ビル・リチャードソン
ビル・リチャードソン Bill Richardson | |
---|---|
| |
生年月日 | 1947年11月15日 |
出生地 |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州パサデナ |
没年月日 | 2023年9月1日 (75歳没) |
死没地 |
アメリカ合衆国 マサチューセッツ州チャタム |
出身校 | タフツ大学 |
現職 |
外交官 経営コンサルタント |
所属政党 | 民主党 |
配偶者 | バーバラ・リチャードソン |
子女 | ヘザー・ブレイン・リチャードソン |
宗教 | カトリック教会 |
公式サイト | Welcome to the New Mexico Office of the Governor, Bill Richardson |
在任期間 | 2003年1月1日 - 2011年1月1日 |
副知事 | ダイアン・デニッシュ |
在任期間 | 1998年8月18日 - 2001年1月20日 |
大統領 | ビル・クリントン |
在任期間 | 1997年2月13日 - 1998年8月18日 |
大統領 | ビル・クリントン |
選挙区 | ニューメキシコ州第3区選出 |
在任期間 | 1983年1月3日 - 1997年2月13日 |
ウィリアム・ブレイン・”ビル”リチャードソン3世(英語: William Blaine "Bill" Richardson III、1947年11月15日 - 2023年9月1日[1])は、アメリカ合衆国の政治家。ビル・クリントン政権にて第9代アメリカ合衆国エネルギー長官などを務めた。民主党の中ではリベラル色の弱い政治家である[2]。
生い立ち及び経歴
[編集]- 1947年11月15日
カリフォルニア州パサデナで誕生する。銀行家である父はニカラグア出身で母はメキシコ人である。タフツ大学にて学士号・タフツ大学フレッチャースクールにて国際関係学修士号を取得。 - 1983年1月
連邦下院議員に就任し、1997年2月まで務めた。 - 1997年1月
第21代アメリカ合衆国国際連合大使に就任。 - 1998年8月
第9代アメリカ合衆国エネルギー長官に就任。 - 2003年1月
第30代ニューメキシコ州知事に就任 - 2007年1月
2008年アメリカ合衆国大統領選挙の民主党予備選挙への出馬を表明 - 2008年1月
2008年アメリカ合衆国大統領選挙の民主党予備選挙から撤退 - 2023年9月1日
マサチューセッツ州チャタムで死去。75歳没[1][3]。
2008年アメリカ合衆国大統領選挙
[編集]2008年アメリカ合衆国大統領選挙の民主党予備選挙に立候補。アメリカにおいてヒスパニック系の影響力が強まる中で注目候補の一人と位置づけられたが、ヒラリー・クリントンとバラク・オバマの争いに埋没する形となり、予備選挙開始間も無く撤退した。エネルギー長官や国際連合大使を務めるなどクリントン家との関係が深く、ヒラリー・クリントンの有力な副大統領候補とも取り沙汰されたが、3月に入りバラク・オバマ支持を表明して全米を驚かせた。
選挙後はオバマ次期大統領から商務長官のポストを指名されて注目を集めたが、自身の支持者の企業が公共事業受注で便宜を図った疑惑が浮上したため政権入りを断念した[4]。
北朝鮮との関係
[編集]- 1994年
朝鮮半島危機の際にはジミー・カーター元大統領の北朝鮮訪問に尽力した[5]。 - 2007年4月
北朝鮮を訪問し朝鮮戦争の際に行方不明となったアメリカ軍兵士6人の遺骨返還を実現した。 - 2010年11月
北朝鮮による延坪島砲撃事件が起きた翌12月に北朝鮮から招待されて同国を訪問した[6]。 - 2013年1月
グーグル社のエリック・シュミット会長らともに北朝鮮を訪れ、北朝鮮の外務次官らと会談した[7]。
なおリチャードソンはアメリカ合衆国の対北宥和派の代表格と見られている[8]。
野球
[編集]彼は自伝でカンザスシティ・アスレチックス(現在のオークランド・アスレチックス)とシカゴ・カブスからドラフトで指名されたことがあると書いていたが、2005年にアルバカーキ・ジャーナルによりドラフトで指名を受けたことは無いことがスッパ抜かれた[9][10]。ただスカウトの接触があったのは事実である[9]。
1999年にセオドア・ルーズベルト賞を受賞している[11]。
NPOの設立
[編集]2022年までに非営利法人を設立。世界各地で拘束されているアメリカ人の解放交渉に取り組んでいる。 2022年9月にはロシアを訪問。ロシア国内に拘束されている女子プロバスケットボール選手と元海兵隊員の解放に向けた交渉を行った[12]。
脚注
[編集]- ^ a b Shania Shelton and Lauren Koenig (2023年9月2日). “Former New Mexico Gov. Bill Richardson dies at 75 | CNN Politics” (英語). CNN. 2023年9月3日閲覧。
- ^ 古森義久 (2007年6月19日). “ヒラリー・クリントンの行く手に落ちた影”. 日経BP. 2010年12月23日閲覧。
- ^ “Bill Richardson, a veteran diplomat and former New Mexico governor, is dead at 75” (英語). USA Today. 2024年2月14日閲覧。
- ^ Stolberg, Sheryl Gay (2009年1月5日). “Richardson Won't Pursue Cabinet Post”. The New York Times. 2010年5月8日閲覧。
- ^ 恩田将葉 (2010年12月16日). “ビル・リチャードソン ニューメキシコ州知事訪朝の意味”. 2010年12月23日閲覧。
- ^ “北朝鮮は「言葉でなく行動を」、リチャードソン米知事”. AFP (2010年12月21日). 2010年12月23日閲覧。
- ^ “北朝鮮は市民にネット開放を…グーグル会長”. 読売新聞. (2013年1月10日) 2013年1月10日閲覧。
- ^ 島田洋一 (2008年11月23日). “対北全面宥和派“キム・ジョン”ビル・リチャードソンが米商務長官に”. 2010年12月22日閲覧。
- ^ a b “One-Time Prospect Acknowledges Draft Info Wrong”. アルバカーキ・ジャーナル (2005年11月24日). 2010年12月23日閲覧。
- ^ “Gov. Admits Baseball Tale Untrue”. CBSニュース (2005年11月25日). 2010年12月23日閲覧。
- ^ “Theodore Roosevelt Award (NCAA)”. 2010年12月23日閲覧。
- ^ “〝米露が極秘交渉〟窮地のロシアに停戦協定の密使派遣か 元米外交官ら謎の訪露”. zakzak (2022年9月21日). 2022年9月21日閲覧。
外部リンク
[編集]- Bill Richardson for President official presidential campaign website
- Office of the Governor of New Mexico
- Biography at the Biographical Directory of the United States Congress
- Profile at Project Vote Smart
- Financial information (federal office) at the Federal Election Commission
公職 | ||
---|---|---|
先代 フェデリコ・ペーニャ |
アメリカ合衆国エネルギー長官 Served under: ビル・クリントン 第9代:1998年8月18日 - 2001年1月20日 |
次代 スペンサー・エイブラハム |
先代 ゲーリー・E・ジョンソン |
ニューメキシコ州知事 第30代:2003年1月1日 - 2011年1月1日 |
次代 スサナ・マルティネス |
アメリカ合衆国下院 | ||
先代 新設 |
ニューメキシコ州選出下院議員 ニューメキシコ州3区 1983年1月3日 - 1997年2月13日 |
次代 ウィリアム・T・レッドモンド |
外交職 | ||
先代 マデレーン・オルブライト |
アメリカ合衆国国際連合大使 政権: ビル・クリントン 第21代:1997年2月13日 - 1998年8月18日 |
次代 リチャード・ホルブルック |