マトリックス リローデッド
マトリックス リローデッド | |
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The Matrix Reloaded | |
監督 |
ラリー・ウォシャウスキー アンディ・ウォシャウスキー |
脚本 |
ラリー・ウォシャウスキー アンディ・ウォシャウスキー |
製作 | ジョエル・シルバー |
製作総指揮 |
ブルース・バーマン グラント・ヒル アンドリュー・マーソン ラリー・ウォシャウスキー アンディ・ウォシャウスキー |
出演者 |
キアヌ・リーブス キャリー=アン・モス ローレンス・フィッシュバーン モニカ・ベルッチ ランベール・ウィルソン ジェイダ・ピンケット=スミス ヒューゴ・ウィーヴィング グロリア・フォスター ランドール・ダク・キム ノーナ・ゲイ ハロルド・ペリノー・ジュニア ハリー・レニックス アンソニー・ザーブ コリン・チョウ |
音楽 | ドン・デービス |
撮影 | ビル・ポープ |
編集 | ザック・ステンバーグ |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
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上映時間 | 138分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | 1億5000万ドル[1] |
興行収入 |
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前作 | マトリックス |
次作 | マトリックス レボリューションズ |
『マトリックス リローデッド』(原題:The Matrix Reloaded)は、2003年のアメリカ映画。監督・脚本はウォシャウスキー兄弟。ワーナー・ブラザース配給。「マトリックス」シリーズの2作目。
ストーリー
![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
人類の最後の砦「ザイオン」では、一つの重大な問題が持ち上がっていた。人類は宿敵であるマトリックスを支配するコンピュータに対し、ホバークラフトシップを駆使してのゲリラ戦を挑んでいたが、オシリス号がもたらした情報によれば、コンピュータはザイオンを直接攻撃するため、センチネルと呼ばれるロボット25万体もの大群による殲滅作戦を発動したことが明らかとなった。
対応の遅れたザイオンに残された時間は72時間を切っており一刻の猶予もない。ネオたちはマトリックスでオラクルに会う。ネオは彼女の側近であるセラフに導かれ、コンピュータの中で無秩序に広がった仮想世界が、コンピュータの意思決定能力にすら影響すると知る。そしてオラクルは、人類を救うためにネオがマトリックスのソースにたどり着かなくてはならないことを告げた。
ネオはついに、マトリックスの創設者であるアーキテクトと対面する。そこで伝えられたのは、ネオは「予言された救世主」ではなく「プログラムされた」存在で、ザイオンもマトリックスの破局を予防するために「アーキテクト」によって企画されたことを知らされる。現実世界ではセンチネルの大群がザイオンに迫っていた。ネオは、自分の属している現実世界や親しい人たちか、人類を生かしてより完成されたマトリックスへの変化の礎となるかの選択を迫られる。
登場人物
キャスト
- その他吹き替え - 村竹あおい
- フジテレビ版吹き替え - 初回放送2006年4月15日『土曜プレミアム』(21:00-23:34)※正味123分
- 2015年2月14日にWOWOWで放送された際、カット部分を同一声優で追加録音したものが放送された。
- 2018年11月7日発売の「マトリックス トリロジー 4K ULTRA HD& HD デジタル・リマスター ブルーレイ」には劇場公開版と共に、WOWOW追加収録版が収録[3]。
スタッフ
- 監督 - ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
- 配給 - ワーナー・ブラザース
- 脚本 - ラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
- 音楽 - ドン・デービス
- カメラ - ビル・ポープ
- 編集 - ザック・ステンバーグ
- 視覚効果 - ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス
- 製作 - ブルース・バーマン / グラント・ヒル / アンドリュー・マーソン / アンディ・ウォシャウスキー / ラリー・ウォシャウスキー
日本語版
- | ソフト版 | フジテレビ版 |
---|---|---|
演出 | 岩浪美和 | 小林守夫 |
翻訳 | 久保喜昭 | 栗原とみ子 (古瀬由紀子[4]) |
調整 | N/A | 柳川久子 |
録音 | 山本和利 | オムニバス・ジャパン |
効果 | N/A | サウンドボックス |
編集 | オムニバス・ジャパン | N/A |
プロデューサー | 尾谷アイコ 小出春美 |
中島良明 遠藤恵 |
制作 | ワーナー・ホーム・ビデオ 東北新社 |
東北新社 |
作品解説
配役
ジー役はアリーヤを配役して撮影を進めていたが、完成前に事故死したため、ノーナ・M・ゲイが務めた。
撮影
撮影は主にオーストラリア・シドニーのフォックス・スタジオ・オーストラリアにおいて、続編『マトリックス・レボリューションズ』と同時進行で行われた。
高速道路でカーチェイスを行う場面はアメリカ・カリフォルニア州アラメダの使用されなくなったアラメダ海軍退役軍人飛行場で撮影された。カーチェイスを撮影するべく条件に合う高速道路を探していたとき、撮影のため道路を封鎖して借り切ることが出来る道路としてオハイオ州アクロンにある環状線オハイオ州道59号線を見つけたが、プロデューサーが「撮影を始めるたびに車をスタート位置に配置する時間が莫大にかかる」としたことから、飛行場の古い滑走路上に約2.5 kmに及ぶ道路を造成した。この道路はのちに、劇中のカーチェイスシーンの最後に起きる、2台のセミトレーラトラックが正面衝突するとどうなるかを検証するテレビ番組『怪しい伝説』で使用された。
短いトンネルの部分はカリフォルニア州オークランドとアラメダを結ぶウェブスターチューブで撮影され、基地内の航空機格納庫では編集作業も行われた。
これらのセットに使用された大量の資材は、撮了後メキシコの低所得者向け住宅の木材として送られるなど97%が再利用された。
公開・反響
本作は、アメリカで公開初日に4250万ドルの興行収入を記録し、2002年5月に『スパイダーマン』が記録した3,940万ドルを越え、全米の公開初日の興行収入の新記録を樹立した。公開3日間の興行収入は$91,774,413を稼ぎ出した。これは『スパイダーマン』に次ぐ歴代2位の記録であった。
また、Rレーティングの映画として興行成績は2004年の『パッション』、公開3日間の成績は2015年の『デッドプール』に抜かれるまで歴代1位であった。[5]
日本では6月7日から先々行、先行を実施。666スクリーンで公開され、先行上映を含む初日・2日間の興収は、22億2285万4550円(動員で148万6743人)を稼いだ。動員では及ばなかったものの、これまで「ハリーポッターと秘密の部屋」が持っていた20億5487万8350円を上まわり、日本新記録となった。[6]
映画批評家のレビュー集積サイトのRotten Tomatoesでは244件のレビューで支持率73%、平均点を6.8/10とした。[7]また別の映画批評家のレビュー集積サイトのMetacriticは35件のレビューを調査し、肯定的なものを25件、どちらともいえないものを14件、否定的なものを1件とし、加重平均値を62/100とて「概ね好評」と纏めた。[8]
ユダヤ、キリスト、イスラムの3つの一神教に関連した話題が多いことから、エジプトでは上映禁止になった。エジプトのメディアは、本作に登場する「ザイオン」はシオン(エルサレム)をモデルにしており、それが悪に破壊されるため、シオニズムを助長する映画であると批判した。
DVD
2003年に日本で発売された本作のDVDのオリジナル音声と日本語吹替え音声ではサラウンドミックスに違いがある。
ネオがセラフにオラクルの場所まで案内され、オラクルとの会話が終わりエージェント・スミスが登場するシーンでは、オリジナル音声はセンタースピーカーからスミスの声が出るが、日本語吹替え音声はリアスピーカーから声が出る。
フジテレビ制作の吹替は今作からステレオ制作になり、WOWOWでの吹替補完版もステレオ放送が行われた。
Blu-ray
- 2008年12月以降、単体ブルーレイ、3作品同梱のブルーレイが発売されている。
トリビア
高速道路の場面中、2台のフォード・トーラスと1台のダッジ・ラム、ダッジ・ストレイタスが一瞬登場するものの、それ以外の自動車は全てゼネラルモーターズ製である。そのうちカーチェイスに参加した自動車にはトリニティの運転するキャデラック・CTS、敵のザ・ツインズが運転するキャデラック・エスカレード EXT、パトカーには数台のシボレー・インパラ、シボレー・カプリスが使われた。
後に追加された車種としてオールズモビル・イントリーグ、オールズモビル・オーロラ、シボレー・タホ、アウディ・A8、三菱・マグナ、レクサス・ESなども登場している。
コリン・チョウが演じたセラフの役は、当初ジェット・リーにオファーが来ていたが、ジェット・リーはその役を引受けず、『ザ・ワン』(2001年)へ出演した。なお、キアヌ・リーブスは、『マトリックス』の出演準備として、ジェット・リーの作品からアクション・スタイルのヒントを取り入れたと語っている[9]。
テレビ放送
回数 | 放送局 | 放送枠 | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 吹替版 | 視聴率 | 備考 |
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1 | フジテレビ | 土曜プレミアム | 2006年4月15日 | 21:00-23:34 | 154分 | フジテレビ版 | ||
2 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 2008年6月20日 | 21:03-23:14 | 131分 |
脚注
- ^ a b c “The Matrix Reloaded (2001)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2022年10月25日閲覧。
- ^ “日本映画産業統計 過去興行収入上位作品 (興収10億円以上番組) 2003年(1月~12月)”. 社団法人日本映画製作者連盟. 2010年4月6日閲覧。
- ^ マトリックス トリロジー<4K ULTRA HD&HDデジタル・リマスター ブルーレイ>
- ^ 追加録音分
- ^ “Biggest Opening Weekends at the Box Office” (英語). Box Office Mojo. 2018年8月12日閲覧。
- ^ “国内映画ランキング(2003年6月7日~2003年6月8日)”. 映画.com. 2018年5月5日閲覧。
- ^ “The Matrix Reloaded” (英語). Rotten Tomatoes. 2018年8月12日閲覧。
- ^ “The Matrix Reloaded” (英語). Metacritic. 2018年8月12日閲覧。
- ^ Cyber Keanu by J.A. Bondy - Keanu Reeves on Matrix - interview, making-of article[1]