北岳(3,193 m) |
延長 | 200 km |
幅 | 40 km |
プロジェクト 山 |
日本アルプス(にほんアルプス)とは、本州の中部地方にある以下の3つの山脈をまとめた通俗呼称である。正式名称は以下の通り。
概要
1881年に刊行された『日本案内』の中で、飛騨山脈を調査したイギリス人鉱山技師のウィリアム・ゴーランドが、ヨーロッパのアルプス山脈に因んで、そこから見える山脈、周辺含めて「日本アルプス」と紹介したのがこの名前の由来である。後に小島烏水が飛騨山脈を「北アルプス」、木曽山脈を「中央アルプス」、赤石山脈を「南アルプス」とした。
一般に「日本アルプスの父」とまで呼ばれるイギリス人宣教師のウォルター・ウェストンは、自身が盛んに日本アルプスに登り、また、ヨーロッパにも日本アルプスの名を紹介した。上高地にはウェストン碑があり、また毎年ウェストン祭が行われている。ウェストンは、南信州の天竜川周辺、南アルプスにも足跡を残している。
このように、アルプスと言う名前はイギリス人による命名であるが、南アルプス市の市名に見られるように、現在では日本固有の名前を押しのけるほどの影響力を持つようになっている。しかしながら南アルプス市という市名には反対意見も多かった。
アルプス山脈より緯度で南に位置し高度も低いため氷河の分布は非常に限定的であるが、森林相と高山植物は豊富である。これらの山の上部は森林限界で積雪期には、はっきりとした白い山容が見られる。
ちなみに、古代の日本について書かれた中国の正史『旧唐書』の日本伝には「日本の北と東の境には“大山”がある」と書かれているが、この“大山”は現在の日本アルプスであるとされる。
日本海側の富山湾から日本アルプスを縦断して、太平洋側の駿河湾までの約420kmを1週間以内に走るあるいは歩いて競う競技のトランスジャパンアルプスレースが行われている。
関連画像
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手前から、南、中央、北アルプス(説明付画像)
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手前から、北、中央、南アルプス(説明付画像)
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北側の剱岳から望む
日本アルプスの山々 -
西側の船山から望む北アルプスの山々
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東側の仙丈ヶ岳から望む中央アルプスの山々
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西側の恵那山から望む南アルプスの山々
その他の日本のアルプス
- 東北アルプス - 朝日山地、飯豊山地[1]
- 頸城アルプス - 妙高山、火打山、新潟焼山、雨飾山(新潟県、長野県)
- 沼津アルプス - 伊豆半島の香貫山から横山、徳倉山、鷲頭山、大平山にかけて[2](静浦山地を参照)
- 各務原アルプス - 岐阜県関市と各務原市
- 田原アルプス - 渥美半島(愛知県田原市)
- 北勢アルプス - 鈴鹿山脈[3]
- 大和アルプス - 大峰山[4]
- 四国アルプス - 剣山から石鎚山にかけて[5]
- 東温アルプス - 石墨山から法師山、白猪山、皿ヶ嶺にかけて[6]
- 九州アルプス - くじゅう連山、祖母・傾山系、阿蘇外輪山[7]
- 観海アルプス - 高舞登山、金比羅山など[8]
- 洋上アルプス - 屋久島[9]
脚注
- ^ 世界大百科事典 第2版「朝日山地」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。
- ^ デジタル大辞泉「沼津アルプス」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「鈴鹿山脈」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。
- ^ デジタル大辞泉「大和アルプス」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。
- ^ 北川淳一郎『四国アルプス』伊予史籍刊行会、1925年7月12日、「四国アルプスの巻頭に」より。
- ^ 松山商工会議所「東温アルプス登山」より(2015年9月29日閲覧)。
- ^ 九州アルプス商工会「九州アルプスとは?」より(2015年9月29日閲覧)。
- ^ 天草宝島観光協会「観海アルプスルート」より(2015年9月29日閲覧)。
- ^ 世界大百科事典 第2版「八重岳」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。
参考文献
- 『日本アルプスの登山と探検』ウォルター・ウェストン(著)、青木枝朗(訳)、岩波文庫、ISBN 4003347412
- 『山と渓谷』田部重治(著)、岩波文庫、ISBN 4003114213
- 『日本アルプス総図 2010年版 (山と高原地図 33)』、昭文社、ISBN 978-4-398-75713-5