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2008年4月29日 (火) 12:56時点における版

マトリックス・リローデッド
THE MATRIX RELOADED
監督 ラリー・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー
脚本 ラリー・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー
製作 ブルース・バーマン
グラント・ヒル
アンドリュー・マーソン
アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
出演者 キアヌ・リーヴス
キャリー=アン・モス
ローレンス・フィッシュバーン
モニカ・ベルッチ
ジェイダ・ピンケット=スミス
ヒューゴ・ウィーヴィング
音楽 ドン・デービス
撮影 ビル・ポープ
編集 ザッハ・シュテンベルク
配給 ワーナー・ブラザーズ
公開 2003年5月15日アメリカ合衆国の旗
2003年6月7日日本の旗
上映時間 138分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 7億3500万ドル(全世界)
2億8100万ドルアメリカ合衆国の旗
前作 マトリックス
次作 マトリックス・レボリューションズ
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マトリックス・リローデッド』(The Matrix Reloaded) は、2003年アメリカ映画

1999年に公開されたSF映画マトリックス』の続編(第2作)であり、完結編の『マトリックス・レボリューションズ』に続く。

ジー役は当初アリーヤを配役して撮影を進めていたが、完成前に彼女が事故死したために、この役はノーナ・M・ゲイが代わって制作された。

監督・脚本はウォシャウスキー兄弟ワーナー・ブラザーズ配給。

2003年5月15日、北米で公開された。その約半月後に世界中でも公開された。日本公開は6月7日

『マトリックス・リローデッド』は全米で2億8100万ドル、全世界で7億3500万ドルの興行収入を記録する大ヒットを起こした。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


概要

マトリックス・リローデッドの大部分はオーストラリアシドニーフォックススタジオ・オーストラリアで撮影されたが、フリーウェイでのカーチェイスのシーンはカリフォルニア州アラミダアラミダ海軍退役軍人飛行場で撮影した。製作チームはそこの映画撮影用の古い道路の上に2.5km 近くのフリーウェイを作製した。また、短いトンネルはオークランド(カリフォルニア州)とアラミダを結ぶウェブスターチューブで撮影された。また、編集のうちいくつかは航空機格納庫で行われた。

本作は映画撮影技術、視覚効果の予算は第一作を上回っており、何人かのファンは第三作のアクション、ストーリー、哲学的な要素はさらにこれを上回るだろうと見解した。

リローデッドは、アメリカで公開初日に4250万ドルの興行収入を記録し、2002年5月スパイダーマンが記録した3940万ドルを越え、全米の公開初日の興行収入の新記録を樹立した。

前編のマトリックスの登場人物のほとんどは、リローデッドにも続けて出演している。また、リローデッドにはメロビンジアンなどの多くの新しい登場人物が出演している。また、第一作で紹介されたザイオンがリローデッドでついに登場する。

この映画は、戦闘シーンが多いためと、ユダヤ、キリスト、イスラムの3つの一神教に関連した人類の起源の話題が多いためにエジプトで上映禁止になった。エジプトのメディアは、リローデッドはシオンエルサレム)をモデルにしたザイオンが登場し、それが悪に破壊されるため、シオニズムを助長する映画だとクレームをつけた。

ストーリー

第一作と第三作のあらすじは『マトリックス』と『マトリックス・レボリューションズ』を参照、また作品世界の前提となる世界観は『アニマトリックス』を参照。本項では「マトリックス」シリーズ三部作の中間に位置するリローデッドにのみ焦点を当て、この大まかな展開を述べる。

マトリックス・リローデッドは、コンピュータに支配された未来の世界でマトリックス(仮想現実)と現実の世界を舞台に、人類とコンピューターとの戦いを描く。なお多くの人はコンピュータに支配されていることすら認識しておらず、全ての人間がコンピュータを介して共通の「のような仮想現実世界」に暮らしていることすら気付いてはいない。前作『マトリックス』で1990年代のような世界に暮らしていたハッカーネオが、自分が現実だと思い込んでいたマトリックス世界から抜け出し(実質的には切り捨てられ)、「コンピュータに支配され、電源としてのみ利用され続ける人類」という悪夢のような現実と対面、人類をコンピュータの支配から解き放つ「予言された救世主」としての開眼を経て、宿敵エージェント・スミスAI)を打ち倒した。

本作での物語は、現実世界での立場を得たネオが再びマトリックスの悪夢に悩まされる所から始まる。マトリックス世界では自身の能力により無限ともいえる力を得たネオではあったが、現実世界ではトリニティーモーフィアスらに救世主として信頼をされるも、逆にネオにとっては彼らこそが自分の存在理由であり、彼らを失うことをに怯えるナイーブな青年だったのだ。

この中で現実世界に生き残ったわずかばかりの人類の最後の砦とも言える地下世界「ザイオン」では、一つの重大な問題が持ち上がっていた。ザイオンはかねてより宿敵であったマトリックスを支配するコンピュータに対しホバークラフトシップを駆使してのゲリラ戦を挑んでいたが、遂にコンピュータ側はザイオンへの直接攻撃のため、センチネルと呼ばれるロボット25万体もの大群による殲滅作戦を決行したことが明らかとなった。

対応の遅れたザイオン側に残された時間は72時間を切っており、一刻の猶予も無い。その中でネオ達は生き残りを賭してマトリックス内に潜入、仮想世界で反マトリックス勢力の精神的支柱ともなっているオラクルに会見、更に彼女の側近であるセラフに導かれ、人間を搾取するために作られたマトリックス世界のもう一つの姿、コンピュータ自身の中で無秩序に広がった仮想世界が、実はコンピュータ自身の意思決定能力にすら影響する精神世界の延長であるという真実に触れていくことになる。

その中で、ネオは「予言された救世主」ではなく「プログラムされ予定された救世主」で、またザイオンですらもマトリックス世界の破局を予防するために「アーキテクト」によって企画された存在であることを知らされる。現実世界では攻撃ロボットのセンチネルの大群がザイオンに迫っていた。ネオは、自分の属している現実世界や親しい人たちか、それとも人類を生かしてより完成されたマトリックスへの変化の礎となるかの選択を迫られ、続編『マトリックス・レボリューションズ』へと物語が続く。

著作権

著作権を侵害しコピーしたファイルが公開から約2週間後にはインターネット上に出現した。このファイルは映画館に高精度のデジタルビデオカメラを持ち込み、スクリーンを丸ごとズームして撮るという古典的な手法でデジタル化され、それがネット上にファイル共有ソフトなどで違法に配布された。このファイルに翻訳した字幕を付け、自分のハンドルネームをナンバリングして再配布する者も多かった。

DVD

2003年に日本で発売された本作のDVDのオリジナル音声と日本語吹替え音声ではサラウンドミックスに違いがある。ネオがセラフにオラクルの場所まで案内され、オラクルとの会話が終わりエージェント・スミスが登場するシーンでは、オリジナル音声はセンタースピーカーからスミスの声が出るが、日本語吹替え音声はリアスピーカーから声が出る。また、新エージェント達の日本語吹替えの配役ミスがあるシーンがある。

スタッフ

キャスト

ネオ(トーマス・アンダーソン/救世主)
キアヌ・リーブス(吹き替え:小山力也(ソフト版)/森川智之(フジテレビ版))
モーフィアス
ローレンス・フィッシュバーン(吹き替え:玄田哲章/内海賢二
トリニティ
キャリー=アン・モス(吹き替え:日野由利加/戸田恵子
エージェント・スミス
ヒューゴ・ウィーヴィング(吹き替え:中田和宏/大塚芳忠
ナイオビ
ジェイダ・ピンケット=スミス(吹き替え:本田貴子/深見梨加
オラクル(預言者)
グロリア・フォスター(吹き替え:此島愛子/片岡富枝
パーセフォニー
モニカ・ベルッチ(吹き替え:大坂史子/塩田朋子
ロック
ハリー・レニックス(吹き替え:石塚運昇/菅生隆之
メロビンシアン
ランバート・ウィルソン(吹き替え:中村秀利/江原正士
キーメーカー
ランドール・ダク・キム(吹き替え:仲野裕/辻親八
セラフ
コリン・チョウ(吹き替え:辻谷耕史/家中宏
ジー
ノーナ・ゲイ(吹き替え:朴璐美/引田有美
ハーマン評議員
アンソニー・ザーブ(吹き替え:村松康雄/麦人
キッド
クレイトン・ワトソン(吹き替え:緑川光/石田彰
ベイン
イアン・ブリス(吹き替え:?/蓮池龍三
ティラント
フランキー・スティーブンス(吹き替え:沢木郁也/?)
ソーレン
スティーブ・バストーニ(吹き替え:佐々木勝彦/?)
アイス
ケリー・バトラー(吹き替え:吉沢希梨/?)
アジャックス
シェイン・C・ロドリゴ(吹き替え:松本大/?)
ベクター
ドン・バッテ(吹き替え:石住昭彦/?)
ゴースト
アンソニー・ウォン(吹き替え:二又一成/駒谷昌男
コラプト
ポール・コッター(吹き替え:保村真/?)
ウルム
テレル・ディクソン(吹き替え:斉藤瑞樹/?)
リンクの姪
アリマ・アシュトン=シェイブー(吹き替え:黒葛原未有/?)
カズ
ジーナ・トレス(吹き替え:唐沢潤/?)
ディラード
ロビン・ネビン (吹き替え:沢田敏子/?)
アーキテクト
ヘルムート・バカイティス(吹き替え:有本欽隆/中村正
バラード
ロイ・ジョーンズ・ジュニア(吹き替え:楠大典/?)
リンク
ハロルド・ペリニュー(吹き替え:大川透/鳥海勝美

関連項目

外部リンク