コンテンツにスキップ

勅使川原昭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
てしがわら あきら

勅使川原 昭
生誕 1963年????
日本の旗 日本 神奈川県綾瀬市
住居 日本の旗 日本 神奈川県横浜市[1]
国籍 日本の旗 日本
出身校 明治大学商学部
職業 放送局関連会社取締役
元ラジオディレクタープロデューサー
活動期間 1986年 - 現在
雇用者 ニッポン放送
(1986年 - 2018年
ニッポン放送プロジェクト(2018年 - )
肩書き ニッポン放送プロジェクト専務取締役
元ラジオディレクター
プロデューサー
小説家
漫画家
テンプレートを表示
志駕 晃
(しが あきら)
誕生 1963年(60 - 61歳)
職業 小説家推理作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 商学士
最終学歴 明治大学商学部
活動期間 2017年 -
ジャンル 推理小説
主な受賞歴 『このミステリーがすごい!』大賞【隠し玉】(2016年)
デビュー作スマホを落としただけなのに』(2017年)
テンプレートを表示

勅使川原 昭(てしがわら あきら、 1963年 - )は、日本の元ラジオディレクター、プロデューサー小説家漫画家ニッポン放送プロジェクト専務取締役。小説家としてのペンネーム志駕 晃(しが あきら)[2]についても、この項で扱う。

来歴

[編集]

神奈川県綾瀬市育ち、横浜市在住[3]。幼いころの将来の夢は漫画家か小説家で、中学時代には星新一作品の影響を受けてショートショートのような作品を執筆。その後漫画に関心が移り、神奈川県立厚木高等学校では美術部に所属しアニメ製作を手掛ける[3][4][5]

明治大学商学部に入学。学生時代は、漫画研究会に所属して[6]プロを目指し、『ビッグコミックスペリオール』で漫画家デビュー。また、学生時代からニッポン放送にてアルバイトをしていたため、サラリーマン経験を作品作りに活かしたいとして、採用試験を受けて合格し、1986年3月、同大卒業後の同年4月、ニッポン放送に入社[4][3][5]

新人研修の後、本配属にて営業部に配属されたが、1987年のナイターオフ番組である『激突!あごはずしショー』でプロデューサーを担当。以後、制作部に異動し、バラエティ番組のディレクションを担当する。1993年人事にて企画部に異動、1995年人事にて制作部に復帰。

チーフディレクターを担当していた『ゲルゲットショッキングセンター』内のメディアミックス企画である、「2010年ラジオの旅 アンドロイドアナ MAICO2010」の原作も務めた。

叫ぶ詩人の会ドリアン助川の番組『正義のラジオ!ジャンベルジャン!』で、1996年、第22回放送文化基金賞 ラジオ番組部門本賞、1997年、第34回ギャラクシー賞 ラジオ部門選奨、1998年は第45回日本民間放送連盟賞 ラジオ生ワイド部門優秀賞を3年連続で受賞。

『テリー伊藤 のってけラジオ』担当時代は、2000年の読売ジャイアンツ日本シリーズチャンピオンを称える企画として、「祝!ジャイアンツ優勝ちょうちん行列」と題し、田園調布迄の提灯行列を実施した[7]

2004年9月13日から、制作部夜班の班長に就任。2005年1月人事にて編成部副部長に昇進、2009年7月人事にて、デジタルコンテンツ局デジタルソリューション部長兼務[8]。Webサービスの「オールナイトニッポンモバイル」を発足。

2012年2月、同社アナウンサーである吉田尚記が会社を設立、社長を務めるスマートフォンアプリケーションソフト開発企業である株式会社トーンコネクトの取締役に名を連ねている[9]

2016年7月人事にて、エンターテインメント開発局長に昇進[10]

2018年人事にて子会社であるニッポン放送プロジェクトに出向、常務取締役に就任[11]

40代で管理職となって時間の余裕ができ、幼少期に抱いた「作家になりたい」という夢が蘇って、「書くなら今だな」と48歳の時に小説の執筆を開始。「純文学をぼくが書いても意味がない」として、市場が大きいとの理由からミステリを選択する[3][4][5][12]

酔っぱらって年2回はスマートフォンを落とすという自身の実体験から着想し53歳のときに執筆した4作目『パスワード』が、2016年の第15回『このミステリーがすごい!』大賞にて最終候補作となり[13]受賞を逃すものの高評価を受け、ベストセラーの可能性を秘めた同賞の「隠し玉」として『スマホを落としただけなのに』と改題し翌2017年に書籍化[3][4][5]。4作目である「スマホを落としただけなのに」が同年第15回 『このミステリーがすごい!』大賞に応募し、隠し玉賞を受賞[14]。同作により、ニッポン放送エンターテインメント開発局長在任中に作家としてデビューする[3]。同作は発売2か月で10万部を突破して話題を呼び、北川景子主演により映画化もされた[4][5][12]

以後、メディアミックス展開で劇場化された。

子会社のニッポン放送プロジェクトへ出向後も「二足のわらじ」生活を継続し、出勤前の早朝5時から7時の2時間を執筆活動に充てる[3][12][5]。「小説もラジオもイノベーションが必要」であり「スマホのように面白いコンテンツを作り続けないと」として、スマートフォンをライバルに「普段本を読まない若い人にも面白いと思って読んでもらえたら」と、小説の題材としては珍しいSNSのなりすまし、仮想通貨流出、東京五輪サイバーテロなどの時事問題を積極的に取り上げる[3]

制作番組

[編集]

過去

[編集]

企画

[編集]
  • 2010年ラジオの旅 アンドロイドアナ MAICO2010(原作)
  • ヴァーチャルサウンドムービー 沈黙の艦隊(企画、プロデューサー)
  • 舞台 ベター・ハーフ(エグゼクティブプロデューサー) - 2017年6月25日 - 8月6日
  • 舞台 続・時をかける少女(エグゼクティブプロデューサー) - 2018年2月7日 - 14日

出演番組

[編集]

ラジオ

[編集]

著作

[編集]

小説

[編集]
全て小説家「志駕晃」として

アンソロジー収録

[編集]
「」内が志駕晃の作品
  • 3分で読める! 誰にも言えない○○の物語(2022年5月 宝島社文庫)「誰にも言えない妻の物語」

脚注

[編集]
  1. ^ 元人気ラジオ番組ディレクターが描くサイバーサスペンス小説『スマホを落としただけなのに』第2弾発売決定”. allnightnippon.com(ニッポン放送) (2018年11月3日). 2018年11月5日閲覧。
  2. ^ 北川景子、中田秀夫監督最新作『スマホを落としただけなのに』で殺人鬼に狙われる!”. シネマカフェ (2018年6月4日). 2018年6月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h “映画化された『スマホを落としただけなのに』シリーズの原作者 志駕 晃(しがあきら)さん”. タウンニュース 中区・西区版 (タウンニュース社). (2020年1月30日). https://www.townnews.co.jp/0113/2020/01/30/515586.html 2020年7月14日閲覧。 
  4. ^ a b c d e 志駕晃(インタビュアー:久米宏)「デビュー作『スマホを落としただけなのに』が50万部の大ヒットで映画も公開! でもこのタイトル、実は… / 志駕晃さん」『久米宏 ラジオなんですけど』、TBSラジオ、2018年11月3日https://web.archive.org/web/20181116173339/https://www.tbsradio.jp/3100712018年11月5日閲覧 
  5. ^ a b c d e f 矢島智子 (2018年9月9日). “少年期の夢追う出勤前『ちょっと一杯のはずだったのに』 作家・志駕晃さん(55)”. Chunichi/Tokyo Bookweb (東京新聞). オリジナルの2018年11月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181116131620/https://www.tokyo-np.co.jp/article/book/kakuhito/list/CK2018090902000184.html 2020年7月14日閲覧。 
  6. ^ 季刊「放送界」2016年 夏季特集号 第61巻 第216号 「熱血漫画少年」勅使川原 昭
  7. ^ 上柳昌彦 定年ラジオ
  8. ^ 「ニッポン放送オンデマンド」をオープン 月額525円で人気ラジオ番組が聞き放題のインターネット配信サービス株式会社オトバンク!』(プレスリリース)オトバンク(ValuePress!)、2009年12月4日https://www.value-press.com/pressrelease/495132018年11月1日閲覧 
  9. ^ 「トーンコネクトとニッポン放送 スマホ連動ラジオ番組 ピポパ音活用」 日経産業新聞 2012年9月13日付 5面
  10. ^ 8カードプロフィール
  11. ^ “【書く人】 少年期の夢追う出勤前『ちょっと一杯のはずだったのに』 作家・志駕晃さん(55)”. 東京新聞. 中日新聞東京本社. (2018年9月9日). オリジナルの2018年11月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181116042919/http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/kakuhito/list/CK2018090902000184.html 2018年11月16日閲覧。 
  12. ^ a b c 志駕晃(インタビュアー:土屋礼央増山さやか)「ニッポン放送に33年勤めるミステリー作家・志駕晃登場」『土屋礼央 レオなるど』、ニッポン放送、2018年7月12日https://www.1242.com/reo/reo_blog/20180712-118294/2018年3月14日閲覧 
  13. ^ 第15回『このミス』大賞 2次選考通過作品一覧”. 『このミステリーがすごい!』大賞. 宝島社. 2020年7月14日閲覧。
  14. ^ 【シリーズ累計53万部突破!】元人気ラジオ番組ディレクターが描くサイバーサスペンス!第2弾『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』11/6発売!』(プレスリリース)宝島社(PR TIMES)、2018年10月31日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000761.000005069.html2018年11月1日閲覧 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]