オオミテングヤシ
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オオミテングヤシ | |||||||||||||||||||||
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オオミテングヤシ Mauritia flexuosa
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Mauritia flexuosa L.f. | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||
オオミテングヤシ テングサケヤシ[1] ミリチーヤシ アグアヘ アグア アルマジロナッツ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Aguaje Buriti Moriche Palm Morete Palm |
オオミテングヤシ (学名: Mauritia flexuosa )は、南アメリカ大陸のアマゾン熱帯雨林気候における低湿地の沼地[2]や、雨季に水没してしまうようなネグロ川の川沿い[3]に群落がみられるヤシ科テングヤシ属の高木である。別名テングサケヤシとも呼ばれる[1]。 成木は、幹の直径が約60cmほど[4]で、樹高は凡そ30-35mほどになる。葉の大きさは直径約1.5mほど[3]。果実の直径は約8cmほどの大きさである[3]。
利用
[編集]果実を食用、果汁から果実酒、髄はパンの代用に用いられる[5]。 葉を水に浸しておくと白い丈夫な繊維が採取できる[3]。繊維は漁網、ハンモック等綱として用いられる[5]。 葉は屋根葺き用、幹は建材に用いられる[5]。 その有用性から1980年代頃には乱獲が危惧されるようになってきた[4]。
果実よりとれる食用油には、トコフェロール、カロテン、オレイン酸のトリグリセリドであるトリオレインといった栄養素が含まれる[6]。 また葉からの抽出物を分析すると、タンニン、フラボノイド、カテキン、ステロイド、トリテルペン、サポニン、カプリン酸(デカン酸)、ラウリン酸(ドデカン酸)、ミリスチン酸(テトラデカン酸)、フタル酸(1,2-ベンゼンジカルボン酸)、パルミチン酸(ヘキサデカン酸)、ステアリン酸(オクタデカン酸)、リノール酸(オクタデカン酸、Ω-3脂肪酸)、リノレン酸(オクタデカトリエン酸、Ω-6脂肪酸)、シトロネロール、フィトール、テルペンといった成分が含まれており、健康食品や化粧品などの応用に有用な可能性がある[7]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 日本大百科全書(ニッポニカ). “アマゾン川”. コトバンク. 2017年6月2日閲覧。
- 湯浅, 浩史『世界の葉と根の不思議:環境に適した進化のかたち』誠文堂新光社〈子供の科学★サイエンスブックス〉、2012年2月、76頁。ISBN 978-4-41621211-0。
- Virapongsea, Arika; Endressc, Bryan A.; Gilmored, Michael P.; Christa Horne, Chelsie Romulof (2017-04). “Ecology, livelihoods, and management of the Mauritia flexuosa palm in South America”. Global Ecology and Conservation 10: 70–92. doi:10.1016/j.gecco.2016.12.005.
- Albuquerque, Marcos L. S.; Guedes, Ilde; Alcantara Jr., Petrus; Sanclayton G. C. Moreira; Newton M. Barbosa Neto; Daniel S. Correa; Sergio C. Zilio (Nov./Dec. 2005). “Characterization of Buriti (Mauritia flexuosa L.) oil by absorption and emission spectroscopies”. Journal of the Brazilian Chemical Society 16 (6a). doi:10.1590/S0103-50532005000700004. ISSN 1678-4790.
- Oliveira, Adriana Idalina; Mahmoud, Talal Suleiman; Nascimento, Guilherme Nobre; Silva, Juliana Fonseca; Pimenta, Raphael Sanzio; Morais, Paula Benevides (2016-07-26). “Chemical Composition and Antimicrobial Potential of Palm Leaf Extracts from Babaçu (Attalea speciosa), Buriti (Mauritia flexuosa), and Macaúba (Acrocomia aculeata)”. Scientific World Journal: 5. doi:10.1155/2016/9734181. PMC 4977413. PMID 27529077 .
外部リンク
[編集]- “ベネズエラの概要:地理”. ベネズエラ・ボリバル共和国大使館. 2017年5月16日閲覧。
- “species Mauritia”. Metabolomics.JP. 2017年5月16日閲覧。
- Mauritia flexuosa - ブリタニカ百科事典
- "Mauritia flexuosa" (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2017年7月30日閲覧。
- "Mauritia flexuosa". National Center for Biotechnology Information(NCBI) (英語).
- 佐竹利彦「テングサケヤシ」『日本大百科全書(ニッポニカ)』 。コトバンクより2023年11月21日閲覧。